2011年02月

2011年02月28日

アカデミー賞は『英国王のスピーチ』に軍配!

第83回アカデミー賞が発表されました。作品賞は前評判通り
『英国王のスピーチ』が受賞。
個人的には『ソーシャル・
ネットワーク』に取って欲しかったなぁ。監督賞も同じく
『英国王のスピーチ』のトム・フーパー監督。『ソーシャル・
ネットワーク』のデヴィット・フィンチャー監督は一昨年の
『ベンジャミン・バトン』に続けてオスカーを逃してしまい
ました。こっちは作品賞よりも可能性が高かったと思ったん
ですが。
『英国王のスピーチ』と並んで4部門の最多受賞となった
『インセプション』。クリストファー・ノーラン監督は
一昨年の『ダークナイト』のリベンジをしっかり果たしましたね。
期待していた『ソーシャル・ネットワーク』は3部門受賞。
それと僕の去年癸臼撚茵悒肇ぁΕ好函璽蝓治魁戮魯▲縫畩泙
主題歌賞を受賞しました。

主要部門の受賞は以下のとおり。

作品賞
『英国王のスピーチ』

監督賞
トム・フーパー 『英国王のスピーチ』

主演男優賞
コリン・ファース 『英国王のスピーチ』

主演女優賞
ナタリー・ポートマン 『ブラック・スワン』

助演男優賞
クリスチャン・ベール 『ザ・ファイター』

助演女優賞
メリッサ・レオ 『ザ・ファイター』

オリジナル脚本賞
デビッド・サイドラー 『英国王のスピーチ』

脚色賞
アーロン・ソーキン 『ソーシャル・ネットワーク』


*********************


ちなみに、1年の最低映画を決めるラジー賞は超地雷映画
『エアベンダー』が受賞

ざまあみろ!

e5125aspaceodyssey at 22:07|PermalinkComments(2)TrackBack(3) 雑記 

2011年02月27日

ナルニア国物語 第3章 アスラン王と魔法の島3

ナルニア三度魔法の国ナルニアに召喚された
エドマンド、ルーシーのペペンシー
兄弟は、一緒に呼び出された
従兄弟のユースチス、カスピアン
王子と共に朝びらき丸で東の海の
果てを目指す。
いくつもの不思議な島での冒険を
経て、仲間達が辿り着いた東の
果てに待ち受けていたものとは。



人気ファンタジー映画シリーズの第3章。人気と書きましたが、
第2章が興行的に不審だったことから配給会社のディズニーが
撤退し、配給が20世紀FOXに変更になってしまいました。
とはいえ、映画制作自体は前2作を手掛けたウォルデン・
メディアが続投し、キャスト陣もしっかり帰ってきてくれて
います。

『ハリー・ポッター』がどんどんダークになっていき、純粋に
子供に勧められるファンタジー映画シリーズはこれくらいに
なってしまいましたね。良くも悪くも懲悪勧善のシンプルな
ストーリー。主人公たちの葛藤なんかも一応描かれますが、
実にライトでギスギスしたものは微塵もありません。ちなみに
今回も、過去のシリーズ同様どんなに激しい戦いでも血が
全然出ません。たくさんの動物キャラクターも魅力的ですね。

子供は満足できると思いますが(勿論それも非常に大事)、
大人の客を満足させるにはちょっとシナリオの練り込みが
足らなかったですね。一番気に入らなかったのが敵の存在。
結局ペペンシー兄弟たちは何と戦っていたんでしょう?
白い魔女は結局幻影だったし(前作で氷漬けにされてた
設定はどこへ?)。

なかなか見せ場が出てこなくて正直ちょっと退屈だったんですが、
最後に素晴しいシーンが用意されています。それが巨大な海蛇
シー・サーペントとの死闘!
このシー・サーペントのデザインが
とにかく素敵。明らかにこいつだけ浮いているグロテスクな
デザイン。キモさが格段にアップする触角展開形態も最高。
こいつが3D映像でドラゴンとガチンコします。この規模の
戦闘が中盤にも1つあれば、評価は格段に上がったん
だけどなぁ。

e5125aspaceodyssey at 22:50|PermalinkComments(5)TrackBack(17) 映画のレビュー・な行 

2011年02月26日

メタルギアソリッド ガンズ・オブ・ザ・パトリオット4

けーかくこれまで幾度と無く世界を救って
きた伝説の英雄、ソリッド・スネーク。
彼は今、自身の身体を蝕む急激な
老化現象に襲われていた。そんな中、
宿敵リキッドが中東で暗躍している
との情報が入る。スネークは、
朽ちかけた身体と戦いながら、
自分の運命を全うすべく最後の
ミッションに挑む。



若くしてこの世を去ったSF作家・伊藤計劃さんは、TVゲーム
『メタルギアソリッド』シリーズ(厳密に言えばゲーム作家の
小島秀夫監督)の大ファンを公言しており、小島監督とも
親交がありました。そんな縁で、『メタリギアソリッド4』の
ノベライズ版として伊藤計劃さんが生み出したのがこの
『メタリギアソリッド ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』です。

これまでのシリーズ全体ではなく完結編のノベライズという
形ですが、この本だけでも楽しめるように過去の出来事や
細かな設定なども言及されています。しかし流石に全てを内包
するのは不可能で、ゲームをプレイせずに読むのはいささか
ハードルが高いように思えます。
何より、スネークの過去の
激闘や因縁、仲間達との絆は、小説数十ページで語り尽くせる
ものではありませんからね。

「ゲームの物語を補完する別視点の物語」というのが一番
しっくりくると思います。物語がスネークの相棒・オタコンの
視点で語られるのが特徴で、バトルシーンは極力削除されて
(ボスキャラのBB部隊も出番なし)、その分ゲームでは
解からなかった一人一人の心情が深く掘り下げられています。
大まかな流れや台詞は原作のゲームをほぼ踏襲していて、
ゲームを何周もプレイしていた僕はお気に入りのシーンになると
涙ぐんでしまいました。

文庫版の巻末には、小島監督のメッセージが綴られています。
二人の出会いや伊藤計劃さんの情熱、『メタルギアソリッド3』
とその続編といえる番外編『ピースウォーカー』を一つにした
小説の構想など、興味深い事柄がたくさん載っています。
『メタルギア』ファン、伊藤計劃ファンは、ここだけでも読む
価値がありますよ。

e5125aspaceodyssey at 20:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0) SF・ファンタジー小説のレビュー 

2011年02月25日

ダークサイド・ムーン!

この夏公開予定の『トランスフォーマー』シリーズ最新作。
その邦題が
『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』
に決定しました!シンプルに『トランスフォーマー・ダーク
ムーン』なると思ってたんだけどなぁ。まぁいいけど。
サブタイトルも決まって、これからどんどん情報が公開される
ことに期待します。とりあえず、アクションシーン満載の
日本版予告を早く観せて!

『トランスフォーマー』も気になりますが、こちらの映画も
負けてはいません。『300』のザック・スナイダーが
放つSFアクション『エンジェルウォーズ』(原題は
『サッカーパンチ』なのに。こんな酷い邦題にしたやつ
出て来い!)。金髪ネーチャンがセーラー服と日本刀で
ドラゴンやロボットと戦うという、日本のオタクの妄想が
ハリウッドで結実したような作品(笑)。こっちも早く観たい!

『エンジェルウォーズ』予告



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今週公開の観たい映画たち。

『ナルニア国物語 第3章 アスラン王と魔法の島』
『英国王のスピーチ』
『恋とニュースのつくり方』

『ナルニア』はてっきりIMAXで上映されると思ってたん
ですが、普通の3Dしかないみたいですね。ちょっと残念。
ファンタジー映画ももう下火なんでしょうかねぇ。

e5125aspaceodyssey at 22:13|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 雑記 

2011年02月24日

あしたのジョー3

ドヤ街の荒くれ者・矢吹丈は、喧嘩
騒動で鑑別所に収容される。そこで
丈は、現役ボクサーの力石徹と
出会い、彼を倒すためボクシングに
打ち込むことを決意する。
出所した丈は、元ボクサーの
丹下段平の元で指導を受け、見事
プロデビューを果たす。一方力石は
世界ランカーにまで上り詰めていた。



誰もが知っている人気漫画『あしたのジョー』の実写映画化。
初めて企画を聞いた時には「絶対失敗するなぁ」と思いましたが、
蓋を開けてみれば意外と観れる映画になってました。

時代設定を現代に改変したりせず、昭和のドヤ街を舞台に
必死に生きる低所得者層の姿を描いていたのがいいですね。
主人公の丈自身には「おれの拳で、この腐った街から這い出て
やる」といった姿勢はあまりありませんが(彼の目標はあくまで
力石との決着)、丈の大進撃がドヤ街の人々に勇気を与えて
くれる展開は好きです。
対して、そのドヤ街を壊そうとする白木財閥の令嬢・葉子の
行動は今一つパッとしません。彼女が何故ドヤ街で暮らしていた
かも説明不足だし、今の住民に何の保証もしないまま、汚点を
消したいからという理由だけで街を再開発しようとするのも
やり過ぎ。力石との関係ももうちょっと掘り下げて欲しかった
ですね。
そして、映画の真の主役とも言える力石。伊勢谷友介の熱演も
相まって、観客の視線を釘付けにする存在感を発揮しています。
体脂肪率3%の身体を見せ付けてくれるシーンはインパクト
抜群です。映画一本のために極端な肉体改造を施すのは
ハリウッドでは当たり前ですが、日本でこれだけのことをやって
くれた伊勢谷友介は凄いですね。

ボクシングシーンも迫力。監督の曽利文彦は元々CG畑出身
なので、特殊効果の使い方が上手いです。スローモーションは
飛び散る汗が美しいですね。カメラがぐるぐる回る乱打戦の
シーンも面白いですが、攻め手がボディブローばかりで単調
だったのが残念なところ。

エピローグがダラダラと長くなってしまったのが非常に惜しい
ところでした。あそこを半分にしてくれればスッキリとした
気分で観終わる事が出来たのに。試合後1年、物語が始まって
からは2年くらい経ってるはずなのに、子供達が一切成長
していない点も気になりました。ここだけは原作を意識せず、
スパッと終わって欲しかったですね。

e5125aspaceodyssey at 14:31|PermalinkComments(2)TrackBack(3) 映画のレビュー・あ行 

2011年02月23日

ウォール・ストリート3

ウォール2008年。サブプライム問題に
よって金融界は不安定な状態に
あった。大手証券会社も株価急落に
よって破綻し、経営者は地下鉄に
身を投げた。その会社に勤めていた
ジェイコブは危機を脱しようと、
かつての金融界の大物であり、
恋人の父親でもあるゴードン・
ゲッコーに助力を求める。



金融映画『ウォール街』の23年ぶりの続編。2008年に
世界を襲った経済危機・リーマンショックを受けて、オリバー・
ストーン監督がこの続編の製作を決めたそうです。劇中でも
リーマンショックが大事件として登場します。

物語を引っ張るのは若き証券マン・ジェイコブ。物語の中心で
あり、主役のゴードンと表裏の関係にある、前作のバドの
ポジションですね。しがないサラリーマンからウォール街の
大物に成り上がったバドに対して、着実に成功しては行くものの
決して億万長者にはならないジェイコブ。この辺りからも、
今や過去のような一攫千金が望める世界でないことが伺えます。

大胆不敵に全てを掻っ攫っていく男ゴードン・ゲッコー。しかし
刑務所暮らしが長かったせいか、今回の彼は結構大人しめ。
ギラギラした欲望は健在ですが、ジェイコブに的確なアドバイスを
与えるだけで表舞台には立たず、疎遠になっていた娘ウィニー
との関係修復を切に願う普通の父親に。なったと思ったら、
やっぱり全てを掻っ攫ってしまいます。この人全然反省して
ませんね。だけどこのハングリー精神は見習わないとなぁ。
現代人にはこういう貪欲さが足りない。
そんな欲望の申し子ゲッコーですが、最後には意外などんでん
返しが待っています。どんなにお金に貪欲でも、家族の繋がりを
渇望してしまうものなんですね。

23年ぶりの続編は、23年という年月と社会の変化を感じ
させてくれる内容になっていました。しかし23年前に比べると
明らかに景気が悪くなっているなぁ。ホント、早く景気良く
ならないかなぁ。

余談ですが、交通事故で左手の指を二本無くしたシャイア・
ラブーフの指は義指で、劇中で確認できないかと意地悪く
手を見続けたんですが、全然違和感ありませんでしたね。
普通に動いてるシーンもあったし。CG加工してるのかな?

e5125aspaceodyssey at 23:02|PermalinkComments(5)TrackBack(8) 映画のレビュー・あ行 

2011年02月22日

ヒアアフター2

ヒアアフター津波に巻き込まれ、臨死体験をした
ことで謎のビジョンを目撃した
ジャーナリストの女性。双子の兄が
事故死して、その兄ともう一度
話したいと願う少年。かつて霊能者
として活動していた、使者と語る
力を持つ男。「死後の世界」の
存在に翻弄される人々の物語。




クリント・イーストウッド監督の最新作は、「死後の世界」を
テーマにしたなんとも不思議な映画。ちなみにホラーではなくて
怖いシーンも一切出てこないので、そういうのが苦手な人も
安心です。
「津波が襲い来るシーンがエメリッヒの『デイ・アフター・
トゥモロー』や『2012」』みたい」と言われたり、「死者
との対話がシャマランの『シックス・センス』みたい」と
言われてますが、エメリッヒもシャマランも大好きな僕には
納得できない話。エメリッヒならあの数十倍の津波を叩き込んで
くるぞ!シャマランならこんな真面目に死後の世界を語ったりは
しないぞ!
まぁつまりこの映画はそんな派手な見せ場よりも
内面を重視した作品ってことですね(でも津波のシーンは
リアルで見応えタップリ)。

賛否両論分かれそうな内容ではありますが、僕は結構否定派。
それぞれ別の形で「死」と結びつく三人の物語がそれぞれ別に
進行するんですが、どの話も相当に地味な上になかなか核心に
迫らない。最終的には三人の物語は一つに繋がり、この映画の
テーマである「人との繋がり」が明確に浮き出てくるんですが、
「わざわざ心霊現象を持ち出さなくても、もっと別の要素で
語れたんじゃないの?」なんて思ってしまいました。
一番の疑問はやはりラストシーンです。何故あそこでマット・
デイモンがキスなんてしてしまったのか。あれじゃあまるで
最初から口説くつもりで女性に会いに来たように見えて
しまいます。手を繋ぐだけにしておけばよかったのに。

イーストウッドらしい上品な映画だったと思いますが、もっと
コテコテの味付けが好きな僕には淡白過ぎましたね。
それでも、ラストシーンさえもうちょっと何とかしてくれて
いれば、そこそこ評価したんですが。

e5125aspaceodyssey at 22:05|PermalinkComments(7)TrackBack(22) 映画のレビュー・は行 

2011年02月20日

空の境界 終章/空の境界2

から黒桐幹也の前に現れた、両儀式の
姿の一人の人物。女性人格の
「式」でも男性人格の「織」
でもないその人物は、自らを
『両儀式』と名乗った。







奈須きのこの新伝綺ファンタジー小説の映画化。全七章からなる
壮大な物語を、七本の中篇映画で描く意欲的なプロジェクト。
そのエピローグとしてDVD販売されたのがこの『終章/
空の境界』です。30分の短編ですが、全編哲学的な話に
終始するので、観賞後は相当グッタリでした。

式の第三の人格、というかその源となった存在である『両儀式』。
彼女が語る言葉の数々は難解そのもの。はっきり言って、
活字で体感したかった
ですね。原作のエピローグの映像化という
ことらしいですが、本気で小説に書いてあることをそのまま
両儀式と黒桐幹也に語らせているといった感じです。解かり
やすい会話にしようという意志が感じられません。まぁそれは
いつものことなんですが、今回は会話以外で見せ場が全く
ない。
二人が喋っているだけでほとんど動きがないので、
視覚的には非常に退屈。ハッキリ言って静止画の紙芝居と
さほど違いがないくらいです。まぁ元々オマケみたいなもん
ですから、そこまでお金のかかった内容は期待してません
でしたけどね。

話は「心はどこにあるのか」とか「普通や普遍であることの
意味」だと思いますが、一度観た(聞いた)だけではとても
理解できません。もうちょっと解かりやすくしてくれても
いいと思うんだけどなぁ。

7作目まで観てくれたファンに対するご褒美的な内容でした。
正直、よっぽどディープにこの作品に浸かっている人や、
原作を読んで予備知識のある人にしか向かないでしょうね。

e5125aspaceodyssey at 22:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 映画のレビュー・か行 | アニメのレビュー

2011年02月18日

第34回日本アカデミー賞発表

何気なくTVをつけたら日本アカデミー賞の授賞式が
やってました。ちょうど作品賞の発表で、最優秀作品賞に
選ばれたのは『告白』でした。おめでとう『告白』。
個人的にも去年のナンバー1邦画でした。

でも『悪人』が最優秀作品賞じゃなかったのは意外。やはり
認知度の高い作品が受賞する傾向にあるみたいですね。
だけど演技部門独占は凄い。まぁ順当な気もしますが、
柄本明さんが受賞してくれたのは素直に嬉しいです。

そういえば、新人賞部門に『告白』の生徒達3人が
いなかったのは何故?3人とも凄い存在感だったのに。


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今週公開の観たい映画たち。

『ヒアアフター』

うーん、今週は少ないなぁ。まぁ観てない映画が沢山あるから
いいけど。



e5125aspaceodyssey at 23:17|PermalinkComments(0)TrackBack(1) 雑記 

2011年02月17日

太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男-3

フォックス太平洋戦争の只中にあるサイパン島。
日本軍はアメリカ軍に押され、島の
ほとんどを占領されていた。残った
部隊は無謀な突撃によって玉砕し、
サイパンの日本軍はほぼ壊滅した。
大場大尉は、残った僅かな部下と
民間人と共にジャングルの奥深くに
隠れ、アメリカ軍の追っ手から
逃れようと奮戦する。



太平洋戦争の史実である「サイパンの戦い」を描いた映画。
原作である小説『タッポーチョ「敵ながら天晴」大場隊の
勇戦512日』(凄いタイトル)の原作者がアメリカ人という
こともあるからでしょう、この作品は日米双方の視点で物語が
進行します。

大場大尉は、その見事な作戦手腕からアメリカ兵に恐れられ、
「フォックス」の別名で呼ばれます。彼が様々な知略を駆使して
アメリカ軍を相手にする話だと思っていたんですが、実際に
アメリカ軍に痛手を与える場面はごく僅か。大規模な戦闘は
冒頭にあるくらいで、派手なアクションはあまり期待しない
ほうがいいでしょう。
メインとなるのは、兵士と民間人の逃亡生活。どんなに苦しい
状況でも祖国の勝利を信じて抵抗を続ける人々。自らの命よりも
遠く離れた祖国を、天皇を優先する姿勢は、今でこそ非常に
理不尽なものですが、当時はそれが当たり前なんですよね。
そんな病的なまでの忠誠心と、長い逃亡生活で徐々にすり減って
いく精神との葛藤が凄まじいです。食料も医療品も尽き、
日本が無条件降伏したと聞かされてもなお戦った、いや、
戦わざるを得なかった。そんな兵士達の苦しみが、映画を通して
しっかりと伝わってきました。

この映画、ランキングで観客動員数1位を記録しましたが、
客単価が驚くほど低くて実質的売り上げは2位だったそうです。
つまりシニア割引で観た高齢者が客の大半を占めていたって
ことですね。こういう映画こそ若者に観てもらいたいのに。

余談ですが、アメリカ軍サイパン司令官を演じた俳優が
アレック・ボールドウィンによく似ていて、「おお!邦画で
ハリウッドの大物を起用してくれたか!?」なんて一瞬思い
ましたが、どうも弟だったみたいですね。

e5125aspaceodyssey at 22:49|PermalinkComments(10)TrackBack(15) 映画のレビュー・た行 

2011年02月16日

『SFが読みたい!』が選ぶ、SF映画ベスト50

その年に刊行されたSF小説のベストを決めるガイドブック
『SFが読みたい!』。僕も毎年立ち読みして(我ながら
「買えよ」と思う)、これから読む小説の参考にしています。

2010年のまとめを記した最新版には、「オールタイムSF
映画ベスト50」
なる、SFファンには見逃せない特集が
組まれていました。
しかしその中身、どうにも釈然としないん
ですよね。ベスト50は面倒なので、とりあえずトップ10を
挙げてみると・・・

1位 『ブレードランナー』
2位 『キング・コング(1933年版)』
3位 『メトロポリス』
4位 『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』
5位 『2001年宇宙の旅』
6位 『エイリアン』
7位 『ヴィデオドローム』
8位 『ターミネーター』
9位 『ゴジラ』
10位 『未来世紀ブラジル』

という結果です。SF好きを自称していながらこの中の4本を
観ていないんですが、それでもこのランキングで納得する人は
少ないのではないでしょうか。
SF映画の最高傑作『2001年宇宙の旅』が5位に甘んじて
いるのも納得いきませんが、9位に『ゴジラ』がいるのは
どうして?『ゴジラ』は物凄く好きだけど、SF映画として
高い評価を受けているとは思えないんですけど。

トップ10圏外はさらに不可解。『アイアンマン』や『ゾンビ』
といった、別ジャンルとしての評価の高い作品がいたり、
『ロード・オブ・ザ・リング』や『ダーク・クリスタル』といった
完全なファンタジー映画が名を連ねていたり、『バック・
トゥ・ザ・フューチャー』といった名前が挙げられて当然の
作品がいなかったり。特に『ガメラ2 レギオン襲来』が
32位というのが納得できない。
SFという観点からすれば、
『ゴジラ』と入れ替わりでトップ10に入るのが順当でしょう。

このランキング、5人の評論家のベスト50を集計して出した
もののようです。たった5人の意見だからこんなに偏った
ランキングになったんですね、きっと。

グダグダ言ったけど、ベスト50に入っているSF映画の
多くを観ていない僕には、このランキングを非難する権利は
ないわけで。逆に未見のSF映画を沢山教えてくれたことに
感謝して、これからもSF映画鑑賞に力を入れていきます。

近い内に僕もマイSF映画ベスト50やろうかなぁ。

e5125aspaceodyssey at 22:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 雑記 

2011年02月14日

幸せの始まりは3

幸せソフトボールチームの主将を務める
リサは、来期もチームに残れるのか
不安に思っていた。そんな彼女の
前に現れた二人の男。野球選手の
マティは容姿端麗で財産もある理想
の男性。会社の幹部であるジョージ
は人生の崖っぷちに立っている
ものの一緒にいて落ち着くタイプ。
リサはどちらの恋を選ぶのか。



『恋愛小説家』でアカデミー主演男優賞と主演女優賞を同時
受賞させたジェームズ・L・ブルックスの新作。『ウォーク・
ザ・ライン/君につづく道』でアカデミー賞を受賞したリース・
ウィザースプーン久々の主演作です。

物語はとりたてて大きな事件などは起こらず、登場人物たちの
ごく普通の人生の悩みと恋愛模様が描かれます。映画としては
地味な方だと思いますが、その分リアルな恋愛が描けていると
思います。
主人公リサの恋のお相手は二人。メジャーリーグで成功した
マティは、多くの女性が憧れる正に理想のタイプ。女性に
どんな異性が好みかを聞いて「かっこよくてお金もあって
ユーモアもあって何より私を大事にしてくれる人!」と答えたら
彼こそがその条件にピッタリ、という感じの男です。
一方のジョージは、優しさだけがとりえの男。その受身姿勢
ゆえに会社の危機の矢面に立たされ、自分の人生と父親の
人生を天秤にかけられています。全く冴えない男ですが、
それゆえにリサは、彼に対しては気取る事無く自然体で
接する事ができます。
リサはマティのような男が理想のタイプで、彼となら将来も
安泰。だけどそんなベストな相手にも些細な不満がチラホラ
あって、もう一人のジョージは理想とは程遠いけどそういった
不満をほとんど感じない。果たしてリサはどちらの男性を
取るのか。恋愛対象は「好みのタイプ」という一言で
決まったりしない。
そんな、当たり前だけど実感してみないと
なかなか気付けないことを、この映画は教えてくれますね。

ま、恋愛ベタな男の感想なんで、女性の方はもっと違う印象を
抱くかもしれませんが(笑)。

男女にとって何が大事か。そんなことを不器用に語ってくれる
ホームビデオのシーンが好きです。いろいろグダグダですが、
グダグダだからこそ愛する二人の本音と想いが垣間見られた
気がします。クスクス笑いながらちょっぴり感動しちゃいました。

e5125aspaceodyssey at 21:40|PermalinkComments(0)TrackBack(1) 映画のレビュー・さ行 

2011年02月12日

ジーン・ワルツ2

ジーンワルツ産婦人科医の曾根崎理恵は、妊婦が
術中に死亡した事件や術死を恐れて
妊婦が病院をたらい回しにされ
母子共に死亡するという事態に
危機感を抱いていた。曾根崎は
自身が勤めるマリアクリニックの
4人の妊婦達を守ろうとするが、
その中には日本で禁止されている
代理母出産の女性がいた。



『チーム・バチスタ』シリーズの海堂尊原作の作品。「医療
ミステリー」と謳っていますが、ミステリー映画ではないです。

作家と医者の二束のわらじを履く海堂尊だけに、劇中に出てくる
医療問題は実に真実味があって怖いですね。出産中に容態が
急変した母親を必死に助けようとしたのに、結果死なせて
しまったらそれを「医療ミス」として報じられ医者は逮捕されて
しまう。そんな理不尽を恐れて、どの病院も出産手術を
受け入れようとせず、たらい回しにされた母子共に命を落として
しまう。そんな一見あり得なさそうな事態が、本当に起きて
いそうで怖いです。
そんな物語の掴みはOKなんですが、そんな現代医療の体制に
挑戦する主人公・曾根崎の行動がなんとも理解できない。
「外側から体制を変えていく」と意気込んでいますが、その実
やっている事は普通の産婦人科医と変わらないわけで。
もちろん、そんな当たり前の事が出来ない体制だというのが
問題なのはわかりますが、それなら准教授の清川のように
内側から体制を変えていった方がよっぽど良いでしょう。
別の方法として大病院を出て行ったんだから、外側にいないと
出来ないような、もっと大胆な行動に出るべきです。
いや、実際には非常に大胆な行動に出ています。それが日本で
禁止されている代理母出産を秘密裏に行うという事なんですが、
秘密にしてたら体制を変えるも何もないでしょう。産みたくても
産めない人達のために行動を起こしてるんじゃないの?
さらに最後には「代理母出産?何の事?もう生まれちゃったん
だから、言わなきゃ誰にもバレないって」
なんて事を主人公
自身がカミングアウトしちゃう。
禁止されててもバレずに
やれば大丈夫。それがあなたの医療改革ですか?

掴みはバッチリだったのに、結局改革らしい事を何一つ
やらなかったのが最大の問題。クライマックスのピンチの連続
(ホントに連続し過ぎ)も、せっかく築いてきたリアリティを
見事にぶち壊してくれました。

e5125aspaceodyssey at 09:56|PermalinkComments(7)TrackBack(17) 映画のレビュー・さ行 

2011年02月11日

映画の地上波放送

今日は『沈まぬ太陽』がノーカットで放送されてますね。
この映画を観ると、「実直であること」の尊さみたいな
ものをひしひしと感じます。やっぱり好きだなぁ。

ノーカット放送といえば、だいぶ前に『プライベート・
ライアン』を地上波でノーカット放送したことがありました。
千切れた腕を残った腕で拾って逃げ惑ったり小腸を砂浜に
こぼしながら泣き叫ぶ兵士を一切カットすることなく上映した
TV局は本当に偉い。

好きな映画がTVでやってる時はよくBGM代わりに流して
ますが、大事なシーンがカットされている事も多々あります。
映画の面白さを視聴者にちゃんと伝えるためにも、TV放送の
際には極力ノーカットでやって欲しいですね。


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今週公開の観たい映画たち。

『あしたのジョー』
『洋菓子店コアンドル』
『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』
『パラノーマル・アクティビティ2』

今週は結構たくさんありますねぇ。『あしたのジョー』の
地雷っぷりが心配なような楽しみなような。

e5125aspaceodyssey at 21:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 雑記 

2011年02月08日

完全なる報復3

報復幸せに暮らすクライドが見舞われた
悲劇。それは強盗によって妻子が惨殺
されるという耐え難いものだった。
クライドは二人の犯人の死刑を望むが
証拠不十分による敗訴を恐れた検事
ニックは司法取引によって犯人の内
一人だけを死刑とする道を選択する。
それから10年。復讐鬼と化した
クライドが犯人と司法に報復する。



ジェラルド・バトラーが恐ろしい復讐者となるサスペンス映画。
妻子を殺された男の復讐の対象は、殺した犯人達だけでなく
そんな犯罪者達を野放しにするアメリカの司法制度。悲しみを
背負う男が、たった一人で国家に挑みます。

前半は非常に面白いですね。妻子を殺され、法律からも
見放されたクライドが、まずは死刑執行の最中だった犯人の
一人を毒殺。間髪いれずに司法取引で死刑を逃れたもう一人を
猟奇的に殺します(あまりにサディスティックな殺し方。
直接的な描写は少ないですが、もう少ししっかり見せてくれても
よかったかな)。ここまでで映画は30分も経っていなくて、
この時点で既に犯人への復讐は完了。ここからが本作の
見せ場です。あえて警察に捕まったクライドが、妻子の事件を
担当したニックを相手にすると同時に、刑務所にいながらにして
妻子の事件に関わった人達を次々殺していく。大胆不敵に人を
殺しながらも証拠は出てこないし、刑務所にいるクライドには
完璧なアリバイが。だけどクライドが犯人なのは明白で、
「こんな危険人物なのにお前達は法律のせいで俺を裁けない」
と、ニックや司法関係者を挑発します。クライドの行動が実に
面白いです。

後半になると事件の全容が徐々に明らかになるんですが、
物語の面白さはこの辺りからだんだんと失速していきます。
まず、クライドは人を殺し過ぎ。後半になると、妻子の事件とは
明らかに関係のない人達まで巻き込まれていきます。一応
司法関係者の枠に収まっている人達ではあるんですが、その
人達全員を血祭りに上げたら、クライドの目的である司法の
改善は誰がやるんでしょう?
オチもかなり弱いです。最後にニックが(ネタバレ反転)
[「悪人と取引はしない」]と言ってクライドは納得しちゃい
ますが、クライドの理想はもっと高かったのでは?たった
それだけで納得されても違和感があります。それに、[「俺を
無罪にしろ」という取引に応じなかった人達
]はその後
非情にも殺されているんですが、言動が矛盾してませんか?

コンセプトは非情に面白かったと思いますが、ストーリーの
着地点はもう少し考えて欲しかったです。
ともあれ、スパルタの王様を怒らせるとタダではすまない
という事だけはよーく伝わりました(笑)。

e5125aspaceodyssey at 18:08|PermalinkComments(5)TrackBack(11) 映画のレビュー・か行 

2011年02月07日

『トランスフォーマー3』の新予告が来た!!

アメリカスポーツ界最大のイベント、スーパーボウル。
アメリカンフットボールリーグの決勝戦であるこの
スーパーボウルは、毎年驚異的な視聴率を叩き出すので、
映画各社はこぞって新作映画のCMを入れたがるんだ
そうです。

そんなスーパーボウルのCMの中で、遂にお目見えした
『トランスフォーマー3』のTVCM!
派手なシーンがほとんど
なかった最初の特報と比べると格段にカッコイイぞ!


Transformers: Dark of the Moon TV Spot Trailer』



ああ、オプティマス格好良い(ウットリ)。
この予告を早く劇場の大スクリーンで観たい!

e5125aspaceodyssey at 22:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年02月05日

リセット3

リセットある夜、街全体から光が消滅した。
同時にまるで闇に飲み込まれた
かのように、人々が一斉に姿を
消してしまう。運良く手元に光源が
あったことで消滅を免れた人々は、
光を絶やさないようにして己の
存在を保っていた。レポーターの
ルークらは自家発電できるバーに立て
篭もるが、闇は刻一刻と迫っていた。



アナキン・スカイウォーカーことヘイデン・クリステンセンが
主演するSFホラー映画(ヘイデンの役名がルークなのは
シャレか?)。人間が消えた世界で、迫り来る闇の恐怖と
戦いながら生存の道を探るサバイバルが描かれます。

誰もいない街、一人取り残された主人公、というビジュアルは
『アイ・アム・レジェンド』や『バニラ・スカイ』、『28日後』
など、いろんな映画で見かけますが、この映画の場合、
そういう事象が現在進行形で起きてるんですよね。
その元凶がウィルスによる人間の変身や妄想の類ではなく、
「闇に飲み込まれる」という発想もなかなか面白いです。
この「闇」もただの影ではなくて、人間を取り込もうと手を
伸ばす怪物のように描写されていて恐怖を煽っています。

この闇が一体何なのか。具体的な説明は一切劇中で語られ
ません。
開拓時代に117人が集団失踪したと語られる
ロアノーク植民地の事件(実際の事件として、結構有名みたい
です)や、そこに出てくる「クロアトアン」という言葉が鍵に
なっているのかも知れませんが、僕は多分に宗教色の強い
物語という印象を受けました。教会が重要な舞台として登場
したり、贖罪に関する会話も出てきます。愛する人が迎えに
来るというのもそれっぽいです。闇が導く人類の終末
みたいなものが聖書に書いてあるんじゃないでしょうか。

アイデア一発勝負の低予算映画という印象は否めませんが、
雰囲気はしっかり出ていたしタンディ・ニュートンやジョン・
レグイザモなど脇を固める役者が何気に豪華だったりするので
見応えがあります。投げっ放しの物語は批判も多いでしょうが、
僕はなかなか好きです。

e5125aspaceodyssey at 18:04|PermalinkComments(0)TrackBack(1) 映画のレビュー・ら行 

2011年02月04日

『ザ・スタンド』も映画化

『ダーク・タワー』シリーズに続いて、スティーブン・キングの
大作長編『ザ・スタンド』も映画化決定!
嬉しいけど、映画に出来るのか、あれ。

新型ウィルスの蔓延によって人口の大半が失われたアメリカの
地で、善と悪の勢力が西と東に分かれて対立するこの物語。
実に壮大ではありますが、戦いの場面自体はほとんど(全く?)
ないので、見た目にはかなり地味な内容になりそう。さらに
分厚い小説5巻分のボリュームなので、一本の映画に収まるかも
少々疑問です(かつて製作されたTV映画は計6時間)。
あんまり内容を切り詰めて欲しくはないので、本気でやるなら
三部作とかにして欲しいけど。

『ダーク・タワー』共々、今後の展開が気になります。
どちらでもいいので、フランク・ダラボンに監督をやって
欲しいですね。


***********************


今週公開の観たい映画たち。

『ウォール・ストリート』
『ジーン・ワルツ』
『リセット』

『リセット』はヘイデン・クリステンセン主演のSFホラー。
タンディ・ニュートンたジョン・レグイザモなど、中堅俳優が
多数出演していますが、明日から公開するのは東京と
名古屋のみ。偉いぞ名古屋!


e5125aspaceodyssey at 23:10|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 雑記 

2011年02月03日

2011年1月のまとめ

2011年1月の観賞本数は11本。今月は良作が
多くてなかなかの豊作でした。そんな中MVPに輝いたのは
『キックアス』!!
都市部から一月遅れての公開
でしたが、待った甲斐のある素晴しい映画でした。
こういうヒーロー映画も良いものですね。
同じ五つ星の『ソーシャル・ネットワーク』も素晴しかった。
監督のデヴィット・フィンチャーも大好きだし、是非今年の
アカデミー賞はこの映画に取って欲しいなぁ。賞レースでは
対抗馬の『英国王のスピーチ』に押されているみたいだけど、
頑張れ『ソーシャル・ネットワーク』!

ワーストはなし。
最近つまらない映画に当たらなくて、
ラッキーなような残念なような。たまには明らかに地雷な
映画も観に行かなきゃなぁ。


2月は公開作品がちょっとおとなしめで、期待作はあまり
ないですね。前述の『ソーシャル・ネットワーク』の対抗馬
『英国王のスピーチ』や、シリーズ最終作(だと思う)
『ナルニア国物語 第3章 アスラン王と魔法の島』が
期待作といえば期待作ですかね。



e5125aspaceodyssey at 22:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 雑記 

2011年02月02日

GANTZ3

線路に転落した人を助けようとして
列車に引かれた幼馴染の玄野と加藤。
次の瞬間、二人は巨大な球体が
置いてあるマンションの一室にいた。
同じように、死んだ瞬間に転送され
部屋に集められた人間たち。彼らは
「GANTZ」といわれる球体から
謎の「星人」達と戦うミッションを
強制される。



映像化不可能といわれた同名の人気漫画を二部構成で映画化
したプロジェクトの第一弾。個性豊かな星人達との熾烈な戦いが
描かれます。

原作はエンターテイメントの基本である「エロスとバイオレンス」
を強調した内容で、扉絵に無意味に巨乳女性の裸が出てきたり
人間の腕や脚が平気で千切れたり頭が爆発したりします。
映画版は全年齢対象を目指したそうで、そうした描写は直接的
には抑えられていますが、それでも派手に血しぶきが飛んだり
バラバラ死体が出てきたりとグロいシーンは結構出てきます。
何も知らずに観に来ていたであろう若い女の子たちが、ところ
どころで小さな悲鳴をあげてました。

設定の変換がいろいろありはしますが、ストーリーは原作を
ほぼ踏襲しています。ミッション参加者が次々脱落していく
凄惨な展開や、そんなシリアス路線の合間に添えられる
空気を読まないガンツのツッコミ、ふざけた星人の設定など
原作の雰囲気もしっかり残しています。もちろん端折っている
部分もありますが、主役である玄野と加藤に比重を置いて
二人の心境をじっくり描いていたので、物足りなさや説明不足な
感じはしませんでしたね。
アクション&VFXも大迫力。3回ある星人との戦いはどれも
個性的です。特におこりんぼう星人との戦いは、原作同様
見応えバッチリ。怪獣好きとしては、大仏との戦いをもうちょっと
長く見せて欲しかったところです。

欠点らしい欠点もなく、面白い映画に仕上がっていたと
思いますが、少々無難過ぎる作りにも感じられました。きっと
原作を知らなかったらもっと興奮して観られたんだろうな。
後編はオリジナルの展開も用意されているとの事なので、
そちらでの良い意味での暴走に期待してます。
それと、異形の星人とのSFバトルを描いたエンタメ作品では
ありますが、見た目に反して中身はかなり暗い内容になって
いるので、爽快なアクションを期待している人やニノ&松ケン
目当ての人は要注意です。

e5125aspaceodyssey at 23:10|PermalinkComments(13)TrackBack(23) 映画のレビュー・か行 

2011年02月01日

M:I-23

mi2殺人ウィルス「キメラ」と解毒剤
「ベレロフォン」。この二つを開発
した科学者が殺害され、ベレロフォン
が強奪された。犯人はIMF所属の
スパイ・アンブローズ。ベレロフォン
奪還を命じられたイーサン・ハントは
アンブローズの元恋人・ナイアと協力
して、再び不可能なミッションに
挑む。



トム・クルーズ主演の人気スパイ映画『ミッション・
インポッシブル』シリーズの第2段。何故か無性にジョン・ウー
の映画が観たくなって引っ張り出してきました。

ジョン・ウーといえば二丁拳銃にスローモーション、鳩、教会、
サングラス、ロングコートなどなど、代名詞となるキーワードが
いくつもありますが、モノがスパイ映画となると全てを出すのは
なかなか難しいようです。それでも「お前ホントにスパイか?」
と言いたくなるくらい、主人公が派手で目立つ行動ばかり
している辺りがジョン・ウーらしいというか。
そんな派手さが最初に炸裂するのが、イーサンとナイアの
カーチェイス。豪快に車同士が激突する最中、お互い見つめ
あって愛に目覚める二人(ちなみにスローモーション)。激しく
回転する車はまるでダンスを踊っているかのようですが、
冷静に見てると非常に滑稽です。まぁナイアは直後に敵の
アジトへ侵入しなければいけないので、速攻で二人を恋仲に
しなければいけなかったのは解かりますけどね。

アクションシーンは後半に集中。トム・クルーズがほぼ
ノースタントでこなしただけの事はあって肉体を駆使した
アクションは非常に見応えがあります。が、前述の通りスパイ
らしさは微塵もありませんね。ちなみに、クライマックスの
肉弾戦はプロレスマニア感涙の必殺技が炸裂する名場面
なんだとか。プロレスさっぱりなんで良く解からなかった
ですけど。

アクション映画としては普通に面白いと思いますが、シリーズの
中ではやはり『M:I:3』の方が面白いと思うし、
ジョン・ウー作品として観ても物足りなさを感じる内容
でした。

e5125aspaceodyssey at 22:52|PermalinkComments(2)TrackBack(1)