2007年05月13日

俺は、君のためにこそ死ににいく3

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太平洋戦争の末期、敗戦濃厚の
日本帝国の切り札として展開された
特攻作戦。次々と帰れぬ戦いに
飛び立っていく若者達、そんな
彼らを見守る一人の女性がいた。
「特攻の母」と呼ばれ、多くの
特攻兵達に慕われていた鳥浜トメの
視点から特攻隊員の最後の生き様を
描く。


舞台挨拶のあった回に観て来ました。いつもなら舞台挨拶の模様を
レポートしますが今回はパスさせて頂きます。上映前に
「録音禁止」とご丁寧に注意を受けたものですから、今回は
ボイスレコーダーでの録音を控えました。なので詳細なレポートが
出来ない。中途半端なことを書くくらいならいっそ今回は
止めちまおう。という訳です
(け、決してサボりたい訳じゃないですよ!)。
でも舞台挨拶に関していくつか文句を言いたい。
まず一つ。来場予定だった新城卓監督監督が来なかった事。
大半は主演の徳重聡が目当てだろうけど、僕みたいにクリエイター
の話を聞きたい人間だっているんだ。張り紙だけじゃなく
舞台挨拶の時に一言「監督が来れなくて申し訳ありません」くらい
言えよ!

もう一つ。微妙に席が空いていたので次の回のお客さんを入れる
のは構わない。でもその人達は映画を観ていないんだから、
「お客さんは全員映画を観ています」と言って話を進めるなよ。
完全にネタバレになってたぞ!

舞台挨拶に関する文句はこれくらいにして本編の話をしましょう。
僕の席の右隣には女子高生が、左隣には大学生くらいの男の人が
座っていました。二人ともハンカチ片手に涙を流していて、女の子
なんかはしょっちゅう泣いてましたね。
でも僕は全然泣けませんでした。

泣けなかった理由は二つあります。一つはこの映画の内容です。
この映画は井筒和幸監督が観てもいないのに「戦争賛美だ」と
批判した
事が話題になりました。僕はこういう観ていない映画に
文句を言う姿勢が大嫌いなので井筒監督の発言には腹を立てて
ますが、今回の彼の発言は当たらずとも遠からずといったところです。
この映画は戦争賛美を謳ってはいないけど、
戦争を批判する事も一切していない。
「国のために散っていった若者は尊いが、戦争そのものは
許しがたい悪行である」という事を描いて欲しかった。

もう一つは映画館に対する批判です。劇中、特攻に向かう朝鮮
出身の兵士が祖国の歌を唄うシーンがあります。ちょっとウルッと
くるシーンだったんですが、その歌の最中に音声が「ブツッ」っと
途切れるんですよ。
さらに海戦シーンでもしょっちゅう音が途切れる
始末。今回観た映画館は音響が悪いとネットで評判の所だったん
ですが、今回ほどその事を痛感した事はありませんでした。

その他の点に関しては、事実上の主人公と言うべき鳥浜トメさんを
演じた岸惠子はよかったし、女子供が空襲を受けてバラバラ
死体になるという
珍しいシーンもあったのでなかなか見応えが
ありました。
でもやっぱり反戦描写が欠如していたのは痛いなぁ。



e5125aspaceodyssey at 21:11│Comments(2)TrackBack(15)映画のレビュー・あ行 

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この記事へのコメント

1. Posted by ノラネコ   2007年05月22日 19:40
こんばんは、
主義主張の是非はともかく、もうちょっと作り方あるだろうと思いました。
都知事は脚本の書き方忘れちゃったみたいですねえ。
キャラクターの描きこみがあまりにも不足して、感情移入出来ず・・・戦争感も妙に曖昧でした。
2. Posted by えめきん   2007年05月23日 07:06
ノラネコさん、コメントどうもです。

言われてみれば、特攻兵達のキャラクターの描きこみが甘すぎ
ましたね。今回はどうも映画館に対する不満が出てしまって、
映画の悪い所にあまり気が回っていなかったみたいです。

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