2008年07月29日

クライマーズ・ハイ4

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1985年8月12日。
群馬県の北関東新聞社に、航行中の
ジャンボが消息を絶ったという一報が
入る。編集部の悠木は社長からこの
事件の全権を命じられ、すぐさま
部下の佐山を現場に向かわせる。
前代未聞の航空事故、上層部からの
圧力、他部署との対立、社長の思惑。
その先で悠木が見出したものとは。


やっと観て来れましたこの映画。噂通りのパワフルな作品でしたね。
実際に起こった事故を追った作品という事で、もっと堅苦しい映画
だと想像していたんですが、緊張感と疾走感が凄くてエンター
テイメントとしても十分な力を持った作品になってました。

物語はジャンボ墜落の惨劇と同時に、この未曾有の大事故を追う
新聞記者達の戦いも描いています。原作者の横山秀夫は、当時
実際にこの事件の取材に当たっていたそうで、新聞社でのやりとり
は実にリアルかつ綿密に描かれています。新聞社のシステムは
もちろん知らないし、劇中で明確に説明してくれる訳でもないんです
が、それぞれの人物の役割や局内でのポジションは実に解り易く
なっています。演じる役者陣も気合が入っていて、遠藤憲一と
螢雪次朗の二人は特に存在感を出していました。
でも一番凄かったのはやっぱり堺雅人。新聞社に帰って来た時の
あの表情、たまりません。彼が演じる佐山は事故現場の惨状と
編集部の軋轢の両方を体験した、この作品を象徴的するポジション
でしたね。
事故そのものの描写は意外に少なく、後半になると事故現場はもう
出てきません。それでもあの事故がどれほどの悲劇だったのかは
十分に伝わってきます。

3年前にNHKでも映像化されているというこの作品。佐藤浩市
主演のスペシャルドラマで評価も高いとのこと。
こっちも是非観てみたいなぁ。



e5125aspaceodyssey at 22:13│Comments(9)TrackBack(17) 映画のレビュー・か行 

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この記事へのコメント

1. Posted by くまんちゅう   2008年07月30日 21:13
まいどどうもです
原作ファンなのでつい辛口になってしまいそうでしたが、時間制限のある1本の映画としては合格点だったと思います。
新聞社内部の様子は緊張感が素晴らしかったです
役者も皆さんイメージ通りでよかったです。
2. Posted by たいむ   2008年07月30日 22:35
こんにちは。
>一番凄かったのはやっぱり堺雅人
七変化・・というか、あの笑顔がクセモノですねー。
公方様も出番が終わってしまって残念です。
チェックな俳優さんの一人に加わりました!
3. Posted by えめきん   2008年07月31日 07:32
くまんちゅうさん、コメントどうもです。

原作はより濃密な展開なんですね。新聞記者たちの目まぐるしい
動きは映画でないと出来ないでしょうね。
役者の存在感も光る映画でした。



たいむさん、コメントどうもです。

『篤姫』は観ていないんですが、ちょっとチャンネルを回した
時に堺雅人が映っていました。僅かな時間でしたが、良い味を
出してましたね。次回作の『ジャージの二人』も楽しみです。
4. Posted by ノラネコ   2008年07月31日 23:54
堺雅人の演技だけでも観る価値があったと思わされる力作でした。
真夏に見ると厚いのに、余計暑苦しくなりそうですけど(笑
アニメばかりの夏の邦画ですが、結構ピリリと辛い作品が出てきそうです。
5. Posted by えめきん   2008年08月01日 07:42
ノラネコさん、コメントどうもです。

堺雅人は本当に存在感がありました。彼だけでなく、出演者全員の
熱気が伝わってくる映画でしたね。
実写邦画にも頑張って欲しいですが、個人的にはハリウッド映画にももっと頑張って欲しいです。
『ダークナイト』、日本でのヒットは難しそうだけど、頑張って
欲しいなぁ。
6. Posted by 健太郎   2008年08月24日 13:23
2 こんにちは。
私的にこの映画は最低です。
日本史上に残る大事故に遭遇した新聞記者の奮闘、の筈が、描かれているのはエロ社長に無能な上司の嫌味だけ。
そして過剰に誇張された「山男は清々しい」。
一体何を云いたいのでしょうか?
事故で犠牲になられた方々への冒涜以外の何物でもありません。
邦画の大作は過剰に期待すると失敗する、の典型的な見本ですね。
7. Posted by えめきん   2008年08月24日 17:48
健太郎さん、コメントどうもです。

健太郎さんはこの映画駄目でしたか。
この映画が伝えたかったのは事故そのものではなく、報道という
かたちで事故に立ち向かった男たちの戦いだと思っています。
主人公が遺族に新聞を渡し、「真実を伝える事が大事だ」と
訴えていました。彼らは彼らの信念で、正しい事をしていた
んだと思います。遺族にもその想いは伝わるでしょう。
確かに事故そのものの描写は極端に少なかったりしますが、
僕は新聞記者たちの戦いから、事故の悲惨さとこの事故が歴史に
与えた衝撃の大きさを感じる事が出来ました。
8. Posted by 健太郎   2008年08月27日 23:07
2 こんばんは、又来ました。
TB&コメントありがとうございます。

こればっかりは捕らえ方の違いですね。
「事件を如何に追ったか」なら私も評価しますが、描かれているのは社長や上司の無能さばかり。
挿入される「山男の清清しさ」は場違いでしかない。

これでは「事故を出汁に使っているだけ」です。
犠牲者への冒涜です。

残念でなりません。
9. Posted by えめきん   2008年08月28日 07:13
健太郎さん、コメントどうもです。

映画の捕らえ方は人それぞれですからね。僕もみんなが絶賛する
映画を酷評する事もあれば、逆にクソ映画と呼ばれるものを
絶賛したりします。主に後者ですが(笑)。

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