2008年09月08日

イントゥ・ザ・ワイルド4

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大学を卒業したクリスは、金も車も
捨てて、家族に何も告げる事無く
放浪の旅に出る。様々な地をさまよった
クリスは、旅の集大成としてアラスカに
向かう。


アカデミー賞俳優ショーン・ペンが監督したロードムービー。
クリス・マッカンドレスという青年がアラスカの奥地で遺体で発見
されたという実際の事件を取材した小説を原作とした作品。また、
劇中に登場する雄大で美しい自然は、実際にクリスが旅した場所を
撮影しているんだそうです。
主人公クリスを演じるのは、『スピードレーサー』のエミール・
ハーシュ。『スピードレーサー』の時とは比べ物にならない存在感を
出しています。

物語は、クリスの旅の軌跡を章構成で追ったストーリーと、アラスカ
での不思議なバスでの生活のストーリーが交互に挿入されて進行
します。
身一つでの旅というのは、男なら誰もが一度は憧れると思います。
旅先で出会ったヒッピーの夫婦との交流や、急流を下る大冒険。
様々な人との出会いと別れは、観ている人にささやかだけど確かな
感動を与えてくれます。後半に出てくるお爺さんとのエピソードは
特に感動的。年老いてようやく見つけた生き甲斐が、自らの手を
すり抜けていく様子はとても悲しかったです。
廃棄されたバスでのサバイバル生活も見応えがありましたね。
山の中での自給自足の生活。その面白さと過酷さがしっかり
描かれていました。

この映画は自由奔放な放浪記を魅力的に描く傍ら、大学を出た
ばかりの若者が社会と家庭に絶望している様もしっかりと描いて
います。その心情を代弁するのが主人公の妹なんですが、彼女の
出番が少なすぎて、代弁者にはちょっと役不足。彼女を含めて、
家族のエピソードはもうちょっとあっても良かったと思います。

最後にクリスが垣間見たビジョン。それはクリスの幸せの到達点で
あり、映画の締め方としては十分にありだと思いますが、実際に
アラスカの地で命を落としたクリス本人の心情とはもちろん違うはず。
彼が、どのような想いでこの世を去ったのか。遺言のような日記や
板に彫った言葉以外にも、残したい言葉があったのではないのか。
それがとても気になりました。



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この記事へのコメント

1. Posted by ぷっちょ   2008年09月09日 23:31
えめきん君 私 とうとう 1人での映画鑑賞実行しましたよっ!
( 。。。聞いてると思うけど。。。 笑 )
いつも行くとこでは まだこの映画が上映されていなかったので、とりあえず ポニョ を観て来ました。 もう これで自信ついたので、次回はこの「イントゥ・ザ・ワイルド」を観て来ますね。

えめきん君 これで私も人に頼ることなく、観たい映画どんどん観て、どんどん感動して、泣いたり笑ったり 思う存分出来そうです。
今まで 随分 励ましてくれて ありがとう〜。(●^o^●) 
2. Posted by えめきん   2008年09月10日 07:36
ぷっちょさん、コメントどうもです。

おお!ぷっちょさんも遂に単独映画館デビューですか!
(ちなみに何も聞いておりません)

>今まで 随分 励ましてくれて ありがとう〜。(●^o^●) 
いえいえ、大したことはしてませんよ。こちらこそ、いつも
応援していただいてありがとうございます。

ちなみにこの映画、伏見と港のベイシティのみでの上映です。
14日にベイシティに行けば、サービスデーで1000円で
観られますよ。
3. Posted by 健太郎   2008年12月02日 23:48
4 こんばんは。

上手く言葉に出来ないのですが、「感じる」映画でしたね。

とても『スピードレーサー』と同じとは思えませんね。

私はこの手の作品は正直苦手なのですが、この作品は好きです。

旅の途中で出会う人達は何かしら心に傷があって、だからこそお互いに引き合っているように感じました。

アラスカで何をしたかったのか正直解りませんが、もしかしたらそれが人生なのかもしれませんね。

家族や社会の中での旅を、自然に置き換え旅である人生を、そのものずばり旅にした。
そんな気がします。
4. Posted by えめきん   2008年12月03日 19:31
健太郎さん、コメントどうもです。

社会に絶望し、自然の中で生きようとアラスカに向かったのは理解出来るし共感も出来るんですが、それが本当にクリスの真意だったのか。クリス本人がどう思っていたのか気になりましたね。

>上手く言葉に出来ないのですが、「感じる」映画
まさしくその通りでしたね。2度3度観れば、きっとまた違う側面を垣間見る事が出来ると思います。
5. Posted by 健太郎   2008年12月12日 22:46
2 こんばんは。遅くなりましたが又来ました。
TB&コメントありがとうございます。

体調や精神状態で感想が変わるかもしれませんね。
私自身、どう観るべき映画なのか今でも悩みますから。
それだけ奥深いのか、普遍的な問題なのかもしれませんね。
6. Posted by えめきん   2008年12月13日 07:50
健太郎さん、コメントどうもです。

観るタイミングで感想が変わるというのは僕も同感です。僕自身、映画を観た当時と今とでは精神状態が多少違うので、新たな発見があるかもしれません。TVで放送したらもう一度見たくなるかもしれませんね。
7. Posted by oguogu   2010年04月04日 00:29
5 TB&コメントさせてもらっちゃいますねぇ〜。
久々に感動しました。
切なくて、悲しくて、胸が締め付けられます。
20代の頃って何度か共感できる時期があったような気がします。
彼にとっては最も望んだ人生だったんじゃないでしょうか?
若いって良いなぁ(違
8. Posted by えめきん   2010年04月06日 07:02
oguoguさん、コメントどうもです。

若さゆえの過ち、というわけではありませんが、若い力があり余っていたゆえに起きた悲しい事件でしたね。
ああいった若者の想いを受け止められる社会になれば良いと思います。

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