2009年01月22日

チェ 28歳の革命3

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アルゼンチンの青年、エルネスト・
ゲバラは、メキシコで出会った革命家
カストロに共鳴し、彼の故国キューバ
を支配するバティスタ政権を打倒する
ために戦う事を決意をする。
バティスタ政権との長い戦いの中で、
ゲバラは親しみを込めて「チェ」と
呼ばれるようになり、歴史にその名を
刻んでいく。


世界的に有名な革命家、チェ・ゲバラ。誰でも一度くらいは名前を
聞いたことがあるのではないでしょうか。僕は、彼の青年時代を
描いた映画『モーターサイクル・ダイヤリーズ』で彼のことを
知りました。この映画は旅の後、革命家としての道を歩み出し、
39歳でこの世を去るまでの半生を、壮大な2部作で描いた物語です。

前編となる『28歳の革命』では、1955年のカストロとの出会いから
キューバ第2の都市サンタ・クララを制圧する1958年暮れまでが
描かれ、そこに1964年にニューヨークを訪れた時の話が挿入
されます。64年の場面は白黒映像で描かれ、国連総会で演説を
行う場面はまるで記録映像のような印象を感じます。タイトルからは
革命戦争が主題のように感じられますが、およそ10年に渡る物語の
中で、チェ・ゲバラという人物がいかにして革命家として名を轟かせて
いったのかが主題になってましたね。

映画の前半は、戦闘以外に劇的な展開はほとんどなく、少々退屈に
感じてしまいました。完全にチェだけに焦点を当てていて、他の
キャラクターの印象がかなり薄かったのも退屈になってしまった
要因だと思います。
後半の見せ場となるサンタ・クララでの市街戦はなかなか見応えが
ありましたね。決して派手ではないものの、戦局の変化や敵味方の
状況などを、時間をかけてじっくり見せてくれました。

本作を観て感じた事は、チェ・ゲバラという人は、決して英雄的な
人物ではない
ということ。革命の主役はあくまでカストロだろうし、
戦闘に際して英雄的な行動を取った訳でもない。人柄と誠実さで
人々の信頼を勝ち取った人なのでしょう。
後編『39歳別れの手紙』では、彼の内面がさらに描かれると
思います。物語はまだ半ば。ここからがこの映画の本当の見所に
なると思います。



e5125aspaceodyssey at 21:56│Comments(6)TrackBack(15) 映画のレビュー・た行 

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この記事へのコメント

1. Posted by ノラネコ   2009年01月23日 00:24
ゲバラとは何者だったのか、というストレートな作品だったと思います。
新自由主義が金融危機と共に瓦解し、社会主義が冷戦の終結以来久々に脚光を浴びている今年に、この映画が公開されるのもなんだか運命的です。
2. Posted by たいむ   2009年01月23日 17:48
えきめんさん、こんにちは。
>人柄と誠実さで人々の信頼を勝ち取った人
まさにそんな感じでしたね。
英雄というと、虚像偶像的なイメージがありますが、実像としてのゲバラが見られた、という感じでしたね。

もっと内面を・・と思いますが、次でも感じるだけなのかな?とちょっと思ったりも。。。
3. Posted by ミチ   2009年01月23日 18:15
前後編併せて鑑賞してこそ評価できるかと思います。
公開まであと1週間!
楽しみです♪
4. Posted by えめきん   2009年01月24日 07:54
ノラネコさん、コメントどうもです。

確かにこの時代に公開されたというのは、何か運命的なものを感じますね。ゲバラの目指したものが、今の社会にどのような影響を与えるのか。全ての人が革命の意志を持てば、世界は大きく変わるでしょうね。



たいむさん、コメントどうもです。

今回は外側から見たゲバラという印象がありましたから、後編では彼の内面が深く描かれると思います。前編はあくまでプロローグだと思うので、この映画の真価は後編にこそ集約されていると期待しています。公開が楽しみです。



ミチさん、コメントどうもです。

ホントに公開が楽しみですよね。元々一本の映画だったということなので、2作続けて観て評価するのが正しい形だと思います。
5. Posted by ノルウェーまだ〜む   2009年01月27日 11:28
えめきんさん、こんにちは☆
私は「モーターサイクル〜」どころか、ゲバラ自体知らなかったうつけ者なので、うっかり半分寝てしまいました…とほほ。
でも、彼のあるべき正義の姿そのものは、しっかり伝わりましたよ。
6. Posted by えめきん   2009年01月29日 07:41
ノルウェーまだ〜むさん、コメントどうもです。

確かに退屈な部分もある映画ですよね。知り合いの人も「デル・トロ以外見所はない」って言ってましたし。
やはり映画として盛り上がるのは後編からでしょうね。

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