エターナルバースデイ

エロゲ・ギャルゲほか感想ブログ

2021-02-22-1932-22
ループを繰り返す世界で描かれる青春部活もの。

真相や結末を追い求める楽しさも勿論存在しているが、作中の価値観に据わる「人との交流」についての考え方が特徴的で興味深かった。

世界に対する理解を深めていこうとする好奇心が、いつの間にかキャラクターの行動原理を暴きたくなる方向へシフトしていく程、本作には強烈な個が点在している。

賑やかな世界をチラつかせることで孤独感という強烈な感情を押し出し、ヒトが人に、人間に至るまでの過程を暴き立てた物語構造には惚れ惚れとする。
とりわけ「人に裏切られた!」という結論に至らないための思考方法については、かなり参考になった。




2021-02-14-1935-27
主人公の雪光君含め男女問わず性転換するラブコメディ。

騒がしく、あらゆる言動・行動が非常識な本作。
他人に対する慮りが足りないところもあり、おや、と思う部分もあるが、非常識だからこそ通常の考え方では思いつかないような鋭い観点なんかも存在して楽しめる作品だった。

メインキャラクターの大半は奇矯な振る舞いを見せるが、一方で自分のことを冷静に見つめている。また、本当に最低限だが相手への敬意は欠かさない。
その事実に気づいてからは全体的にキャラクターを好きになれた。

(元から同性愛者だった場合を除いて)異性の状態でいると、自然と異性を好きになっていく、という設定のおかげで難しいことを考えずに済む。
性別を自由に選択できる世の中……。色々な問題は当然出てくるだろうが、個人的には悪くないなと思う。

ノリの良さが武器な一方で、笑える場面は少ない。微笑ましく登場人物たちを見守るのがベターな楽しみ方なのかなと思う。

雪光は男状態でも女状態でも可愛くて癒やされるが、かなり優柔不断なので作品全体にテンポの悪さを招いていた。個別ルート間で展開が重複するのもマイナス。



全体的にグダついているが、だからこそスパッと言い切れる雪光の親友・銀聖の良さが光る。「男でも女でも、俺は俺だ」と言い切れるところが格好いい。
ついつい男だから~、女だから~と主語がデカくなってしまいがちな人間の性を冷静に捉えていたところが好きだった。



2021-02-12-1541-53
サークル「Loser/s」が死力を尽くして贈ったサイバーパンク作品。

まず惹かれるのはイメージイラストやタイトル画面を見て分かる通り背景の綺麗さだった。
勿論ハリボテではない。世界観は丹念に作り込まれており、そこに「退廃」「終末」「ループ」と物語を面白くさせる因子が組み込まれている。
また、メインテーマである「音楽」の重要性を説くために豊富に用意された楽曲はどれもクオリティが高く、臨場感を味わえた。

そんな世界に住むキャラクターも個性的で血が通っている。
このあたりは元々Loser/sのウリなので心配していなかったが、本作でも裏切ることはなかった。誰も彼も好きになれる、あるいは憎めない人間だった。

本作のメインヒロイン・メカニカはお嬢様気質の負けず嫌いで忠誠心の高いうさみみメイドロボット。
知れば知るほど色々な良さが見えてくる彼女は長い時間を共にするなかでとても愛着が持てた。
すぐに真っ赤になっちゃうところと「~なのだわ」という口癖が好き。



シナリオは今までのLoser/s作品の中で群を抜いて楽しめた。
本作を単独で購入しプレイしても問題なく楽しめると思うが、今からプレイしようとしている方は絶対にサークル過去作を全部プレイしてからにして欲しい。
あのボウケンタンで得た経験は、必ず活きてくる……!



2021-02-11-1921-26
異世界転生した主人公と人間には逆らえない精霊ヒロイン・うなさかが贈るエッチな冒険譚。

本作はいわゆるRPGではあるが、クイズバトルやタイピングゲームで決着を付けることも多い異色作である。
難易度はそれほど高くなく、Hシーンとシナリオの両方を楽しみきることが出来た。



SF仕込みのシナリオも想像の余地が充分あり、退屈することは無かった。
締め方も良い。
ただ、種明かし的にも、考察の材料的にも、もう少しボリュームが欲しかったかなとは思う。
王様関連のエピソードにあまり感情移入できないのは痛い。



絶えずセクハラを受け続けるうなさかはちょっと可哀相にも思えるが、それ以上に可愛さが溢れていた。
うさみみが性感帯という設定を作った人は天才だと思う。

可愛さと面白さの両立は確実に出来ており、総じて楽しめた作品だった。




2021-02-09-1906-04
「別れさせ屋」、「人殺しを救う天使」、タイトルにもある「少女を監禁する事情」と3つの物語+αが楽しめる作品。

「強盗、娼婦のヒモになる」「真実嫌いの探偵」から続く世界観は、更に苛烈な顔を見せることになる。

本作はまとまりがなく全貌が見えにくい。
時系列もあやふやで補完しないと読めない部分もあるが、獅童宗谷・宇佐美兎子夫妻が常に絡んでいたので、彼らの軌跡を想像すると朧気に見えてくるものもある。
考察は自信がないので発表しないが、プレイして想像を膨らませる楽しさは私にも感じることが出来た。







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