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今作で3作目に突入した「宿ガル」シリーズであるが、端的に言うと……良かった。

ノリの軽さとテンポの良さを前作と前前作から継承しつつ、予期せぬ展開に目が離せなくなるサプライズを新たに付随させたのは◎。

上から目線で自信たっぷりな夕里ちゃんの”夕里節”炸裂は勿論、純情で真面目だけどどこかズレているマーヤちゃん、猪突猛進で元気さ溢れ出るペトラちゃんも健在。読んでいて仄かに楽しい感情が湧き上がってくる彼女たちの会話は何度味わっても格別なものだった。

特に今作は前回、前々回ではあまり感情移入出来なかった戦闘シーンがすごく楽しめたと思う。結末というかあらゆる遺恨があっさり消失し過ぎている感は否めないものの、盛り上がるべき所で一気にボルテージが上がるあの展開は心の奥底に眠る少年心を刺激させられた。

あとはHシーンだが、自慰の衝動が抑えきれずに性的な趣味を暴露してしまい自己嫌悪に陥る鹿子ちゃんが死ぬほど可愛かったのもそうだし、夕里ちゃん・マーヤちゃんとの4Pが見られたのは……過去に攻略したヒロインだからなのか、異常なまでに嬉しかった。シリーズを追ってきて良かったと、謎の場面で感慨に耽ってしまった。

このシリーズに共通している概念としてあと一つ、物語の締め方が綺麗。本当に綺麗。

アレ解決出来なかったよな……でも現状がいいならいいか。俺達の戦いはこれからだしな……みたいな展開には絶対にならない。させない。それが当シリーズの素晴らしい所だと思う。後腐れのないハッピーエンドがモヤモヤを残さず、「良かった」という感想を確固たるものとする一因になっている。

つまりは、一抹の不安をも許さぬ幸せこそが、心置きなく明るいmiraiへと進んでいける確信をもたらすのだ。