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何も考えず、癒やしだけを求める人向きな作品。

どんな選択をしても応援してくれる存在の大切さを理解できるならば、全てを受け容れてくれる彼女が好きになる。全てを彼女に委ねるということはある意味勇気が必要で、依存能力(?)が試される。

アマアネの物語を成立させるには主人公が「判断力をほぼ有していない」条件が必要になるのだが、それを楽しむには「判断力が無い」ではなく「優しい」と捉えられる、アリス(姉さん)のような許容能力が問われる作品だなと思った。

能力という書き方をしたが、要は向き不向きの問題かなと思う。甘い姉と甘い生活をする、その一点のみ求めて購入した人にとっては満足度の高い一作になりそうだ。

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それと対比するように冷静な性格を持つサブヒロイン・ねねの存在の大きさは決して無視できるものではなかった。

彼女のことを魅力的に捉えれば捉えるほど、主人公・アリスの関係性を濁った目で見てしまいがちになり、物語全体とのかみ合わせの悪さを感じてしまうが、「専門外だ」等と言いつつも主人公にアドバイスを贈るシーンは微笑ましいし可愛い。

「自信を持つには根拠は要らない。想いがあればいい!」という謎の理論が作中に登場したが(想いが根拠になっているのでは?)、それはともかくアリスが主人公に惚れたエピソードは納得できるものなので良かった。

自分の意思が希薄だからこそ人に優しく出来る主人公の行動も”らしさ”があり、主体的に甘えさせてくるアリスとの相性が良好であることもきちんと伺え知れる。ここだけは根拠が絶対に必要な場面なので、欠かされていなくてよかった。