バースデイ

プレイしたノベルゲーム・美少女ゲームの感想を綴っています。ネタバレはなるべく「続きを読む」以降に記載するようにしています。何かあればコメント又はTwitterまでお願いします。

タグ:★エロゲ

2021-02-14-1935-27
主人公の雪光君含め男女問わず性転換するラブコメディ。

騒がしく、あらゆる言動・行動が非常識な本作。
他人に対する慮りが足りないところもあり、おや、と思う部分もあるが、非常識だからこそ通常の考え方では思いつかないような鋭い観点なんかも存在して楽しめる作品だった。

メインキャラクターの大半は奇矯な振る舞いを見せるが、一方で自分のことを冷静に見つめている。また、本当に最低限だが相手への敬意は欠かさない。
その事実に気づいてからは全体的にキャラクターを好きになれた。

(元から同性愛者だった場合を除いて)異性の状態でいると、自然と異性を好きになっていく、という設定のおかげで難しいことを考えずに済む。
性別を自由に選択できる世の中……。色々な問題は当然出てくるだろうが、個人的には悪くないなと思う。

ノリの良さが武器な一方で、笑える場面は少ない。微笑ましく登場人物たちを見守るのがベターな楽しみ方なのかなと思う。

雪光は男状態でも女状態でも可愛くて癒やされるが、かなり優柔不断なので作品全体にテンポの悪さを招いていた。個別ルート間で展開が重複するのもマイナス。



全体的にグダついているが、だからこそスパッと言い切れる雪光の親友・銀聖の良さが光る。「男でも女でも、俺は俺だ」と言い切れるところが格好いい。
ついつい男だから~、女だから~と主語がデカくなってしまいがちな人間の性を冷静に捉えていたところが好きだった。



2021-02-12-1541-53
サークル「Loser/s」が死力を尽くして贈ったサイバーパンク作品。

まず惹かれるのはイメージイラストやタイトル画面を見て分かる通り背景の綺麗さだった。
勿論ハリボテではない。世界観は丹念に作り込まれており、そこに「退廃」「終末」「ループ」と物語を面白くさせる因子が組み込まれている。
また、メインテーマである「音楽」の重要性を説くために豊富に用意された楽曲はどれもクオリティが高く、臨場感を味わえた。

そんな世界に住むキャラクターも個性的で血が通っている。
このあたりは元々Loser/sのウリなので心配していなかったが、本作でも裏切ることはなかった。誰も彼も好きになれる、あるいは憎めない人間だった。

本作のメインヒロイン・メカニカはお嬢様気質の負けず嫌いで忠誠心の高いうさみみメイドロボット。
知れば知るほど色々な良さが見えてくる彼女は長い時間を共にするなかでとても愛着が持てた。
すぐに真っ赤になっちゃうところと「~なのだわ」という口癖が好き。



シナリオは今までのLoser/s作品の中で群を抜いて楽しめた。
本作を単独で購入しプレイしても問題なく楽しめると思うが、今からプレイしようとしている方は絶対にサークル過去作を全部プレイしてからにして欲しい。
あのボウケンタンで得た経験は、必ず活きてくる……!



2021-02-11-1921-26
異世界転生した主人公と人間には逆らえない精霊ヒロイン・うなさかが贈るエッチな冒険譚。

本作はいわゆるRPGではあるが、クイズバトルやタイピングゲームで決着を付けることも多い異色作である。
難易度はそれほど高くなく、Hシーンとシナリオの両方を楽しみきることが出来た。



SF仕込みのシナリオも想像の余地が充分あり、退屈することは無かった。
締め方も良い。
ただ、種明かし的にも、考察の材料的にも、もう少しボリュームが欲しかったかなとは思う。
王様関連のエピソードにあまり感情移入できないのは痛い。



絶えずセクハラを受け続けるうなさかはちょっと可哀相にも思えるが、それ以上に可愛さが溢れていた。
うさみみが性感帯という設定を作った人は天才だと思う。

可愛さと面白さの両立は確実に出来ており、総じて楽しめた作品だった。




2021-02-09-1906-04
「別れさせ屋」、「人殺しを救う天使」、タイトルにもある「少女を監禁する事情」と3つの物語+αが楽しめる作品。

「強盗、娼婦のヒモになる」「真実嫌いの探偵」から続く世界観は、更に苛烈な顔を見せることになる。

本作はまとまりがなく全貌が見えにくい。
時系列もあやふやで補完しないと読めない部分もあるが、獅童宗谷・宇佐美兎子夫妻が常に絡んでいたので、彼らの軌跡を想像すると朧気に見えてくるものもある。
考察は自信がないので発表しないが、プレイして想像を膨らませる楽しさは私にも感じることが出来た。







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2021-02-09-1755-03
「困った人が居たら見捨てられない」——病的なまでに膨らませたその想いが、却って人を傷つけてしまう。そんな物語。

人を傷つける人間が、実は人を傷つけようとしている例は少ない。あくまで自分の幸せのため、だれかの幸せのため。それを考えて、考えて、考えた結果訪れるのは不幸。
レールに沿ってひた走る列車が不幸へ向かっていようと降りられない。描かれていたのはそういったジレンマだったように思う。



前作「強盗、娼婦のヒモになる」をプレイしておくのは必須条件といえるだろう。
トラ子達の『あれから』の価値を見逃しておくのは勿体ない。
群像めいているように思えるが、主人公はただ1人。それ程までにキャラクターの立ち方が見事だった。
1人1人に、意思がある。個がある。
そのように思えるノベルゲームとの出会いが貴重なのは間違いない。



そして。
考え事をしなければならないことが多い本作の中で輝いていたのは踊ちゃん。

なんて可愛いんだろう。
計算ずくではないのだろう、その穏やかな優しさが、一緒に居ることの単純な心地よさが、突き抜けていて素晴らしかった。

パッケージイラストに座る祈、奏にも勿論魅力があり、描写不足だった奏はともかく祈に関してはあの微妙な関係が本当にくすぐったくて、主人公をちょっと殺したくなる。
あの優秀さは是非とも欲しい。喉から手が出るほど欲しい。
枯草君が失って困るのは間違いなく祈だと思う

——が、私にはもう踊ちゃんしか見えない。
可愛すぎるんだもの。圧倒しているんだもの。
是非彼女との個別ルートを見たいものである。




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