2015 春のセンバツ(高校野球)予想 【前篇】

2015年03月16日

2015 春のセンバツ(高校野球)予想 【後編】

スポーツについて語るブログ

 

★ あくまで個人の曖昧な記憶に基づいた文章であり、多少の脚色が加えられている場合もあります。ご了承下さい。

★ 過去のブログをご覧になりたい方は、左側の「月刊アーカイブ(時系列で表示)」又は「カテゴリー別アーカイブ(分野別で表示)」をクリックして下さい。

 

・ 2015 春のセンバツ(高校野球)予想【後編】

 

【前編】の続きとして、残り4ブロック(E~Hブロック)の予想を行う。

 

【Eブロック】 → 4校とも注目チーム!

① 浦和学院(埼玉) × 龍谷大平安(京都)

一昨年の優勝チームと、昨年の優勝チームが初戦で激突。浦和学院は、神宮大会の準優勝チーム。リズム良く四死球の少ない江口と、三振が取れる小倉という左腕の二枚看板は、ともに防御率1.5点程度の好投手。強肩捕手:西野と併せて、バッテリーは安定感がある。上位、下位ともにスキがない打線も充実している(逆に言うと、突出した選手がいないとも言えるが)。

龍谷大平安も左腕の2枚看板が売りだったが、昨秋は元氏が不調で、高橋が8試合を完投した。元氏は復活気配のようだが、万全とまでは? 昨年に比べると、失策数も多く、打率も物足らず、おとなしい性格の小柄な選手が多く、甲子園経験者も少なくなった。

両チームとも、優勝時のメンバーと比べるとワンランク落ちる印象で、この冬の成長次第だろう。昨年の時点では、浦和が守備面も攻撃面もやや平安を上回っていたように思う。おまけに平安は昨秋、浦和と似たようなチーム:天理に1-6で負けている。わずかな差だと思うが、浦和学院が競り勝ちそうな気がする。この予想についての根拠はない。長年高校野球を見てきた“直感”である。

② 英明(香川) × 大曲工(秋田)

ここは、ダークホースの2校である。英明(四国優勝)は、攻撃のチーム(チーム打率.357)。レギュラーは小柄だが、全員が強烈なスイングの持ち主で気が抜けない打線だ。ただし、公式戦での盗塁が5つのみで、走らないチームである。エース田中は、制球力があり四死球が少ないが、シュート回転の球が見受けられ、被安打数は多めである。

大曲工業は、右のエース:武田龍成が評判。制球力があり打たせて取る。エラー数がやや多いのは気になる材料か。チーム打率は.291と低いが、仙台育英の佐藤世那から11安打した記録もあり、しぶとい打線である。埼玉以北で唯一活躍が少なかった秋田県勢だが、今年の大曲工業は久々の好チームである。

打撃戦の確率が高い組合せで、英明が有利にも思えるが、レベルの高い東北で揉まれた大曲工業(東北大会決勝で仙台育英に食い下がり準優勝)の粘りに賭けたい。

①の勝者 × ②の勝者

 関東王者の浦和学院と東北準優勝の大曲工業は好ゲームになると思うが、選手層の厚さで浦和学院がわずかに有利だと読む。

 

【Fブロック】

① 県立岐阜商(岐阜) × 松商学園(長野)

県岐阜商は、ドラフト1位間違いなしの絶対的エース:高橋純平(最速152キロ)が、防御率0.47という驚異の数字を持って、甲子園に登場する。控えにも、右の村橋(最速140キロ)、制球力のある片峰、左サイドの技巧派:柳がおり、投手陣は充実している。問題は、得点力不足の打線。単打集中型ではあるが、走塁に課題があり、ヒット数の割に点数が入らず効率が悪い。エース:高橋純平がいることで『ロースコアで勝てる』ため、送りバントで1点と取りに行く野球が増え、打撃強化・走塁強化に結び付かなかった印象。

松商学園は、どちらかと言うと攻撃のチームだが、公式戦のホームランはゼロで、コンパクトに叩くバッティングと盗塁で接戦を勝ち上がるチームだ。投手陣は、昨秋61イニングを投げたエース恩田から、徳田(アンダースロー)、又は羽賀への右腕継投が多い。

 松商は、昨秋敦賀気比の平沼に完封されており、県岐阜商の高橋から大量点は望めまい。しかし県岐阜商も爆発力があるわけではないので、競り合うだろうが、投手力の差で県岐阜商が勝ち残るだろう。

② 近江(滋賀) × 九産大九州(福岡)

昨夏の近江はベスト16で終わったが、ベスト4以上に進出してもおかしくない好チームだった。今春も右のエース小川(プロ注目の本格派:最速145キロ)は健在。控えには、京山、サラサルの両右腕もいる。昨秋は、甲子園の疲労からか苦戦続きだったが、この冬に打順とポジションを大幅に変更してセンバツに臨む。打線はホームランが少なくなり、以前ほど強打のイメージはないが、監督は『過去のチームと比較しても打撃はトップクラス』と語っている。

九産大九州は、左サイドスロー(一瞬アンダースローかと見まがうほどの)岩田がエース。最速128キロが速く感じる技巧派で、インコース攻めが得意だ。打線は、左打者が多く、長打少なく、犠打が多い。チーム打率が.291と低めで、接戦が多いが、実は福岡1位で、新チーム結成以来32試合で2回しか負けていない不思議なチームである。

 九産大九州は2年生が多いのに対し、近江は甲子園経験者も多い。ここは近江が勝ち残るだろう。

①の勝者 × ②の勝者

県岐阜商と近江は、難しい予想だ。隣県なのでお互いに情報を持っているのだろうが、過去に対戦はない。高橋純平は、ここを突破すればベスト4までは勝ち上がりそうな気がするが、総合力で近江が上回ると思っている。

 

【Gブロック】 → 実力校が並ぶブロック!

① 糸満(沖縄) × 天理(奈良)

糸満は、タレント豊富なチームだ。昨秋は、右の大型エース:金城(制球力抜群)と、左の技巧派:安谷屋の二人が投げたが、左の本格派:大城が加わり、投手層は厚くなった。それ以外にも野手兼任の投手が合計8名もいるとのこと。昨秋のホームランはゼロだが、俊足選手が多く足が使える。守備も固く、どんな強敵と対戦しても勝てる可能性のあるチームだ。

天理は、近畿チャンピオン。夏以降の唯一の敗戦が神宮の仙台育英戦(1-6)だが、奈良大付6-3、報徳10-3、大阪桐蔭3-2、龍谷大平安6-1、立命館宇治8-4、と有力チームを退けている。小柄な左腕の2枚看板(斉藤、森浦)は、手元で球が伸びるためなかなか打たれない。打線は大型選手ばかりで、高校通算28本塁打の坂口、大型1番:船曳、打率.441の貞光など強力だ。守備も固く優勝候補の一角である。

 糸満は、例年の沖縄のチームに比べると少しだけ劣る印象(身体能力はずば抜けているのだが、経験、試合勘、野球センスというような点で)。天理は、どちらかと言うと右投手に弱い傾向が見られるが、橋本監督の采配も含めた総合力では糸満を上回ると見ている。

② 宇部鴻城(山口) × 健大高崎(群馬)

宇部鴻城は、中国王者。右の好投手:上西(奪三振率は3位)は大会注目選手の一人だ。小柄な選手が多いが、165センチの4番:岡田が昨秋3本塁打しているようにパンチ力もあり、打線に切れ目がない。ただし、近年は中国・四国地区の代表が苦戦しており、宇部鴻城も中国地区では、米子北1-0、岡山理大付9-4と勝ち星を重ねたが、神宮では東海大四(北海道)に1-9と大敗している(エース上西が四死球連発で荒れた)。

健大高崎の『機動破壊』は健在だ。相変わらず他校を圧倒する盗塁数を誇っている。加えてプロ注目の柘植(捕手:5本塁打)、柴引(三塁手:7本塁打)の重量級クリーンアップもおり、攻撃力は十分と言える。課題は、投手力。左の川井が防御率1.6点で踏ん張っているが、二番手以下がみな防御率5点以上で、秋は失点が多かった。左が7人の打線は昨年以上で、守備力もあるので、投手陣の奮起が上位進出の鍵となる。

 ここは、甲子園で大阪桐蔭と接戦を演じた健大高崎が勝ち残ると予想。

①の勝者 × ②の勝者

天理と健大高崎は、迷うところだ。天理は初戦で糸満に負けている可能性も否定できないのだが、現実に昨秋の近畿大会で大阪桐蔭や龍谷大平安(ともに全国レベルの左投手がいるチーム)を下しているわけで、健大高崎の川井を打ち崩す確率も高いとみる。ここは天理を選ぶ。

 

【Hブロック】

① 二松学舎大付(東京) × 松山東(愛媛)

二松学舎大付は、大江-今村の2年生バッテリーが中心選手。二人とも1年生ながら昨夏の甲子園を経験しており、安心感がある。小柄な左腕:大江だけでなく、控えの大型右腕:岸田も甲子園経験者だ。チーム打率は.338で、8試合で51得点12失点は非常に効率的で優秀な成績だ。

21世紀枠の松山東は、愛媛の進学校。小柄な右のエース:亀岡が主戦で、彼がほぼ先発完投する。あまり注目されていないが、亀岡の1試合の奪三振率は、9.38で、大阪桐蔭の田中、県岐阜商の高橋純平に続く数字だ。上手く立ち回れば、接戦に持ち込めると思う。ただし、7試合で13失策、チーム打率.269、30得点24失点、という数字は、甲子園で勝ち上がるには厳しい数字かも知れない。

 ここは、順当に二松学舎大付が勝ち上がるだろう。

② 東海第四(北海道) × 豊橋工(愛知)

東海大四は、右のエース:大澤次第のチーム。最速135キロながら、試合を作れるエースだ。残念ながら控え投手が弱いため、大澤一人に頼ることになるが、内野も外野も失策が多い点が心配要素だ(打たせて取るタイプだけに)。攻撃陣は、レギュラーの内6~7人が左打者で、長打力も備える。大型の選手が多く個々のポテンシャルは高いと言えるが、秋の神宮大会で、宇部鴻城に9-1で大勝し、浦和学院に0-10コールド負けしたように、チームに波がある印象。

21世紀枠の豊橋工は、右の大型エース:森が、11試合で防御率1.27と大活躍。しかし、そのエース森は、昨年から肩痛があり、冬場はノースローを徹底したとのこと。2月からキャッチボールを開始したとのことだが、回復していれば間違いなく全国トップクラスのピッチングがみられるはずだ。打線は、チーム打率.245と最下位で、打てない。少ないチャンスを送りバントを絡めて得点する。監督は、『長打力も、機動力も、守備力も平均以下』と言うが、だからこそ守り抜く野球に徹することができるとも言える。

この2校を比較すると、当然東海大四ということになるだろう。だが、豊橋工の森は愛知ナンバーワン投手との呼び声もあり、県内ではヤクルト:小川の高校時代と同格と言われているようだ。その小川も21世紀枠でセンバツに出場し、甲子園で1勝を果たした。森投手にも大健闘を期待したい。

①の勝者 × ②の勝者

二松学舎大付と東海大四は、投打の安定感で二松学舎大付が上回ると予想。

 

*** *** *** *** *** ***

 

私のベスト8予想は、Aブロック:大阪桐蔭Bブロック:常総学院Cブロック:木更津総合Dブロック:仙台育英Eブロック:浦和学院Fブロック:近江Gブロック:天理Hブロック:二松学舎大付、となった。比較的、順当な予想になってしまったと思うが、八戸学院光星、神村学園、敦賀気比、龍谷大平安、大曲工業、県岐阜商、糸満、健大高崎、など(個人的な好みで)上位進出を期待していたチームを泣く泣く切り捨てており、少々心残りがある。もちろん、予想をする上では、諦めるしかないのだが・・・。

 

ベスト8が当たっていない可能性も高いので、ここから先は遊びの予想となる。

ベスト4は、大阪桐蔭、仙台育英、近江、天理

決勝は、大阪桐蔭と天理

優勝は、大阪桐蔭、としておく。

大阪桐蔭は、1回戦(東海大菅生)、2回戦(おそらく八戸学院光星)、準々決勝(おそらく常総学院)と、強豪との対戦が続く。初戦で消えていなければ良いが・・・。笑。

 

以上

 

▼ ホームページのトップに戻る



e_business_iso at 18:56│Comments(0)TrackBack(0) スポーツ関係の話 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
2015 春のセンバツ(高校野球)予想 【前篇】