靴作りを学びたい方達が見学に訪れた際、「どんな靴を作れるようになりたいですか?」、将来の展望や希望をたずねている。しかし、およそ半数の方がまだ判らないと返事が帰ってくる。そんな方達には学びたい内容によって学校を選ぶ必要性を説いている。
なぜなら、企業に入り分業で関わる量産品の靴作りと、個別の採寸からはじまり一人のために全てのパーツを自分で作る靴作りは、学ぶ内容や深さが全く別物なのだ。

まず、靴作りを学ぶ目的をはっきりさせる事、つまり就職か自営を目的とするかを決め、作る靴の種類やジャンルを決めてから、学ぶ学校や方法を模索することをお勧めしている。

靴の学校を大別すると、デザイン系、手縫い底付け系、タウンシューズ系、そして整形外科靴系があり、その内容は様々であり、各校のHPを見てもその内容まではなかなか理解できない、実際に中に入らないと実態がつかめないであろう。 一番確かな方法は近くの靴作り教室に入会し、1足ないしは2足作って見ることである。その期間に靴がどんなふうに出来ているかを知りながら、学ぶ学校を選択すれば後に後悔することは無いのではなかろうか。
全く経験の無く説明を求めて見学にこられる方にできる限り易しく説明しているつもりだが、その内容を理解されているかは甚だ疑問である。



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【 まずは1足作ってみてください 】
自作工房ヒロでは、本科受講を検討される場合、ぜひその前に趣味コースのプレ本科で、まずは1足ご自身で作ってみることをおすすめしています。靴作り未経験の方はもちろんですが、他の学校で学んだ経験者ならば、ここでパンプスを作ってみる事で、他校とどこが違うのか具体的に理解してもらえると思います。
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