

4年目になるTさん、自分好みに爪先の形状を修正しています。
当工房でも昔は、プラスチック木型の修正は、パテとか革とかを貼り付ける方法でした。今でも靴の木型修正にはこの手法を用いているところが多いのではないでしょうか。
しかし現在、自作工房では修正にロウを採用しています。このロウで修正する手法は斉藤先生が考案したオリジナル。扱いが簡単で毒性が無く、パテのように削るときの粉塵を吸い込む心配もありません。また、使用した後は木型から剥がし、溶かして再利用。無駄なゴミが出ません。すごくECOな材料。失敗したからといって、あるいは削りかすが出たからといって、捨てたりする必要がありません。
さらに工房では、これで誰でも簡単に木型の形状を変更・修正できる独自の方法を考案。教室でもオーダー靴でも活用しています。
おかげで、初心者からベテランの方、IND(本科)コースのプロ志向の方まで、安心して何度でも好みの形を試行錯誤できるのです。