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★ブログでご紹介するのは8月になってしまいましたが、野口さんへのインタビューは5月、野口さんの木型講座の最終日にさせていただきました。

Q.ここの木型講座に来られたきっかけを教えてください。

A.この講座を以前に受講した宗村さんと知り合いで、以前から木型講座の存在は知っていました。
彼女が実際に受講してみて、パンプスの踵が抜けにくくなったという話もきいていたんです。
私は自身の教室を立ち上げてから10年ほど。 靴作り・靴教室を続けていく中で木型についてもっとよく理解したいという思いがありました。私が最初に靴作りを学んだ学校では当時、それほど詳しくは木型について教えていなかったと思います。

Q.確かに一言で靴作りといっても、実はジャンルも様々だし、教えるところにより内容も様々ですね。
今日は最終日ということですが、これまでの内容はいかがでしたか?受講前のイメージと違ったところなどありましたか?


A. そうですね、イメージと大きく違うことはなかったです。受講前の面談でいろいろお話もお聞きして、自分の希望もきいていただいていましたから。それと、受 講するならぜひ、自分なりに木型についてどんなことを理解しているのか、逆に理解していないのか、整理しておきたいと思い、斉藤先生の「独り言」のブログを最初の記事から順に読み込んでいたんです。そこで、少しでも分らない点や、もっときいてみたいという点はノートに全部書き出していました。
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Q.受講される前にしっかり予習されていたんですね。

A.そうですね。お陰で、これまでの靴作りを通して、理解が足りなかった点、木型に関してグレーゾーンだった点など、随分すっきりしました。木型を修正し、毎回完成 してきた靴の履き心地を自身で確認するという実体験を通して、靴の種類によって使うべき木型が変わる必要性・その調整の意味がほんとうにクリアになりました。
それまでは、木型は同じものでアッパーの変化だけで靴の種類をかえていたケースもありましたから、それぞれの木型特性の違いを身をもって体験でき、意味を知ったのは大きいと思います。

Q.いま、そこに持っていらっしゃるのはご自身用?ヒールのあるパンプスですが?

A.これは妻用なんです。
実は私自身、甲のあきが大きい靴は常にかかとが抜けやすいものだと思っていました。靴作りをしている方にはそういう認識の方も多いのではないかと思います。 しかし、ここで、(私は男性なんですが、)勉強のためにと思ってヒールのあるパンプスの試着靴を履かせていただいたんです。そうしたら、かかとが抜けな い!これにはびっくりしました。それで、講座の最後のほうで時間に余裕ができたので、自分用ではないのですがお願いして妻のパンプスも作らせていただき、 一緒にみていただいたのです。
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Q.木型講座は工房で木型の修正について学び、修正した木型を持ち帰って次回受講までに靴をつくってこなければなりませんよね?持ち帰ってからの作業のほうが多いですし大変だったんではないですか?

A. それはそうですね。自身の工房の仕事を終えてからの作業になりますから。ちなみに、型紙、裁断、縫製、つり込み、底付けを自分でこなさないといけません。 しかしこの機会にこちらで、集中して木型の修正とその効果確認ということを繰り返す体験ができて、とても良かったと思います。
ロウで木型に行なう修正はとても繊細なものですので、その効果をきちんと確認するには、靴作りの工程がそもそも常に正確にできなくてはいけない。そういう意味でも、上級者向けの講座だと思います。

Q.得るものは大きかったということですか。

A.はい。木型にほどこした数々の修正部分にどんな意味合いがあるのか、また、木型を作るときに足のどこを、靴のどこを、どの視点で見るのか、クリアになってきます。さらに、木型や足の見方が変わってくると、今まで見えなかった問題点も見えてくることが分ったんです。
ぜひ、ここで学んだことを工房の実践で活かしていきたいと思っています。

Q.最後に、工房のホームページの木型講座の案内をご覧になっていかがでしたか、説明で分りにくいところなどありませんでしたか?

A.私が見た際は、ホームページにはあまり具体的な流れは書いてなかったですよね。例えばアッパーは自分で持ち帰ってから作らなくてはいけないことや、作る靴の種類を順に変えて、木型の変化を一緒に見ていく流れは、もう少し具体的に紹介してもいいかもしれませんね。

ぜひ、今後の参考にさせていただきます!今回は、最終日の貴重なお時間にもかかわらず、沢山お話をきかせていただきました。野口さん、どうもありがとうございました!!!

ノグチ靴工房 :野口さんの工房
 ※野口さんが自身のブログでも木型講座について書いてくださっています。
  「学びのすすめ」-2月20日
  「木型講座おわる」-5月27日