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Mくんは現在本科のシニアコース。  ※Mくんの前回の記事はこちら。  次の記事
作ったローファーを撮影させてもらいました。
少し前に終えられたマスターコースの感想と現在のシニアコースについても話をお聞きしました。
本科なので、作った靴の数は当然かなりの数にのぼるのですが、自分用に作るのは実はこれで3足目なのだそう。
Q.実際に履いてみていかがでしたか?今回の気に入っているところや、作るときにうまくいった点、うまくいかなかった点などありましたら教えてください。
A.今 回は過去の2足よりもフットプリントによる更に正確な寸法をもとに木型修正をしましたので踵のホールド感は進歩したように思います。ただ今回、製甲が複雑 になり作業の段取りの詰めの甘さを痛感しました。特に履き口に廻されるイタリアンテープのミシンがけには随分苦労しました。底付けは初の手縫いです。機械 を使わず一から全て手作業のみでコバ、底の磨きを含め4日ほどかかりましたが手作業のみで靴が完成していくことに大変感動しました。

Q.現在マスターコースからシニアコースに移られたばかりですが、マスターコースを終えられての感想などをうかがえますか。
A.パンプスの足合わせを目的とするマスターコースでしたが、靴作りとは、『まず足ありき』ということをつくづく感じさせられました。そして靴作りの難しさはもちろんですが、同時に可能性の大きさを強く意識することができたように思います。
Q.シニアコースについてはどんなことを期待されていますか。
A.こ こにきて初めて、女性と男性の骨格の違いに至りました。これまでは女性用のパンプスばかり作っていましたから、久しぶりに自分の足で男性用の木型を作り男 性用の靴を作ることで、こんなに男女の骨格には違いがあるんだと改めて実感しています。その足に合わせるノウハウを踏まえて、シニアコースでは紐靴、ブー ツなどへ展開していく訳ですが、その経験の中で、自分の出来ること、やりたいことを明確にしていけたらと思っています。
なるほど。男女の骨格の違いについては、Mさんが男性だからこその視点かもしれませんね。(本科の受講生は女性が圧倒的に多いのです。)Mさん、お話ありがとうございました!