


Tさんは趣味コースをこの夏にスタートしたばかり。 ※Tさんの次の記事
実は関西の方から通って下さっています!
これを可能にしているのが、趣味コースとプレ本科で採用しているひと月内での時間配分変更。
月に4回は通えないけれど、2日ならなんとか・・・という、遠方からの方や、忙しい方にとても人気のシステムです。
Tさんは1回に4時間、月に2日をまとめて通ってこられています。しかも、今回は前回都合で消化できなかった時間も補うため(先生に許可をもらって)1日6時間に!限られた時間だから、Tさんも先生の話を聞きもらさないよう、集中しています。
今日は、本科の加藤さんにミシンの扱いを習って、ミシンで本番のアッパーを縫う工程。ミシンで曲線をきれいに縫えるようS字の練習を始めたところにお邪魔して、少し話をおききしました。
(Tさん、限られた時間で集中したいところなのに、こころよくインタビュー受けてくださって本当にありがとうございます!!)
Q.靴を作ろうと思われたのはどんなきっかけですか?
A.もともと縫ったり編んだり、いろいろ作るのが好きなんです。手芸だと、本とかたくさんあって読めばけっこうとりかかれるのですが、靴ってそんなに詳しく書いてる本とかなくて。それじゃぁ習いに行ってみようと。
Q.靴作りはこれが初めてですか?
A.いいえ、実は以前に1回だけ他の教室でサンダルを作った事があります。
Q.それはTさんのおうちの近く?
A.名古屋にある靴教室でした。先生が一人でされている工房といった感じのところです。
Q.上手く出来ましたか?
A.洋裁のミシンと違って革用のミシンが初めてですごく難しかったんです。試し縫いの段階でなかなか上手くいかなくて・・・、先生が「それじゃぁ、ミシン を使わない作り方にしましょう。」って、接着剤で貼り合せていく方法に変更してもらって作りました。初めてだったけど、ちゃんとサンダルの形に出来上がっ て嬉しかった。でも、履いてみたら、履き心地は今ひとつ足に合わない気がしました。でも記念すべき1足目、履くのは勿体無い気もして、大切にとってありま す。

Q.そこは1足だけ作ってやめてしまわれたんですか。
A.そう。1足作ってわかってきたんですが、せっかく作るんだから、もうちょっと自分の足に合うものを作りたいなと思って。私はいつも市販の靴だと足の裏 のカーブが靴にぜんぜん合わないんです。少し長く歩くとすぐ痛くなってしまって。。。だから、自分で作るなら、そういうところもちゃんとフィットするよう に自分用に木型も調整とかできるところがいいなと思いました。それで改めてインターネットで調べたんです。そうしたら「ちえぶくろ」のサイトにここを紹介 している記事があって、確かそこから、ここのHPを見つけました。趣味で習っている人が、自分の足に合う靴を木型からちゃんと調整して作ってるのがブログ でも沢山紹介されていて、私も「ここがいいな。」と思いました。
Q.他にも靴作りを教えているところはけっこうありますが、他の学校もご覧になりました?
A.そうですね、でもヒールのあるパンプスを作っているとか、木型を足に合わせるところからやっている教室ってあんまりなくて、ここをインターネットで見つけたから、そのあと他はもうあんまり見なかったです。
Q.なるほど。でも通われるにはちょっと遠くなかったですか。
A.そうは思ったんですが、趣味コースの説明を読んだら、けっこう時間に自由がきくというか、例えば1回2時間で月に4回ペースのクラスでも、「1回に2コマ(4時間)にして月2回の受講も可能」とか。これなら私でも行けそうだな、って思って申し込みしました。

Q.今は、ミシンの練習ですね、採寸とかは、もうされましたか。
A.はい。先日先生に採寸していただいたんですが、私は足裏のカーブがあまりなくて偏平足気味なんだそうです。市販の靴が合わないなぁ、とは分ってました が、どこがどう合わないかとか、自分の足はどんなタイプかとか、ちゃんとは知らなかったから、ここで先生にはっきり言われてなんか今まで市販の靴が合わな かった理由がわかった気がしてすごく納得いきました。ヒールのある靴を買うといつもカーブの部分が自分の足にはぜんぜん合っていなかったんです。靴を買う 時って店員さんはそういうこと言ってくれないし。・・・自分の足のこと、ここできちんとわかってよかったです。
Q.それじゃぁ、いつもはあまりパンプスは履かない?
A.はい。いつもはフラットシューズばかりで。どうしても必要なとき以外は履きたくないです。
Q.なるほど、結局足に合わないと遠のきますよね。ところで、最初に行った教室と比べて自作工房で習い始めた印象はどうですか?
A.そうですね、曜日によって違うとは思うのですが、習い始めた初日は、工房に人が多かったのでびっくりしました。それと、前回習った型紙つくりが思いの ほか難しかったです。でも先生が、「趣味コースで初めてだと”難しい”と感じるかもしれないけど、ちゃんと教えるとおりにやってくれたら大丈夫だか ら。」って。それと、「1足目は、2足目でちゃんとフィット感の高いものを作るために準備として作る靴だよ。」という感じのことを言われました。
そうですね、趣味コースで初めて作る靴は、生徒さんもつくる作業に慣れていないし、出来上がりを履く足のほうも自作工房の木型で作る靴に慣れていないですからね。
多くの生徒さんが1足目の出来上がりを参考に、2足目、3足目で、よりフィット感のいいものを作っていますね。
型紙も、ここでは趣味コースの方も、オーダー靴の場合と同じ手順で型紙を作りますから、ちょっと工程は複雑です。でもその分、足にフィットするための細やかな調整が可能。オーダーパンプスを作っている工房ならではの本格的な内容を体験できるんです。
Tさん、お忙しいところ、沢山お話きかせていただいて、どうもありがとうございます!ぜひ、素敵な靴を作ってくださいね。