本科マスターコースは、フルオーダーの実践さながらに一人の人の足に合わせて詳細な採寸データから木型を準備し、パンプスを作り履いてもらって検証する学び方です。
足モデルも本科生が担当することが多いのは、完成時に履いて検証も参加してもらう必要があるため。今日はちょうど出来たパンプスを履いてもらい検証していくところ。
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何度かフロアを歩き回ってもらいながら、履いた側からの感想や問題点の指摘、歩きやすさ、踵の脱げにくさなど気になるところを教えてもらいます。斎藤先生も検証に参加。
例えば、一つの問題点にも、要因は一つとは限りません。
複数考えられる場合、あるいは複数の要因が組み合わさっている場合も。
その判断はどうするのか。歩き方・歩き癖にも関係するのか、人によっては現象の出方にどんな違いがあるものか等、ケースごとにいろんな話に広がります。
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一見シンプルなプレーンパンプス。しかし、大量生産の既成品と違い、ひとり一人の現実の足に丁寧に合わせたいと思うと、知らなくては作るスタートラインにさえ立てないことがじつは山ほどあるのです。

個別の採寸データやフットプリントなどの情報を見極める力、それを木型にどう反映させるかの応用力と技術力、履いた時のケースに応じた調整や解消方法の意味、それと靴の構造との関係・・・。

実際に何人もの足について作っては検証を重ね、それをオーダーパンプス専門工房という現場で実践のプロが一緒に検証し指導するからこその内容となっています。
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