靴の自作工房hiro - 趣味コース

趣味コースやプレ本科、本科、木型講座のようす、受講者インタビューなどをご紹介しています。

マスターコース

本科マスターコースの課題、2人目に取り組み中

本科マスターコースの生徒さんです。 ※前回の記事
本科に来られる前は、靴メーカーで1年間働いていらしたという方です。

(「前回の記事」リンクを遡っていくと、本科をスタートした頃のインタビュー記事もあります。)
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インタビュー記事の多くを見ると、自作工房の本科や木型コースに来られる方は、それぞれ独自の「ここで学びたい動機」が明確なようす。
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現在マスターコースの2人目の足に挑戦中です。

パンプスのフィット感を木型から考えるマスターコース

本科マスターコースは、フルオーダーの実践さながらに一人の人の足に合わせて詳細な採寸データから木型を準備し、パンプスを作り履いてもらって検証する学び方です。
足モデルも本科生が担当することが多いのは、完成時に履いて検証も参加してもらう必要があるため。今日はちょうど出来たパンプスを履いてもらい検証していくところ。
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何度かフロアを歩き回ってもらいながら、履いた側からの感想や問題点の指摘、歩きやすさ、踵の脱げにくさなど気になるところを教えてもらいます。斎藤先生も検証に参加。
例えば、一つの問題点にも、要因は一つとは限りません。
複数考えられる場合、あるいは複数の要因が組み合わさっている場合も。
その判断はどうするのか。歩き方・歩き癖にも関係するのか、人によっては現象の出方にどんな違いがあるものか等、ケースごとにいろんな話に広がります。
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一見シンプルなプレーンパンプス。しかし、大量生産の既成品と違い、ひとり一人の現実の足に丁寧に合わせたいと思うと、知らなくては作るスタートラインにさえ立てないことがじつは山ほどあるのです。

個別の採寸データやフットプリントなどの情報を見極める力、それを木型にどう反映させるかの応用力と技術力、履いた時のケースに応じた調整や解消方法の意味、それと靴の構造との関係・・・。

実際に何人もの足について作っては検証を重ね、それをオーダーパンプス専門工房という現場で実践のプロが一緒に検証し指導するからこその内容となっています。
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本科マスターコースのパンプスの完成度

こちらはマスターコースの生徒さんの製作途中のパンプス。
基礎コースでしっかり実力をつけてから作るから、仕上がりもきれいです。

きれいに正確に仕上げる実力があるからこそ、マスターコースのテーマ『人の足にパンプスを合わせる技術』に取り組むことができます。
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インタビュー#32 マスターコース奥山さん

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奥山さん、じつは、靴作りのスタートは12年前です。 ※前回の記事

現在、本科マスターコースに在籍中。(インタビューは5月下旬にさせていただきました。)

ディモコの資格も取得したのち、あらためて現在、工房の本科で学ばれているのはなぜか?

いろいろお話をおききしました。
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【自作工房に来られるまでのこと】
Q.靴づくりに関するこれまでの経歴というか、お聞きしてもいいですか。


A. はい。最初に靴づくりを学んだのは12年前です。ここではない、都内の学校です。そこで、ディモコの資格も取得しました。その時はまだ学生で、靴とは関係ない業種でいったん就職したんです。けれど、仕事をするうちにやはりインソールや靴の関係で転職したいなと思うようになってきました。
インソールの概念と製靴技術を融合した新たなものが作れないかなと思ったんです。そういうジャンルなら情報も人も多い都内で仕事をしたいたほうがいいなという判断で、東京に転勤しました。

Q.転職のことを考えて都内に転勤!少しずつ準備をすすめてこられたんですね。

A. そうなんです。資格を取得してから時間もたっているので復習という意味も含め、あらためて(靴とインソールについて)勉強すればより詳しくわかるかなと思ってディモコの講習会にも行くようになりました。そしたら、以前より分かりやすくなってて!そこで三浦さんたちと出会い、自作工房のことも知ったんです。

Q.そうだったんですか。三浦さんと佐野さんはプロの方向けに多くの技術指導をなさっていますね。

A. はい、それでここ(自作工房)のやっていることにも興味を持ち始めたんです。
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【自作工房との出会い】
Q.靴づくりを勉強し直すにあたって、都内には他の靴学校も多数ありますよね、他は調べたりしなかったんですか?


A. しました。最初は自作工房の本科を考える前に、過去に見学にも行った事がある某靴工房を考えていました。

Q.そうだったんですか。でも、そこには行かなかった?

A. そうですね。インソールの勉強を再開した頃に佐野さんと三浦さんに会って、自作工房の存在を知って。斎藤先生のブログ、あるじゃないですか。あのブログを一気に3年分くらい読んだんです。
読むうちに、(木型に使用する)ロウのこと、足に対する考え方とかが、自分がやりたいのに近いんじゃないかと。それで、自作工房の本科で学ぶことにしました。

Q.事前に見学とかも来られたんですか?

A. 来ましたよ。斎藤先生と10分くらい話させていただいて。でも、自分の中ではもうだいたい行こうって決めてたので。

Q.先生のブログの内容と見学で、本科を決められたんですね。

A. そうですね。

【本科に入ってからのこと】

Q.最初の靴学校で靴づくりはいったん勉強済みなわけですが、マスターコースからとかにはしなかったんですか。


A. 斎藤先生は「基礎コースを飛ばしてはどうか?」ときいてくださったんですけど、ここでのやり方をきちっと知っておいたほうがいいと思って。基礎コースからに。期間は短く、2か月になりました。

Q.現在はマスターコースですね。マスターコースはいかがですか。

A. 想像以上に知識が必要です。ディモコで習うのと似ている様に思っていましたけど、全くの別物でした。
斎藤先生の話では「木型は、足を入れる形状としての器をつくる」。
足についてのアプローチが、着用時の静的評価と歩行時の動的評価の両方を使ってベストフィッティングを追求しているんですが、ディモコは歩行中の動的評価を用いて、様々な障害を抑制してベストな歩行バランスをインソールで追求するスタイル。
ディモコで最初習っていた時は、足と靴の問題はインソールでほとんど対応できると思ってました。だけどパンプスは紐靴と全く違う。(例えば、)マスターコースで、足のかたちのままに靴にすると(パンプスとしては)ぜんぜんきれいに仕上がらないんです。そんなんじゃ売り物にならない!

Q.・・・紐靴やスニーカーとはパンプスは全然違う、けれどどう違うのか。パンプスのこともきちんと理解しなければ扱い方も判断できない。

A. そうなんです。紐靴やスニーカー、パンプスも全部靴なんだけど、どういう靴をどうしたいという思いがはっきりしていないといけないんだな、ということが、マスターコースを学ぶうちにだんだんわかってきました。

Q.なるほど。確かに、靴擦れとか小指が痛いとか一見似たような問題も、パンプスか紐靴か、靴の種類によって解決するためのアプローチはまったく変わってきますね。

「靴
」といってもパンプスやヒールの高い靴をスニーカーや紐靴などとひとくくりにはできない。

奥山さんはディモコの知識を持ったうえで工房のマスターコースを学んでいらっしゃる。靴の種類による違い・特性から、履きよくするためのアプローチの違いや意味も分かったうえで比較できるからこそ気づかれることも多いということですね。


【マスターコースでの取組み】
ところで、マスターコースでは今課題は何人目ですか?これまでの課題靴の製作はスムーズでしたか。様子を教えてください。


A. 今、6人目です。 1人目と2人目は1回の製作でOKをもらいました。3人目と4人目は、自分と自分の奥さんの足で製作したんですが、これが難しかった!自分のはオペラパンプスのローヒール、奥さんのは8cmヒールを毎回片足ではなく両足で製作して、それぞれ5回ずつ製作になりました。
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Q.奥様の足、難しい足なんですか?

A. ハイアーチですね。それと、踵骨が長くて足の指が第一中足骨と基節骨で並行なんです。難しかったです。5人目は本科生のMさん。Mさんの足は2回目でOKが出ました。6人目は本科のSさん。左足が扁平で、左右とも踵が外反の傾向がありました。
マスターコースでは自分で出来るだけ挑戦したくて、普通は片足のみなんですが、最初から両足作りました。先生には全部都度チェックしてもらいました。

Q.そうなんですか。両足分5回ずつとか作ったり、かなり沢山製作されましたね。

A. はい、多くの製作を重ねて木型を学んだことで、ディモコで学んだインソールとリセッティングの技術も上達しました。ここでやっていることは本当にレベルが高いと思います。お陰で木型を見る目が養われました。また、他工房の木型の違いも見られるようになり、「そういう考え方もあるんだ」と、参考になりました。こういう見方が出来るようになったのもここで学んだお陰です。

Q.マスターコースはこれでだいたい終わりなんですね。このあとシニアコースも受講される予定ですか?

A. もちろん。マスターコースではパンプスだけでしたから。他の種類の靴についても木型のこと理解しておかないと、リセッティング出来ないですから。

Q.今後の進路というか、方向性など考えていらっしゃることがあったら教えてください。

A. 会社員から転職したいと思い、靴とインソールを勉強してから独立しようと考えていました。学ぶうちに自分がやりたいという方向性も見えて来て、「オーダー」と「リセッティング」をやりたいなと思っています。ひとり一人の足に合うようにしてあげたいなと。

奥山さん、貴重な受講時間にお時間割いていただきました。
沢山お話きかせていただきありがとうございます!

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ハイヒールのフィット具合を検証!

こちらは本科生。今日は奥さまに足モデルになってもらい作ったというパンプスの検証のため、生徒さんの奥さまも工房においでになりました。早速履いてもらい、斎藤先生と一緒にチェックしていきます。
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一見、もう問題ないかに見えるパンプスも、実際に履いてもらい、斎藤先生と検証することで、問題点がクリアになってきます。工房でそれぞれ自分の課題に取り組んでいた他の本科生も集まってきました。一緒に検証に参加するためです。

どの問題にどう対処するのか、・・・実は対処の方法より、問題の原因を正しく見つけるほうが難しいし、重要。そして、それを斎藤先生がいきなりタネあかししてはいきません。

本科のマスターコース以上の生徒さんにとっては、自分のでも他の生徒さんの製作でも、原因とその対処法を自分で見つけられるように、これは実践的に考えるトレーニングなのです。
それも、自分で採寸し、トレースを読み取り、木型を作り靴を作るから理解できること。
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マスターコースになると、足の骨についても名前を覚えるようテキストが渡されます。問題点の検証にも会話の中にその部位の名称がどんどん出てくるから、覚えていないと話が進まないのです。
足の骨格だけでなく、その周りの筋肉や筋などもひとり一人違います。量産品の靴と違いオーダー靴の場合は、このサイズ・この形がきれいに出来たら終わりではないから。
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一見シンプルに見えるパンプスですが、ひとり一人の歩きに合うように作るためには、多くの実践を通してプロから直接、丁寧に学ぶことがとても重要。どの生徒さんも真剣です。

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マスターコースの木型チェック!

斎藤先生と話しているのは本科マスターコースの生徒さん。 ※前回の記事
前回、もうマスターコース終盤とご紹介した方です。
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もう相当木型もパンプスも数こなしていらっしゃる方ですが、いや、だからこそ、ケースごとのより細かな確認点や、少しでも判断に迷っているところは斎藤先生にチェックしてもらいに来られています。

マスターコースは、学べば学ぶほど斎藤先生と話すべきことが増えてくる段階でもあるのです。
それは、作る精度を上げたいと思えば思うほど、必要に感じられるはず。

★余談ですが、この記事に使用した写真を、Twitter(@hiro_kutsu)のヘッダ画像にしました。
ちなみに、ツイッターではブログの更新情報をお届けしています。
斎藤先生がつぶやいている訳ではありませんので、誤解のないように!
興味のある方は、ご覧になってみてくださいね。

トレースに合わせて木型選択の確認が重要

本科のSさん、現在はマスターコース。 ※前回の記事
斎藤先生にチェックしてもらいたいと、トレースと木型を手に来られたところです。

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工房の本科マスターコースでおこなうのは、靴の種類をパンプスひとつに限定して、どんなふうに足に合わせるのかを学ぶこと。
ヒールがあり甲におさえのないパンプスのかたちは、脱げにくくしかも歩きやすく作るにはとても難易度が高いジャンル。トレースの見方や木型選択の方法も詳しく理解しないと足にフィットするものは作れないから、学ぶことがとても沢山あるのです。
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そして、この詳細な足と木型とトレースの見方を学ぶと、その他の種類の靴づくりの基本としても丁寧に足を見ることができるようになります。
フィット感を考えて、ひとり一人の足にどんなふうに合わせるのかを学ぶため、他の靴学校でいろんな種類の靴づくりを学んだ方たちがその後別ジャンルとして学びにこられるケースも少なくありません。専門的な分野ともいえます。

トレースに書き込む情報

こちらは本科マスターコースの生徒さんたち。女性の生徒さんに足モデルになってもらい、男性の生徒さんがパンプスを製作しているのですが、その足合わせ方について、何やら相談中。
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追加で確認し、トレースに記入したい情報を得るため、再度トレースに足をのせてもらい、数値や線を書き足しています。
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本科生の製作風景

こちらは本科生が中心のフロア。 写真は理系女子のTさん。 ※前回の記事
本科スタート直後にインタビューさせていただいた方です。
皆さん黙々と自分の製作作業に集中しています。
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Tさんの沢山書き込んだノート。その上に作りかけのパンプスがのっています。

パンプスの足合わせ8人目に挑戦中

マスターコース終盤に入ってきた生徒さん。 ※前回の記事
マスターコースの期間は5月いっぱいまで。

納得いくまで勉強したいから、期間ぎりぎりまであと一人か二人分、製作したいのだそうです。
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トレースに合わせる精度やチェックポイントの抑え方・・・何足も作って試行錯誤してきたマスターコースの生徒さんだからこそ、判断の仕方が理解できてきます。
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今回作っている方の足は難しいんですか? たずねてみると、
「アキレス腱が普通の人より内側で、ちょっと難しいです。あと、かかとが柔らかい。こんにゃく足というのではないけれど、踵が柔らかくて採寸したサイズどおりに作ったら1回目に作ったパンプスは踵がスポスポぬけてしまったんです。なので、2回目チャレンジの今回は、もう少し踵をしぼった感じに木型を修正して作る予定です。」
と、話してくださいました。
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