エチオピア飛び込み営業ミッションに行ってまいりました。

エチオピアははじめてでしたが、平和で(ケニアと違って、ちゃんと道を歩ける!)、文化も深く、人もやさしくまじめそうだし(西アフリカでいうと、ブルキナ系)、奥ゆかしい国で、すっかり好きになりました。

首都のアディスアババ

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エチオピア正教のお坊さんらしき人もいます。

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アディスアババを少し出ると、テフ(インジェラの原料)、小麦、大麦などの畑が広がる気持ちよい高原地帯。

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また来たいと思います!


営業では、9社とアポイントメントを取って、うち4社が投資案件に繋がりそうなので、なかなかのヒット率で満足。まあ、「なんか一緒にやりましょう、インシャアーラ」となってから3年くらいかかるのがアフリカなのですが。。。

人口が90 million、ビジネス界では英語がそこそこ通じ、がんがん経済が伸び、そのくせ一部の財閥を除いては中規模の会社が点在している感じなので、伸びしろのあるダイナミックな起業家に投資をして、M&Aでの業界のconsolidationも絡めて成長させる、というような面白い投資もできそうです。

経済は、かなり政府主導のようで、それはそれでうまくいっているみたいです。大きな企業は国営企業が多いようですし、たとえば銀行などは外資に開放されていません。なので、うちも現地通貨建の融資ができず(外貨を稼いでいる輸出企業向けにドルで貸すか、現地通貨で株式投資をするかどちらか)。為替レートをコントロールしていることもあって、外貨準備がかなりかつかつらしく、パスタ工場に会いに行ったときは、需要がめっちゃ伸びてるのに、外貨規制で、海外の小麦が輸入できず、国内産の小麦生産が十分でないので、生産できません、みたいな渋いシーンにもお目にかかりました。

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(アディス郊外の工業地帯)


色々面白い会社にあえました。大きなビジネスの大半がインド系に握られているケニアや、レバノン人が幅をきかせている西アフリカと違って、エチオピア人の面白いアントレプレナーがたくさんいらっしゃいました。

初日は畜産デー。ドバイやサウジ向けに冷蔵の羊とヤギ肉を輸出している屠殺場を訪ねたり(HACCPやISO22000を取得していて、とてもきれいな工場でした!)、養鶏場を訪ねたりしました。養鶏場では、鶏肉はお祭り用でそこまででもないが、卵の需要がかなり伸びているらしく、卵の増産に数億円投資するとのこと。社会主義時代に空軍の軍人で、軍縮でクビになって、オランダ人の宣教師の小額の融資で1000匹の鳥を飼ったところからスタートした、気合の入った起業家さんでした。

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2日目は、タクシーをチャーターし、切花の農園を訪ねて、アディスアババから150キロ離れたズワイという街へ。長距離ドライブなので、眠くならないよう、ちょっと合法麻薬的な葉っぱを噛みながらいきます。私も助手席で寝るとドライバーさんに申し訳ないので、少し頂きました。この葉っぱは、ケニアでも売っていますが、試したことはありませんでした。エチオピア産のものが高級で、ケニア、ソマリア、イエメンなどに輸出されているそう。ピーナッツと一緒に頂き、なんか頭が軽くしびれて思考が明快になる感じです。眠気は一発で覚めました。締めは、道路沿いのコーヒーショップで、エチオピアンカフェをいただきます。

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ズワイに行く途中の湖に咲く、なぞの紫の花

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大手の加工食品会社も訪問。「完璧なタイミングできてくれた。ちょうど地元の銀行の手続きの煩雑さにイライラしていたところだったので、御社からの融資を検討したい」というスラムダンクなミーティング。

コーヒーの最大の輸出業者のひとつにもお会いできました。アリさんというムスリムのエチオピア人で、サウジアラビアからのイスラム調の家具の揃った豪華なお宅でお昼をご馳走になりました。日本への輸出を増やしたいとのこと。アルッハンドゥリラー。

協力隊員のみなさんともお会いしました。活動やエチオピアでの生活の様子など興味深いお話が聞けましたし、フィールド調査団も発足の運びになりそうです。

最終日の土曜日は、アダディ・マリアムという12世紀に一枚岩を彫りぬいて作られた地下教会に行ってきました。なかなか荘厳な場所でした。

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次回訪問する際は、地方も行ってみたいと思います。