ときどき、『「アフリカに急に出張してこい」といわれたんですが、どうしたもんでしょうねえ?』というご相談を受けることがあり、今日は、ビジネスパーソンのアフリカ出張に役立つ持ち物について書いてみたいと思います。

自分が男なので、特に男性のみなさんに参考になればと思います。ちなみに、奥地への厳しい出張はJICAのンボテ飯村隊長のブログをご参照ください。僕が今回書くのは、主に、首都や地方都市等、ある程度のビジネスインフラがあるところの出張向けです。

スーツケース

複数カ国に移動する場合は、絶対にすべて手荷物にするのがお勧めです。アフリカ域内の乗継メジャー空港である、ナイロビ、アディスアベバ、カサブランカ(モロッコ)、ヨハネスブルグは、荷物なくしの名所。スーツなどはかさばり、持込の小型スーツケースに入らないこともありますが、ガーメントケースに入れて、強引に持ち込みます。アフリカのおばちゃんたちも、大きな荷物(商売用の商材とか)を手荷物で持ち込み、荷物入れにいれようと頑張るので、それを押しのけていきましょう。

IMG_3325

IMG_3208

基本は全部持ち込みと申し上げましたが、日本発・アフリカ行きで多くの方が使うエミレーツは、やたら持ち込み制限があり、キャリーオンのスーツケースも預けさせられてしまうことがあるのでご注意を(まあ、エミレーツなら荷物をなくされる心配はあまりありませんが)。

陸路移動の場合は、四駆の後部に砂が入ってきてスーツケースが砂まみれになるので、汚れてもかまわないスーツケースがお勧めです。

洋服

フォーマルなスーツを持っていくのは荷物になるので、正式な会議でも、屋外の現場でも使えるクールビズ系(もう死語でしょうか?)の格好がお勧めです。チノパンにワイシャツ、薄手のジャケット、という感じです。ネクタイ は、政府系の人に会う場合はあったほうがいいので、一本入れていくとよろしいです。

靴はゴム底の革靴や、ビジネスシューズ風スニーカーが、色々な場所に対応できて便利。フォーマルに見えつつ、底がごつくて農場もいける写真の靴が最近のお気に入りです。

IMG_3326

ケニアなどの高地の冬(南半球は6月から8月)は10度台半ばまで冷え込んで寒いので、何か羽織れるものあったほうがいいでしょう。

傘は不要。小雨の場合はみんな気にせず濡れて歩きますし、大雨が降ったらそもそも歩けませんし、車での移動か、雨がやむまで待つか、どちらかの場合が多いです。

あとお勧めなのは、ユニクロの夏用肌着。これは涼しいし、洗濯してもすぐ乾くし、便利です。

スニーカーかサンダルもあれば便利です。

上級者編 ブブ(西アフリカでメジャーな長衣): 洋服より圧倒的にすずしく、パーティーやフォーマルな場でも通用する。

IMG_1286

小物編

コンタクト液は現地で手に入りづらいのでもって行きましょう。

電源用の変換プラグ(南アだけ特殊な形状をしていますが、他の国はC型かBF型なので、電器店に売っている万能プラグでいけます)。アフリカのプラグ形状の詳細については、こちらのサイトご参照。

サングラス: 東部アフリカなど標高が高いと紫外線が強い

薬: 僕は正露丸を時々もっていきます。不安な方は、マラリア予防薬とか持っていくのもいいでしょう。蚊にさされないように気をつけていれば大概大丈夫ですが。そこそこのホテル(50-100ドル以上)に泊まる場合は、スプレーで対策してあるか、蚊帳があります。ちなみに、僕も含めた長期駐在者は、予防薬を飲んでいない人がほとんどだと思います。

USB - アフリカのビジネスパーソンは、「その資料、あとで送っといてくださいね」とお願いしても、絶対に送ってきません!その場でUSBでもらっておくのが賢明です。

書類・貴重品

パスポート、ビザ(ビアはほとんどの国で必要です!ケニア・タンザニア・エチオピアなど国境で取れる国もありますが、基本的には時間に余裕を持って取っておくのがおすすめです。)

IMG_3210

黄熱病注射の証明書(ケニアなど大きな国以外は、基本必要だと思います。ないと空港でいきなり注射打たれたり、さもなくば賄賂になりますので、ご注意を!)

現金(ドルかユーロが両替に便利)。クレジットカードでATMなどを使い現金を下ろすこともできますが、使えない場合に備えて現金が安心です。

* * *

以上です。アフリカといっても、ビジネス出張の場合は、割と普通の持ち物でなんとかなりますので、どうぞご安心を!!

Bon voyage!