旅行

アフリカ出張に役立つ持ち物について

ときどき、『「アフリカに急に出張してこい」といわれたんですが、どうしたもんでしょうねえ?』というご相談を受けることがあり、今日は、ビジネスパーソンのアフリカ出張に役立つ持ち物について書いてみたいと思います。

自分が男なので、特に男性のみなさんに参考になればと思います。ちなみに、奥地への厳しい出張はJICAのンボテ飯村隊長のブログをご参照ください。僕が今回書くのは、主に、首都や地方都市等、ある程度のビジネスインフラがあるところの出張向けです。

スーツケース

複数カ国に移動する場合は、絶対にすべて手荷物にするのがお勧めです。アフリカ域内の乗継メジャー空港である、ナイロビ、アディスアベバ、カサブランカ(モロッコ)、ヨハネスブルグは、荷物なくしの名所。スーツなどはかさばり、持込の小型スーツケースに入らないこともありますが、ガーメントケースに入れて、強引に持ち込みます。アフリカのおばちゃんたちも、大きな荷物(商売用の商材とか)を手荷物で持ち込み、荷物入れにいれようと頑張るので、それを押しのけていきましょう。

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基本は全部持ち込みと申し上げましたが、日本発・アフリカ行きで多くの方が使うエミレーツは、やたら持ち込み制限があり、キャリーオンのスーツケースも預けさせられてしまうことがあるのでご注意を(まあ、エミレーツなら荷物をなくされる心配はあまりありませんが)。

陸路移動の場合は、四駆の後部に砂が入ってきてスーツケースが砂まみれになるので、汚れてもかまわないスーツケースがお勧めです。

洋服

フォーマルなスーツを持っていくのは荷物になるので、正式な会議でも、屋外の現場でも使えるクールビズ系(もう死語でしょうか?)の格好がお勧めです。チノパンにワイシャツ、薄手のジャケット、という感じです。ネクタイ は、政府系の人に会う場合はあったほうがいいので、一本入れていくとよろしいです。

靴はゴム底の革靴や、ビジネスシューズ風スニーカーが、色々な場所に対応できて便利。フォーマルに見えつつ、底がごつくて農場もいける写真の靴が最近のお気に入りです。

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ケニアなどの高地の冬(南半球は6月から8月)は10度台半ばまで冷え込んで寒いので、何か羽織れるものあったほうがいいでしょう。

傘は不要。小雨の場合はみんな気にせず濡れて歩きますし、大雨が降ったらそもそも歩けませんし、車での移動か、雨がやむまで待つか、どちらかの場合が多いです。

あとお勧めなのは、ユニクロの夏用肌着。これは涼しいし、洗濯してもすぐ乾くし、便利です。

スニーカーかサンダルもあれば便利です。

上級者編 ブブ(西アフリカでメジャーな長衣): 洋服より圧倒的にすずしく、パーティーやフォーマルな場でも通用する。

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小物編

コンタクト液は現地で手に入りづらいのでもって行きましょう。

電源用の変換プラグ(南アだけ特殊な形状をしていますが、他の国はC型かBF型なので、電器店に売っている万能プラグでいけます)。アフリカのプラグ形状の詳細については、こちらのサイトご参照。

サングラス: 東部アフリカなど標高が高いと紫外線が強い

薬: 僕は正露丸を時々もっていきます。不安な方は、マラリア予防薬とか持っていくのもいいでしょう。蚊にさされないように気をつけていれば大概大丈夫ですが。そこそこのホテル(50-100ドル以上)に泊まる場合は、スプレーで対策してあるか、蚊帳があります。ちなみに、僕も含めた長期駐在者は、予防薬を飲んでいない人がほとんどだと思います。

USB - アフリカのビジネスパーソンは、「その資料、あとで送っといてくださいね」とお願いしても、絶対に送ってきません!その場でUSBでもらっておくのが賢明です。

書類・貴重品

パスポート、ビザ(ビアはほとんどの国で必要です!ケニア・タンザニア・エチオピアなど国境で取れる国もありますが、基本的には時間に余裕を持って取っておくのがおすすめです。)

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黄熱病注射の証明書(ケニアなど大きな国以外は、基本必要だと思います。ないと空港でいきなり注射打たれたり、さもなくば賄賂になりますので、ご注意を!)

現金(ドルかユーロが両替に便利)。クレジットカードでATMなどを使い現金を下ろすこともできますが、使えない場合に備えて現金が安心です。

* * *

以上です。アフリカといっても、ビジネス出張の場合は、割と普通の持ち物でなんとかなりますので、どうぞご安心を!!

Bon voyage!

Retour en Afrique d’ouest!! – コートジ出張

コートジボワールに出張してきました。2ヶ月ぶりの西アフリカ!

空港についてタクシー運転手とアビジャンなまりのフラ語で交渉するのも、むーっと肺に入ってくる湿気と熱気も、臭い匂いを発するラグーン(入り江) もすべて懐かしくいとおしい。

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(写真左は、アビジャンの入り口で迎えてくれるブイヨンキューブのマギーおばちゃんの像。ケンタッキーおじさん的なキャラです。)

空港から直行で、なじみのマキ(コートジ料理のレストラン)に駆け込みます。プレ・ブレゼ(鶏肉のグリル)とアロコ(食用バナナ)をかきこみ、いつもの変わらない味に納得です。

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今回のミッションは、去年出資したコートジの養鶏会社の訪問。一緒に訪問しているアメリカ人のおじいさまが1970年代のPeace CorpカメルーンのOVで、協力隊市場調査団についてもいいディスカッションができました。

時を同じくして、安部首相の1月の訪コートジに備えて、日本の大企業やJICAさんの大規模ビジネスミッションがあったようです。ミッション後の飲み会に合流でき、ダカール時代の戦友の商社の友人夫妻と再会。JICAの仏語圏アフリカ特攻隊長のンボテ飯村氏ともお会いできました。日本ミッションでは、弊社の「コートジのおかん」のマイクパフォーマンスがすさまじく、途中からマイクをかなぐり捨てて声を大にして、コートジの将来性について日本からの皆様に語っていたそうです。政府の役人のおじさまたちが応えられない質問に、「おかん」が代わりに答えてしまう、という一幕もあった模様。「おかん」から、「コートジのイノキ」と改名される日も近いのかもしれません。

ミッション2日目からは弊社コートジ事務所の若手ホープであるタンカムちゃんが合流。卵を生産する巨大な養鶏場を訪問したのですが、疫病予防の観点から、農園に入る前に、汚い労働者用のシャワー室で、シャワーを浴びねばならず、かなり凹んでいたみたいです。でも、高層ビルに入っている金融機関の訪問より、農場の現場のほうがおもしろいっす、とけなげに頑張っていました。がんばれ、タンカムちゃん。

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(写真は、タンカムちゃんとダカールから出張してきているフォレム氏。右側の写真の中心にいるのが「おかん」)

時間にゆとりができたので、マリ人で飲料会社を経営するポナ社長とお茶することもできました。近々、新しいビジネスをはじめるみたいで、彼のような人がアントレプレナーシップを発揮しまくるのは、西アフリカの将来にとっていいことだと思います。


アビジャン空港では、ナイロビ行きのケニア航空の隣に停機しているダカール行きのエア・セネに飛び乗ってしまいたい衝動と戦いながら、帰国。お土産にはアチェケ(ヤム芋のクスクス)を買いました。

ケニアに戻ってきたら、なんとワールドカップの日本の初戦はコートジボワールであるというニュースが飛び込んできました!両国とも決勝トーナメントに進めるといいですね!

リベリア天然ゴム紀行

リベリアに行ってきました。10年前に内戦が終わった西アフリカの国。ずっと行ってみたかった国なのですが、今回やっと機会を得ました。

ケニア航空で、ナイロビから、ガーナのアクラまで飛び、そこから飛行機を乗り継いでリベリアの首都モンロビアに到着。天気がよかったので、飛行機の窓から眼下の景色がよく見えましたが、熱帯雨林の雲間にかかる虹が見れてめちゃくちゃきれいでした。

リベリアの首都モンロビアは海沿いの街。やたら国連車が多いのがポスト・コンフリクトの国、という雰囲気をかもしだしています。ホテルには本格的なお寿司屋さんが入っていて満喫。

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リベリアは雨季の終わりに近づいています。こんなイノベーティブな雨のよけ方が。。。何がat stakeなのか、この方のヘアスタイルとメイクを拝見したい。

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天然ゴム園は、モンロビアから車で北に走ること3時間。途中の景色は、我が愛しのコートジボワールに似ています(まあ隣の国だから、当たり前か)。景色が一緒で、看板などが英語になった感じ。

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それにしても、貧しい。

同僚たちが口をそろえてひどいという、ギニアビサウや、中央アフリカは行ったことがないけれど、途中の村々の様子は、少なくともニジェール並みに貧しい。

農園到着日は特に予定はなく、夕方、農園の外に出て、近隣の村までジョギング。黄色人種がジョギングしているのは異様な光景だったらしく、色々な人に「Hey Chinese man!」みたいな感じで呼びかけられました。当然、「I am Japanese」と言い返しましたが。農園の入り口に戻ったところで、労働者用のバーで飲んでいたおっさんが話しかけてくれ、彼曰く「自分は1500メートル走のリベリア代表だったのだ」とのこと。このおじさんからビールをご馳走になりました。

2日目からプランテーション見学。約10,000ヘクタールという巨大なプランテーションで、端から端までいくのに、車で1時間以上かかります。

天然ゴムは、苗を植えてから、ゴムが出るまで7年待たねばならないので、大変な投資。そこから30-35年間ゴムが出て、ゴムの出が悪くなると木を植え替えます。

スタッフの方が、木に傷を入れて、ゴムの樹脂を出すのを見せてくれます。傷を入れると、すぐにポタポタと樹脂が落ち始めます。この木は樹齢が25年くらいでゴムの出がすごいいいみたいです。こうやってカップにたまったゴム樹脂を労働者が回って集めていきます。ひとりの労働者で一日500本くらいの木の採取を行うそう。

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こちらはゴムの加工工場。自然に固まって樹脂を水で洗い、細かく砕いて、最後にオーブンにいれて焼きます。この状態で、ミシュラン、グッドイヤー、ブリジストンなどのタイヤメーカーに輸出するのです。西アフリカのゴムは世界最高品質といわれています。ここから何万キロも離れた日本やアメリカのタイヤがここから繋がっていると思うと、不思議な気持ちになります。

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オペレーションも印象的でしたが、もっと心に残ったのが開発効果。近隣になんの産業や職もない中で、このプランテーションは5000人の雇用を生み出しているのです。1労働者10人家族だとすると、50,000人の生活をこの会社が支えている。従業員には住居を与え、子供向けの学校があり(このプランテーションの高校はリベリアのランキング1位に輝いたらしい)、大人向けの夜間学校もあり、病院もあります。まるでひとつの国のようです。病院のドクターの一人はケニア人の女性で、夜ビールを飲みながら、現地の病気などについて色々な話をしました。

内戦時代の傷跡は見えませんが、内戦時代にはこのプランテーションが反乱軍のキャンプになって、僕らがビールを飲んだ経営陣のクラブは死刑執行場になっていたとか。。。

また、西アフリカの子供たちは総じてすごくかわいいのですが、この国ではしばしばぞっとするくらい怖い顔をした子供がいるのです。この子達が生まれた頃には戦争は終わっていたはずだけど、親や家庭にいろいろな事情があるのでしょうか。

もちろん、陽気な人たちは多いです。プランテーション近くの村で、やし酒で乾杯!やし酒は、「Things Fall Apart」「やし酒のみ」などギニア湾沿岸の文学によく登場する大切なお酒で、発酵中なので微炭酸風味ですっぱうまい感じです。ヤシ油の木のキャベツ状になっている部分から取れ、自然に発酵するそうです。

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3日間のミッションは大成功。このブログではとても書けない色々な交渉事項があったのですが、本社からやってきたボスは、この会社が作り出している様々な社会効果を見て、一気にファンになってくれました。日本では「半沢直樹」が流行っているようですが、僕の中ではアフリカの銀行員の仕事は「踊る大走査線」に近いと思っていて、青島刑事の「事件は会議室じゃない、現場で起こっているんだ」という言葉にすべてが象徴されている気がします。あと、室井さんみたいに本部にいて、現場がわかるボスがいることも大事ですね。実際に、農園を見て、現場の事情を知り、経営者と顔をあわせて話し合うことでいろいろな問題が解決しました。

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大満足で、リベリアをたち、今朝は朝5時半着の便でケニアに着き、溜まっていた仕事を鬼のように片付けました。さて、ビールでもあけようと思っていたところで、なんと思わぬサプライズが。。。

過去9ヶ月間勧めていたブルンジ・ルワンダ・コンゴ東部案件のお客さんから電話がかかってきて、投資を受けるのをやめるとのこと。最初はこんな簡単なプロジェクトはないやと思いながら片手で案件を進めていたら、投資契約サイニング直前でひょんな規制環境の変化から雲行きが変わり、そこから瀬戸際交渉が続いて、難しいかなあと思っていたら、イヤな予感が現実になってしまいました。いろんな瀬戸際交渉はやったけど、今回は難しいかな、と思います。投資案件は水物、クローズするまでわからない。

ただ、お客さんからは、ワールドクラスのチームと働けて本当に勉強になった、との言葉を頂いたのがせめてものなぐさめ。ポジティブな変化を少しずつ起こしていくのが開発の仕事。傲慢な言い方に聞こえるかもしれませんが、過去9ヶ月間、ゴールドマン・サックスで、ハーバードビジネススクールで、これまでのプロジェクトで、叩き込まれたことをつぎ込んで、全力でこの東アフリカ土着のアントレプレナーをアドバイスしてきたつもり。それで少しでもこの会社の考え方や戦略が漸進したのであれば、ディールがクローズしなくても、僕らは少しだけでも本質に触れたのかもしれない、そう思うことにします。

最後に癒される写真を。ゴムの木の林の中を家路につく子供たち。雨季の晴れ間ののどかな光景です。

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2013年夏休み!

3週間お休みを頂いて日本に帰ってきました。心から最高の夏休みでした!

夏のキックオフは、チーム・ダカールの熱海合宿。2011年から2013年にかけて、所属組織は別々ながら共にダカールで過ごし、励ましあいながら頑張ってきて、今はアフリカ、アジア、日本など世界各地に散っている大切な仲間が集合。ダカールのときと同じように、よく遊び、よく飲んで、本当にいいエネルギーをもらいました。

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真鶴の活造り!ダカールの刺身とは一味違う!

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今はコートジボワールに駐在している「社長」とアフリカ事業について語ります。

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ホテルのベランダからみんなで見た花火は一生忘れない。

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最後までダカールに残っている僕が9月からケニア転勤なので、こんなケーキも頂きました!

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開発業界から、日本の観光にもっと海外のお客さんを呼び込むという志でホスピタリティー業界に転職した友人が、「一日一日が真剣勝負」という気合でがんばってる姿を見れたのも元気が出たな。

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勉強会系もたくさん出てきました。ハーバードのOB会でアフリカ投資について語り、JICAでの勉強会でのディスカッション、HUB TOKYOでの協力隊に関するディスカッション、などなど盛りだくさん。

ケニアナッツ創業者佐藤義之さんとの念願の出会いもありました(繋いでくれたIさん、ありがとう!)ケニアを皮切りに海外で起業しようとしている日本人若手向けの投資・アドバイザリーファンドを作ろうとされている熱いお話を伺い、喝が入りました。インド人やレバノン人や中国人は同郷同士で助け合ってお金を回しているわけだし、日本人もそういうコミュニティーがあってもいいんじゃないかと。そのとおりだと思います!

今話題のHUB TOKYOも楽しかった。Soketという世銀の同僚の金平君がやっている団体主催のアフリカの会だったのですが、一緒に登壇したスピーカーがまず熱かったです。先日のTICADや昨年の世銀・IMF東京総会の学生ボランティアの代表を務めた前田さん、英語圏アフリカの大使を歴任した堀内さん、ケニアで無電化村向け電化事業をはじめる秋田さん、Soket代表の金平君など。

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(フォトクレジット: HUB TOKYO Facebook Page)

僕は、本業の投資の話はそっちのけで協力隊市場調査団について語ってきました。これまではJICAや途上国関係者など、協力隊をよく知る人々へ話す機会が多かったのですが、今回はあまり隊員について知らない人たちに宣伝できたのが楽しかったです。反応はなかなか上々!まずは、協力隊への認識を高めてもらったこと、途上国のプロフェッショナル集団になりうるポテンシャルを持つ若者集団であるという認識を持って頂けたことが大きかったかな。「奥地前進」という隊員の合言葉に象徴される自主の精神(僕は「アントレプレナーシップ」と呼びたい)も大切にしてほしい、という隊員OBからの意見も頂きました。いろいろな方々が隊員活動に興味をもってくれています。隊員の皆さんは、ますます自信を持って発信していきましょう。

日本でキャッチアップしたいろんな友達も転職したり、起業したり、がんばってる刺激をもらいました。たとえば、前職の証券会社の後輩が、海外向けの日本語教育プラットフォームを立ち上げようとしていて、これもアフリカへのつながりが見えたりして面白かった。自分の元同期が会社を飛び出して、他社のマネジメント・ポジションを取ってるのを見るのも刺激になりました。

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3週間遊び倒したので、また頑張って働きます。西アフリカではタンカムちゃんが山のようなコートジボワール新規投資案件たちにまみれて瀕死のようだし、そろそろ助けにいかないと。協力隊調査団もセネガル2次隊のローンチしないといけないし、ガーナでもINSEADのMBAホルダーで現地の投資ファンドで働いている方から隊員メンターをやってくださるという連絡を頂いたので、ガーナ展開も近そう。

これだけ離れてると、アフリカが僕を呼んでいる気がします。この投稿はドバイ・ダカール便の中で書いているのですが、そろそろ飛行機がアフリカ大陸にさしかかろうとしています。今年もやるよ、アフリカ、かかってこい!

リンゲール

憧れの地、セネガル北部のリンゲールに、協力隊の友人を訪ねて遊びに行ってきました。ダカールから車で片道5時間。

写真に沿ってご紹介していきます。

美しく広がる地平線と放牧の家畜を見ながら砂漠を車でひた走ります。
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スズキの宣伝に出せそう
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村に向かう途中の井戸で子供たちに出会いました。

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女性向け識字教育を行っている隊員の活動村を見学。

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コーヒーを煎る女性。カフェトゥーバというセネガル式コーヒーで、独特のスパイスを入れるようです。

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リンゲールの子供たち。オレンジ色の服の子がアートディレクター?

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夜は、牛タン炭火焼(西麻布の焼肉屋なみのうまさ)、ラクダ肉、牛タンハヤシライス、マンゴーと地元産ヨーグルトに舌鼓を打ちました。

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強烈な夕焼けと積乱雲。遠くに雷が聞こえます。

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締めは、ドラム缶露天風呂につかりながら、満天の星空を眺め、灼熱の大地を回った疲れを癒します。ドラム缶風呂からは流れ星が見えました。

写真はドラム缶風呂にお湯を沸かしてくれる隊員さん。

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セネガル生活を締めくくる最高の旅になりました。隊員のみなさま、本当にありがとうございました!

さて、最後に、リンゲールの映像隊員の作品をご紹介したいと思います。セネガルのよさがにじみ出て心を打たれる作品なので、ぜひ25分間、時間をとってご覧ください!

UNICEF一分間ビデオ


遊牧プル族の生活を追った「移動する王国」

ボストン弾丸ツアー - 大学院卒業5年の同窓会

週末弾丸ツアーでボストンまで行ってきました。目的はハーバード・ビジネス・スクールの卒業5周年の同窓会。同窓会といっても、結構なビッグイベントで、一学年900人という巨大な学校なのですが、2/3近くの人が参加していたと思います。

5の倍数の年に同窓会が行われるので、5周年、10周年、15周年をはじめとして、50周年とかの代の皆様まできておられました。有名人だと、楽天の三木谷社長などもいらっしゃっていたみたいです。

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人数が多すぎて、会いたい人々とキャッチアップする時間がまったくなかったのですが、最初の辛い一年間を毎朝欠かさず集まってケースの予習会をやって助け合って乗り切った自習グループ(インド人2人、中国系アメリカ人、オーストラリア人、僕の5人)でゆっくりランチができたのはよかったです。中国人のメリッサと僕以外はみんな子供がでできているので、子育ての話がメイントピックでした。仕事ネタでは、テキサスの石油関係の会社で働いているインド人タンメイの話が面白かったです。テキサスのヒューストンはエクソンだのシェルだの石油関係会社が本社を置く町として有名ですが、石油業界はかなりの景気のよさだとのこと。石油会社にパイプライン系のサービスを提供する彼の会社も株式公開を目指して頑張っているそう。アメリカ国内だと、North Dakota州で油田が発見されて、単なるド田舎だった同州でプチバブルがおきているらしい。うちの福井の親戚がやっている日本酒なども、海外に輸出するなら、ニューヨークやパリじゃなくて、絶対景気のいいテキサスだ、といっていました。普段資源業界の人の話を聞く機会などないので、世の中のお金の動きがわかって面白かったです。

一方では、いまをときめくFacebookやGoogleで働く友達もいたり。

アフリカについては、「海のものとも山のものとも知らんけど、まだ先行者が少ない市場に飛び込むのは面白そう」と、みんなそれなりに関心をもってくれて、最近の経済やビジネス事情について説明をしたりしました。

同窓会のあとは、ボストン日本人研究者交流会で、西アフリカの投資業務について発表をしました。僕の妻の「デザイナーが見た西アフリカ」と、大学院時代の同級生で日本でソーシャルマーケティングの会社を起業したJのプレゼンの三本立てで発表させていただきました。90人くらいの方々が集まってくださり、僕らがいた5年前よりは大分規模が拡大しているみたいです。ダカールの日本人勉強会の「小噺の会」もいつかこのくらいの規模まで持っていきたいですね。

これからボストンからダカールに飛んで、週明けから、マリとコートジボワールの案件を片付けにいきます。マリや昨年の内戦と南北分断以来行っていないので、とても楽しみです。

慌しい日程でしたが、初心に帰るという意味では、意義深い旅行になりました。

セネガルの遊び – 思いっきり週末編

先々週末は、友人たちとサリーという観光地に遊びに行きました。サリーはダカールから南に70キロくらいのビーチリゾートです。
バオバブを登るアスレチック、テニス、ビーチバレーとスポーツ三昧で、部活の合宿並みの運動量でした。セネガルを代表するフレンチレストランで食事したり(ひとり20ドル強というすごい安い値段でとてもおいしい料理が食べられました)、そのあと夜中すぎまで部屋飲みと、グルメも充実でした!

写真はバオバブのアスレチックの写真です。地平線まで続くバオバブの林の中に、空中15メートルくらいで命綱をつけて渡っていくアスレチックが張り巡らされています。一見簡単そうですが、身長が高いセネガル人向けに設計されているので、本来足をかける場所に足が届かなかったりしてかなり難しいです。しかも万が一失敗すると身を守ってくれるのがセネガル産の命綱やカラビナだと思うと、結構気持ちに余裕がなくなります。セネガル随一の観光地ですので、いらっしゃる方は是非チャレンジください。

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「合宿」のあとは友人たちと別れて、さらに南のシネサルーンというデルタ地帯へ。途中から舗装道路はなくなり、ダートの道を走ります。

塩が浮き上がる湖と不気味なバオバブ

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シネサルーンの車でいける先端の漁港までいくと、そこから船でホテルまで渡ります。
ビーチ沿いのコテージが並ぶ雰囲気のいいホテルでした。

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ブーゲンビリアが咲き誇ります。
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シネサルーンに沈む夕日
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サリー・シネサルーンの旅行を楽しんだ翌週は、自宅で魚をさばく会をやりました。さばくのが上手な友人の指導のもと、ダカールの漁港に魚(鯛とシマアジ)と伊勢えびを買出しにいき、さばいて食べました。さし身じゃなくてあやうくすり身になりそうなのを指導員に助けられてなんとかカタチになる場面も。みんなが持ち寄ったスパークリングワイン、白ワイン、赤米日本酒、芋焼酎などもあいて、豪華な会になりました。魚をさばけると料理の幅がぐっと広がるので、コツを忘れないうちに何度かさばく練習を続けたいと思います。

漁港のセネガル猫
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真剣勝負!
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ベルギーとケニア出張

2週間ほどベルギーとケニアに出張してきました。

うちの会社は、投資をする際に、投資先に「Equator Principles」と呼ばれる環境・社会基準(たとえば近隣住民に危険を及ぼすような廃棄物はちゃんと処理をする、土地を取得する際は地元住民が納得するようなプロセスを経る、など。プロジェクトファイナンスをする多くの銀行が批准してます)を守ってもらうようにお願いをしています。今回、アフリカにいくつかプロジェクトをもっているスポンサーが、これらの環境・社会基準を遵守できていないので、打開策を合意してきました。紛争地帯など厳しい環境でビジネスをしており、毎日のように問題が起こりfire fightingをしている状態のオペレーションなので、どうしてもビジネスの生存に直結しない環境基準などは後回しにならざるを得ないようです。コンゴなどで殉職者を出すくらい命かけて商売している会社なので当たりも強く手ごわかったですが、いい話し合いができました。

比較的日程に余裕のある出張だったので、ブリュッセルの美しい街と料理も楽しめました。
ダカールの友人の旦那さんがベルギーで勉強をしており、日本人のシェフがやっているとてもおいしいフレンチに連れて行ってもらったり(ベルギー料理はボリュームのあるフレンチといわれるくらいで、豪華さにびっくり)、たまたま電話で話した通貨取引のカウンターパートがベルギー人で、彼お勧めのバーやレストランを回ったりできました。

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ベルギーのビールは噂にたがわぬ素晴らしさで、中でも三種類の麦からできているこの銘柄はコクがあっておいしかったです。

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ベルギー人のみなさま、かなり寒いのにバーの外でビールを一杯やっている

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ブリュッセルからは、ケニアに南下。窓側の席に座ることができ、アルプスの山々、エメラルド色のアドリア海、スーダンの砂漠、ルワンダの山々など、多才な景色を楽しめ、9時間のフライトはあっという間に過ぎました。

ケニアでは、春休み中の妻と合流をして、週末にナクル湖というサファリに行ってきました。

夕方のサファリで車が曲がり角を曲がった途端、ばったりライオンに出くわしました。これまで寝てるライオンしか見たことがなかったので、大迫力でした。

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写真にはおさめられませんでしたが、今回奇跡的にヒョウ(インパラをものすごいスピードで追っていくのが見えた)と黒サイが見れたので、これでアフリカ5大動物制覇です!


ケニアは、遊びにいったわけではなく、いちおう会社の研修でした。ただ、もう知っている知識をいま一度繰り返されて、お役所的な年度末予算消化的なトレーニング。ディールががんがん動いている最中の貴重な一週間を返してくれー、って感じです。

ただ、アフリカ各国から集まる仲間たちと再会できたのは楽しかったです。みんなで日本食を食べにいったりもしました。モロッコ人・コートジボワール人・セネガル人・レバノン人・日本人の同僚、という面子だったのですが、セネ人のマリック以外はみんなアメリカ駐在経験があって日本食を食べ慣れているので、マリックがそれに負けまいと頑張って箸を使う姿がなんかかわいかった。ダカールに戻ったらフランス系寿司チェーンの「ブッダバー」で箸の使い方を教えてあげないと、と思いました。

友人のつてでナイロビの日本人飲み会にお邪魔してきました。飲みのノリと日本人の結束はダカールといい勝負です!将来ナイロビ転勤も考えているのですが、こういう楽しい飲みがあるところなら、生きていけそう、と思いました。

写真はナイロビに中心街。大都会です。

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コートジボワール出張記 - 内乱後の経済回復のたくましさ

ある畜産企業とのミーティングのためにコートジボワールに出張してきました。

昨年末の大統領選挙から今年4月にバクゴ前大統領が逮捕されるまでの内乱状態、その間の銀行の金融業務停止などのインパクトで、一体どんな感じになっているのか、出発前はやや心配だったのですが、行ってみると、かなり普通の状態に戻っていました。
内乱時にもっとも激戦地帯となったヨプゴン地区(東京でいうと下町みたいな場所)や、両陣営が奪い合ったテレビ局など、報道されまくっていた「ホットスポット」も通りましたが、いまやまったく普通。人間の生きる力とはたくましいものです。

この会社の月別財務諸表なども見せてもらいましたが、内乱がはじまった1月から3月までは通常通りの売上を記録し、ウァタラ現大統領の軍がアビジャンに入りバクボ軍と激突した内乱のピークの4月は売上ゼロ(その間は電気も水もストップ、餌が作れないので多くの鳥が死んでしまったり、オフィス機器が盗まれたりしてかなりの損害も受けた)、バクボ氏が逮捕されて情勢が安定するまでの5月と6月は通常の年の半分の売上、7月以降は通常の年並みに売上がもどりその後も堅調伸びている、という感じ。数字を見る限り7月以降の回復度はすごいです。人々もアビジャンに戻ってきているし、70年代80年代の経済成長(「イボワールの奇跡」)の貯金で産業基盤やインフラの基礎がしっかりしている国なので、この先の見通しは明るそうです。(日本も、第二次大戦後に急回復できたのは、戦前のインフラだとか経済成長の経験があったことなどが要因のひとつだという学者もいます。)

写真を何枚か。

コートジボワールの鶏肉。身がしまっていて本当においしいです!この会社はかなりのマーケティング上手で、アビジャン市内のおいしいグリル屋さんにただで自社Tシャツや焼き鳥を保管するケースなどを提供して、自社の鶏のブランドネームを消費者の脳裏に焼き付けようとしています。

Grilled Chicken


この会社は鶏の飼育をいくつかの農家に委託しているのですが、そのうちのひとつ。会社のマネジメントは農家一軒一軒の状況をとてもよく把握していて、人間的信頼関係もとても深いものがあります。いままで多くのアフリカの農業企業を見てきましたが、成功している会社のトップはかならず農家や販売先・納入元の中小・零細企業などと強い人間関係をもっています(関係構築を営業チームにまかせっぱなしにせず、トップ自ら現場に出ている)。アフリカで商売をするとはどういうことか、学ばせてもらう旅になりました。

Chicken House


飼料工場

Grain factory


飼料を農家に販売する販売店の様子

Feed shop



せっかくコートジボワールに来たので、昨年投資したマリの炭酸飲料会社のコートジボワール子会社の様子も見てきました。この会社は、コートジに工場を建設しようとしている矢先に内乱勃発。アビジャンの港が閉鎖されてしまったので、届くはずだった工場の機械は隣国のガーナに退避。
情勢が安定した6月から工場建設を再開し、今は工事は堅調に進んでいます。写真は完成間近の工場の建物。機械類も無事アビジャンに届いたそうで、来年はじめの営業開始をめざして頑張っているそうです。がんばってほしいです!

Beverage Plant



コートジボワールといえば、おいしい食べ物。

Food


特に、アロコ(食用バナナを揚げたもの)とアチェケ(キャッサバを挽いてクスクス状にしたもの)という食べ物は名物で、出張に同行したカメルーン人のインターンちゃんは、「セネ食は米ばかりだから、カメ食に近いアロコとアチェケを食べられて本当に幸せ。もうこのままセネガルに戻らずにコートジに残りたいです」とうれしそう。外国でパンばかり食べてきた日本人が久しぶりにお米を食べた感覚なんでしょう。(写真の茶色いものがアロコです。)


出張中フランス語もかなり上達しました。
去年まではナイジェリア人上司の「おかん」などのシニア・バンカーたちがチームリーダーとしてたくみなフランス語で交渉をリードしてくれたのですが、今年からは僕がチームリーダーをつとめることが多くなり、クライアントとの議論を仕切らねばならず、もはや言い訳はできない待ったなしな状況です。一応通訳としてカメルーン人のインターンちゃんに同行してもらったのですが、人間追い込まれればできちゃうもので、複雑なストラクチャリングの話をフランス語で説明している自分に我ながら感動。(まあ、金融用語は仏語と英語はかなり似ていて、たとえば「インベストメント」は「インベスティスモン」とフランス語風に言うだけなんですけどね。)

一方、この会社の経営陣の英語も僕たちがいる間に素晴らしく上達しました。同行したオーストラリア人の畜産スペシャリストが英語しか話せない人なので、経営陣も必死だったようです。

出張の最終日に、「僕が担当になったばっかりに、フランス語の会話がスムーズじゃなくてすいませんね。」と謝ると、「いやいや、君たちがあと一週間いてくれたら僕の英語は完璧になったと思うよ。次回はもっと英語で会話する割合を増やそう。」とやる気一杯のお答えでした。


いろいろ課題のある案件でこれを通すのは簡単じゃないのですが、出張レポートはかなり気合を入れて書いたので、なんとか前に進めたいものです。

ダカール市街の夕焼け

先日遊びに行ったお宅からの夕焼けがあまりに素晴らしかったので、写真を載せます。

Plateau Sunset 1


Plateau Sunset 2


Plateau Sunset 3
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