2005年03月27日

「ミニさくらツアー」

minisakura01本日は、長岡さんと斉藤さんの協働企画、スローツーリズムの一環である「ミニさくらツアー」に参加してきました!
参加者は7名。知っている顔はつくたまの若林さんだけでしたが、老若男女丁度良いバランスの人員構成でした。
3月29日火曜日の様子(nekokanブログ)

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 会場となる商店街の全体図はこちら。京成本線の志津駅からバスで来るところなのですが、徒歩でも10分〜15分程度。距離で1キロ程度でした。
 この商店街も普段はやはりシャッターが降りたままのお店が目立つようになってきている、言い方は悪いが「寂れた」商店街なのです。でも、だからこそこのような大々的なイベントが一週間も続けられるのだと思います。
 子どものお店が売っている手打ちうどんやスイトンといった温かい汁物は、ミニさくらのお金「モール」でなければ買うことが出来ません。代わりに、商店街のお肉屋さんや定食屋さんが出店している露店で、焼き鳥、焼きそば、いなり寿司、おでん、今川焼きなどを「円」で買うことが出来ます。

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 子どもはまず受付を済ませると、市民証を貰います。そして職安に行き、仕事を探します。仕事を行ったら、1時間で600モールを基本として、銀行で報酬が支払われます。市役所は、税金を徴収するのが仕事なのだそうです。

minisakura23 我々「おとな」は、受付の裏手にある「大人の学校」に入学することになります。そこで、ミニさくらに関わる為の大人の心得を、子どもの先生から授業を受けて教わります。この先生という職業も、職安で仕事を見つけてきた子どもが担当します。

ミ みまもること
ニ にんたいすること
サ さしずしないこと
ク くちだししないこと
ラ 楽園天国!





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銀行もこのようにテーブルひとつで出来ています。大人の学校授業が終わると、大人の遠足が始まります。授業をしてくれた先生が引率者になって、商店街を一周してくれました。しかしこの引率してくれたイワサキ先生、とても自由な感性を持った先生で、とてつもなくせっかちでマイペースなお方でした!生徒が見学していてもお構いなく「はい、次に行きます!」と移動してしまって、付いていくのが遅いと口で「ピーっ!」と笛を鳴らして「遅いですよ!急いでください!」と自分のペースでどんどん進んでいってしまいます(笑) 実際に彼の学校の先生がそういう先生なのか?それともコレまで随分と急かされて生きてきたのか?彼の人生背景を考えてみると、それだけでとても興味深いです!!(笑)
 職安にならぶ子どもたち。このときは10数人程度でしたが、朝一番にはながーい行列になっていたそうです。求人募集の掲示板はこのようにカテゴリー別に掲示されていました。

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 市役所と警察はこんな様子。警察は、上の規約を破って口出しの多い大人がいると逮捕して、電話ボックスに10分間拘留して反省させるということも行うそうです。
 その他、この町には「ドロボウ」という職業もあって、あまり人のいないお店に近寄っていって、そっと商品を盗んできて、代わりに「ドロボウ参上!」というカードを置いてくると仕事成功!となるのだそうです。
 ちなみにこの仕事は、現行犯逮捕でなければ捕まえることは出来ないそうで、後でわかって返せと請求しても、拒否権があるのです(苦笑)盗まれた商品の行方は、まだ未定です。

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 仕事の中で一番多いのが、工房スタイルのものでした。アクセサリー、雑貨、リサイクル帽子などを作って、出来上がるとデパートに納品します。なので、初めデパートは商品が完成するまで商品陳列がほとんどなく、寂しい状態に置かれます。
 飲食店は、そのお店で仕込みがされ、そのお店で販売されます。子どもたちが作る飲食物、スイトン、手打ちうどん、おにぎり、サンドイッチは、もちろんモールがなければ買えません。大人は子どもにおごってもらうしか暖かい食料にはありつけないのです。

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 受付の向い、商店街のはずれにある公園にはステージが用意されてあって、ここでは子どもたちのミュージカルが上演予定であるということでした。
 その横には工務店、木工アトリエ、ホームセンターがあって、ダンボールや木材を使って大人の職人さんに教わりながら工夫を凝らした家具などが作られていました。

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 ミニさくら会場の商店街の全景。午後になるとさらに家族連れが増えて、お祭りとしての賑わいがいっそう高まってきます。デパートも商品が増えてきて、それに伴い売り子さんも増えて、呼び込みが激しくなって経済活動が盛んになります。

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 そろそろ引き上げようかと斉藤さんに挨拶に行くと、今度は大人の学校で「試験」が催されるとの事。この試験にパスすれば“卒業”のお墨付きをもらえるということで、全10問のテストを受けてみました。ここで2chのように解答を一部ばらしてみると、初めの5問はミニさくら心得。あとはミニさくらのシステム内容から、受付の後に行く場所はどこか?と、ミニさくらの通貨単位は何か?残りの3問は子どもたちが考えたなぞなぞでした。
 試験の注意事項、おしゃべりしない!カンニングしたら 0点!答えがわからなくても想像して何か書く!でした。


 私はどうしても以前に見た「ミニミュンヘン」の様子と比較してしまうのですが、仕事をした報酬が全て時給制で一律に銀行から支払われるのでは、がんばった子がより多く稼げるという資本主義の競争原理が働かなくてやる気が出るのだろうか?という疑問を持ちました。
 しかし斉藤さんによると、通常の経済では「効率」と「結果」が求められるが、地域通貨の世界では「挑戦」(やってみるということ)と「努力」(この二つでよかったかな?)が大切なのであって、その為に仕事をしたということに対しての報酬なので、銀行から支払われる一元管理になっているということでした。

 この町自体もまだ初日ということもあって、まだまだ曖昧な部分がたくさんありました。そして、全ての決め事は子どもたちの主体によって決められていくということで、ここで大人が口を出したり急かしたりするわけには行きません。なので、期間中に町の運営は少しずつ成長していくことになります。こうなると、後半にももう一度見に行って、町がどう成長していくか、確認してみなければなりませんね!!

★ミニさくらリンク集★
ぶっちゃけ〜!子育て佐倉ンラン
居場所づくりと社会つながり
ミニさくら・今週の予定は?
ミニさくら2003で働いてみた!
アクア庵(3月27日の様子)

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昨日27日より、中志津中央商店街で 子どもがつくるまち ★☆ミニさくら☆★ が行われています。 〈ミニさくら〉は、ドイツで行われている〈ミニミュンヘン〉に参加した学生(当時)の 「子どもの頃にこんな体験をしたかった。今の子どもにこ
★子どもがつくるまち ミニさくら★開催中【ぶっちゃけ〜!子育て   佐倉ンラン】at 2005年03月28日 09:58
子どもの参画ときいて反応してしまう人にはものすごく有名なイベント佐倉市の「ミニさくら」を見せてもらいにいった。 ちょうど今日は保育所が先生の入れ替わりで、休みだったので、ゆん(5歳)を連れていった。 ミニさくらは、子どもたち自身による小さなまちづくりの実験
子どもの手を離せるまちって【nekokan@ diary on the web】at 2005年03月30日 22:49
この記事へのコメント
本日はミニさくらツアーにご参加いただきましてありがとうございました。4:45からのサポーターミーティングに出て、夜の9時に帰宅しました。早速のレポートありがとうございます。サポーターミーティングでは、本当に様々なできごとの報告があって、たった一日目でこんなに中身の濃い”まちづくり”が起きているなんて、ミニさくらって本当にすごいなあと思いました。総勢60名近くのサポーターさんが、30分近いミーティング終了まで全員帰らずに、ほのぼのした子どもたちのエピソードや、課題を楽しそうに語られたり、「たいへんだった」といいながらはりきって報告される方、どうしたらいいか、問題を真ん中においてみんなで考える雰囲気にがすてきだったと思います。(続く)
Posted by 斎藤 at 2005年03月27日 22:18
。「こどものまち」を佐倉と、佐倉以外の日本の子どもたちに経験させてあげたい!(自分が子どものときにこどものまちの市民になりたかった!)という中村さんの情熱が、3回目のミニさくらを実現させたと思います。私も微力ながら、「ミニミュンヘン」からさらに進化した(のでは?と私は思っている)「こどものまち」のご紹介をしたくて、ミニさくらツアーを企画した次第です。本日は初日ということで、いろいろと不手際があったかと思いますが、ミニさくらツアーも(”大人の学校”も)まちとともに”らしくなって”いくと思いますので、見守っていただければ幸いです!(続く)
Posted by 斎藤 at 2005年03月27日 22:19
ちなみに、泥棒という職業に関しては、あの時点ではほんとの「盗み」が仕事でしたが、その後「ガム4つをめぐるドロケイ」になったようでした・・・。泥棒や恐喝(!?)に関しては、これからもいろいろありそうでしたよ!とにかく、1時間ごとに町は変化していました。ゆったりとした時間(こども時間?)の中で、結果を求めない”あそび”の町なんだなあ、と、ほんとうに楽しかったです。(続く)
Posted by 斎藤 at 2005年03月27日 22:19
それから、私が地域通貨の説明をするときにに使っているたとえは「市場経済は能率と結果が求められる。地域通貨の世界では存在と努力が評価される。」というものです。これは、カルロス・ゴーンが『カルロス・ゴーン経営を語る』で、その逆をコメントしていたことからピンときたのでした。「会議が長ければいいという風潮は違う」みたいな文脈だったと思うけど・・・。でも、「挑戦と努力」もいいですね!私が最初に関った地域通貨、多摩ニュータウンのCOMO倶楽部のモットーは「チャレンジ&エンジョイ」!楽しくなければ意味がないですよね!(終わり。ブログにコメントするの初めてです。お見苦しくてすみません。)
Posted by 斎藤 at 2005年03月27日 22:20
はじめまして。
佐倉の子育てサークルで活動しているキナコといいます。
よろしくお願いします。
ミニさくらの記事、勝手ながらTBさせていただきました。
Posted by キナコ at 2005年03月28日 10:01