アーティさんへの訪問



1372948860 5月4日、前学期から計画を立ててい屏東で蔡さんのお爺さんの介護をなさっているインドネシア籍のアーティさんを訪ねた。

 その日の日程やアーティさんとの話はモモさんの感想に詳しく書いてあるので、ここではその日に感じた私の個人的な感想を書きたいと思う。

 まず、屏東まで台中からだっと結構距離があってなかなか行き難いところであったが、今回は蔡さんのお爺さんの処を訪ねるという形で蔡さん及び蔡さんのご両親にも色々お世話になってもらい、本当にありがたく感じている。また、休みの日なのにも私たちの訪問のために貴重な時間を空いてくださったアーティさんにも本当にありがたい。
1372948612 蔡さんの実家の周りには同じ仕事をなさっているインドネシア籍の友達が7人くらいで(介護労働者はすべてインドネシア籍だと言う。)、休みの日になると高雄のインドネシア籍の労働者たちが集まるところにお出かけし、買い物や食事などをすると言う。そこがどこかを聞いたら、友達に連れて行ってもらったせいか、説明は出来ないと言った。たまたま帰り道でバスの時間が余って高雄駅の周りを回る途中、外国人労働者や、店などを見つけることが出来て、アーティさんが来たところがここではないかと思った。時間が結構遅かったせいか、多くの外国人は見えなかったが、店の看板などを見て十分推測出来、思わずいい経験となった。
アーティさんは二度目の台湾だと言うが、中国語がすごく上手であった。来る前に3ヶ月の中国語の授業を受けたと言うが、実際に介護をされている多くのお年寄りは中国語が話せない場合が多い。蔡さんのお爺さんも日本語と台湾語を話す人で、結局台湾に来てからまた台湾語を学ぶしかない。中国語は雇用者になる子供たちとのコミュニケーションのためであって、仕事しながらもある時は中国語と台湾語の二種類の言語を学ばなければならない時もあって(専門的な教育ではない)、仕事面以外にも色々な面で苦労しているのがなんとなく推測出来た。
 外国人としてなかなか経験にくい経験をさせてもらい、いい経験にはなったが、アーティさんの雇用者である蔡さんのご両親が一緒にいったのでお互いを配慮し、色々聞けないことがあったので少しは残念であった。
 

5月4日、高雄へアーティさんを訪ねて(MOMO)

●2013年5月4日●
高雄に外国籍労働者として在宅介護の仕事をしているアーティさんに会いに行った。
その前に、まずは・・・

        高雄観光~!
09



 












ミャオです。
丁度車のお清め?をしている方がいたので、それを見ました。
背中の流血を見て、カルチャーショックを受けました。
刃物のようなものやトゲのある道具を背中にさしていました。ビックリ。

34










さらに、高級なお刺身までいただきました。
      ほかにも多くの料理が並んでいました。
53










25












*―――――――*―――――――*―――――――*

   高雄で見て、聞いたお話を書きたいと思います。

*―――――――*―――――――*―――――――*
真ん中がアーティさんです。
02















アーティさんは、東アジアプロのメンバーである蔡さんの祖父の介護をしているインドネシア籍の介護士だ。
「介護士」と言っても、日本のように資格があって派遣されているのではなく、インドネシア政府と台湾政府の提携によって在宅介護が可能となっている。台湾では、東南アジアから働きに来ている外国籍労働者の事を「外労」と呼ぶことが多い。
※日本では、資格なしで介護の仕事に就くには、現在の介護保険では施設内での仕事に限られています。

アーティさんについて少し書いてみたいと思う。
アーティさんは27歳で、台湾に労働者として来るのは二度目。台湾だけでなく、シンガポールへも働きに行った経験がある。母は40歳で、若くしてアーティさんを生み、家族ではアーティさんと母が外国へ働きに出ているそうだ。
アーティさんは6月に結婚予定で、結婚後も再度台湾に外国籍労働者として働きに来る予定だそうだ。
再度台湾に来る際も仲介業者を使うと答えていたのが印象的だったので、その事について書いてみたいと思う。

以前TIWAでお話を伺ったフィリピンからの在宅介護の方たちも、仲介業者に多額の仲介料を取られており、それに対して変だと思っている印象だった。しかし、アーティさんはまた仲介業者を使って台湾に来ると言っていた。高い仲介料を払う事に対して疑問に思わないのは何故なのだろうか。
アーティさんとTIWAでお話を伺ったフィリピン介護士との違いは何だろう・・・と考えてみた。
考えた結果、情報量の差ではないかと思った。
TIWAの様なNGOから情報が入る事によって仲介料が高額だと思うのではないだろうか。もしも情報が無ければ変だと思う事もなく、アーティさんの様にまた仲介業者を使って台湾に来る事を選択するのではないだろうか。アーティさんは確かこの時、なぜ仲介業者を使用するのかについて「手続きが大変で、首都で手続きをする間の手間や費用を考えると仲介業者に任せた方がいい」と言っていたと思う。もし、アーティさんに仲介料が法律違反であることを伝える人がいたのなら、もしかしたら仲介業者を使う事を考えないかもしれない。しかし、インドネシアでの手続きに必要な費用を工面できないために台湾での「後払い」は便利と思うのかもしれない。また、周りの人々も同様の条件で来ているため、台湾での法律で定められた規定など知らない可能性もある。
高額な仲介料を要求する仲介業者は絶対に許せない。しかしながら、悪徳仲介業者の存在を知っていながらも放置している台湾政府、インドネシア政府も許せない。誰の為に決めた法律なのだろうか。

33









今回訪問してみて、やはり知り合いの方の介護者に質問をすることは難しいと感じた。
なぜなら、質問を選択し、聞く事は、質問と回答に偏りがでてしまうからである。
しかし、実際に在宅介護の現場で話を聞くという機会はなかなか無いと思うので、いい経験になった。

蔡さん、様々なおもてなしをしてくださった蔡さんのご両親、運転手のアーティさん、そして介護士のアーティさん感謝申し上げます。


最後に写真をいくつか。
42
 ↑ インドネシアでのアーティさんの出身地。 

 ↓ ある派遣会社のポスター。
   外国籍労働者と台湾人介護士との給料には圧倒的な差が。
23

 

アジア大学の識字班(MOMO)

アジア大学の中国語クラスにお邪魔しました!

画像1


この中文クラスは、主に東南アジアから来ている女性向けのクラスでした。
何故なら、台湾国籍を取得する際に必要な勉強時間数があり、その指定を受けているクラスだそうです。

画像2


画像4

先生とトシ。

画像5

中文班には、託児所もあるそうです^_^

画像6


画像7


聞いたお話を紹介します。
受講生は、話せるが、中国語を読むことが難しい方が多いようです。
そのため、台湾の「あいうえお」にあたる「ㄅㄆㄇㄈㄉ」を勉強していました。
画像3


生徒達は、どのようにアジア大学に来るのかと伺ったところ、友達の友達など、口コミでくる学生もいるそうです。
この識字班は、組織化して3年で、ソーシャルワーク学科の学生さん達が授業の一貫として行っているそうです。
識字班を担当するコースがあるそうです。
母親が勉強している間は、子どものための班もあり、小学生〜歩き始めた子どもまでいるそうです。

授業の内容は様々で、ニュース、新聞、子どもの宿題、お喋りなどその時の話題で変わるようです。
生徒さんの出身国は、インドネシア、フィリピン、越南(一番多い)、中國、カンボジアです。
生徒さん達はほとんどの人が工場や家庭などで仕事をしています。


⚫感想⚫
授業の中で中国語を教えている学生が、普通のスピードの中国語で説明している事に驚きました。また、授業を行っている学生が中国語を教えるような学科(中国語学科など)ではなく、ソーシャルワーク学科だということにも驚きました。
一番ビックリしたのは、国籍によって免許を採れるかどうかに差があることです。例えば、日本籍であれば、バイクの免許をとることはそんなに難しくありません。しかし、東南アジア出身の場合何故か取りにくいらしく、台湾国籍を取得した方がスムーズな為、国籍取得理由の一つになるそうです。国籍によって信頼度が違うことは知っていましたが、ここまで大きく異なるとは思いませんでした。
その人個人よりも優先されてしまうのが国のイメージなんだなぁとすごく感じました。

個人的には、私も社会福祉学科だったので、ソーシャルワーク学科の中にこのクラスを運営するためのコースがある事に興味を持ちました。
私の卒業した大学では、国際福祉コースはありましたが、国内の外国人というよりも、海外のNGOやNPO、国連などの取り組みなどを中心に学ぶコースでした。なので、アジア大学のように自分たちの短な外国人に焦点を当て、学生の経験だけでなく、識字班に訪れる生徒さんにもメリットがあるのはとてもいいなと思いました。


画像8

本日のタイトルでした☆
プロフィール

eastasiapro

カテゴリ別アーカイブ
タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ