2016年01月24日
四国旅行記2016 3日目 1月9日 直島アート紀行
四国3日目、高松の朝。

この日の目的地はベネッセの美術館で有名な直島。高松築港から9時30分発の高速船で直島を目指す。
高速船なのでフェリーよりは時間がかからず、10:00に直島 本村港に到着。港にはこの日お世話になる民宿 竹の家 のご主人が迎えにきてくれていた。一旦宿に荷物を降ろし、観光ルートや夕食を食べるお店などいろいろ聞き込みを行った上で、自転車をお借りして島散策に出発。
最初に目指すのは、直島に渡った一番の目的 地中美術館。安藤忠雄氏設計の個性的な建築にアート作品の計算し尽くされた融合。これは実際体験してみないと分からない種類のもので、訪れるのを大変楽しみにしていた。

美術館が点在するのは本村地区からひたすら坂を上った高台のエリア。ママチャリだとかなりしんどい…。途中巨大なゴミ箱のオブジェがある細い山道を登り、15分ほどで地中美術館へ。当然と言えば当然なのだが、美術館内は撮影禁止。写真が無いのはご容赦下さい。

まず向かったのは地中美術館の中でも最大の見所、モネの部屋。暗い前室の向こうに展示室の入り口があって、前室から見るとその入り口が光の額のような効果で睡蓮を浮き立たせている。僕が入ったときは丁度鑑賞者は誰もおらず、最高のコンディションでこの作品と対峙することが出来た。これは一度体感する価値はあると思う。

その他、ウォルター・デ・マリアやジェームス・タレルの現代アート作品群も建築と一体化した興味深い構成で、地中美術館を大いに満喫することが出来た。美術館前の遊歩道には奇麗に花が植えられており、それもまた作品の一部と言えるだろう。




地中美術館を出た後は、島の東側へと回りベネッセハウスミュージアムへ。ここもまた安藤忠雄氏の建築の中にバリバリ現代アートが展示されている美術館。正直現代アートは得意ではないので、ここは建築と風景の融合を楽しむことに徹した。この地域は本当に海も景色も奇麗で、安藤氏の建築を介して見るその風景もまた素晴らしいものだった。

ベネッセミュージアムを出たら、海沿いを北上して本村地区へ戻る。途中には直島のシンボルとも言える草間弥生氏の黄色いカボチャ。快晴の空、穏やかな海、そしてカボチャ。ちょっとシュールだけれど直島らしい一枚。



本村地区に戻ると13時を過ぎていた。ここでランチにしようと、古民家をリフォームしたカフェサロン 中奥へ。名物のオムライスを頂いたが、フワフワの卵と酸味の利いたトマトソースが絶品でかなりレベルが高いランチだった。店内も味のある作りになっていて、何枚か写真を撮らせて頂く。





ランチの後は本村地区の古民家を利用したアート群、家プロジェクトを散策。古く味のある町並みを歩くこと自体も面白かったし、点在するアートもなかなか面白い。写真を撮るには一番良いシチュエーションだ。



16時頃まで本村地区を散策した後は、島の西側 宮ノ浦地区へ。ここで夕日を見て、風呂と夕食を済ませるスケジュールだ。まずは港にある、赤カボチャへ。これは島の東にあった黄カボチャと双璧をなす作品。夕日とカボチャもなかなか絵になる。



夕日は丁度瀬戸大橋の方向に沈んで行く。低い所に若干雲があって沈みきる所までは見れなかったものの、2016年最初の夕日としては上々の出来。

夕日を撮っている間に体がすっかり冷えきってしまったので、港にほど近い 直島銭湯 I♥湯 で温まることに。ここもアート作品の一部。外観も内装もぶっ飛んでて、まあ面白い銭湯だった。



体を温めたら、宿のご主人に勧めて頂いた 魚料理が美味しいと言う居酒屋 魚河岸7070(なおなお)へ。入ってみるとお客は僕一人。マスターもゆるーい感じの人で、「メニューとか無いんで、適当に作ります。ぼったくったりしないから安心して下さい(笑)」と。聞けばマスター東京で居酒屋を何店舗か経営していたのだけれど、ある程度成功したので権利を売って、故郷の直島に帰ってきたのだと言う。ゆるい見た目とは裏腹に魚の仕入れや料理に対するこだわりは相当なもので、料理はメチャクチャ上手い。マスター曰く「酒飲みが作る、酒飲みのためのつまみですから」とのこと。



途中でニューヨークから来て1ヶ月かけて日本中を回っていると言うカップルが来店。彼らの旅話もなかなか面白く、下手な英語で喋りながら盛り上がる。正直下手な英会話教室通うより、こうやって酒飲んでだべってるのが一番の上達への道じゃないかと…。

マスターは料理を作りつつ、手が空くと客席でビールを飲みつつ自分も夕食がてら作った料理を食べている。「ちょっと味見してみてよ」とお裾分けをちょこちょこ頂き、結局だいぶ食べさせてもらった。刺し盛り、キンメ煮付、ヒラメ&カンパチ、ブリの幽庵、サワラの煮付、豚角煮といろいろ頂いたけど、中盤からはマスターからのおすそ分け。マスターも島をどうやって発展・維持させて行くかとか、いろいろ考えてるみたいで、そんな話を聞きながら結局4時間以上も飲んでいた。宿や居酒屋のご主人と仲良くなって飲み明かすのは、相変わらず僕の旅の王道だ(笑)
結局解散したのは23時頃。本当は星を撮りに行きたかったんだけど、だいぶ飲んでいたし、何より寒かったのでこの日は断念。それでも有意義な直島の一日を満喫。

この日の目的地はベネッセの美術館で有名な直島。高松築港から9時30分発の高速船で直島を目指す。
高速船なのでフェリーよりは時間がかからず、10:00に直島 本村港に到着。港にはこの日お世話になる民宿 竹の家 のご主人が迎えにきてくれていた。一旦宿に荷物を降ろし、観光ルートや夕食を食べるお店などいろいろ聞き込みを行った上で、自転車をお借りして島散策に出発。
最初に目指すのは、直島に渡った一番の目的 地中美術館。安藤忠雄氏設計の個性的な建築にアート作品の計算し尽くされた融合。これは実際体験してみないと分からない種類のもので、訪れるのを大変楽しみにしていた。

美術館が点在するのは本村地区からひたすら坂を上った高台のエリア。ママチャリだとかなりしんどい…。途中巨大なゴミ箱のオブジェがある細い山道を登り、15分ほどで地中美術館へ。当然と言えば当然なのだが、美術館内は撮影禁止。写真が無いのはご容赦下さい。

まず向かったのは地中美術館の中でも最大の見所、モネの部屋。暗い前室の向こうに展示室の入り口があって、前室から見るとその入り口が光の額のような効果で睡蓮を浮き立たせている。僕が入ったときは丁度鑑賞者は誰もおらず、最高のコンディションでこの作品と対峙することが出来た。これは一度体感する価値はあると思う。

その他、ウォルター・デ・マリアやジェームス・タレルの現代アート作品群も建築と一体化した興味深い構成で、地中美術館を大いに満喫することが出来た。美術館前の遊歩道には奇麗に花が植えられており、それもまた作品の一部と言えるだろう。




地中美術館を出た後は、島の東側へと回りベネッセハウスミュージアムへ。ここもまた安藤忠雄氏の建築の中にバリバリ現代アートが展示されている美術館。正直現代アートは得意ではないので、ここは建築と風景の融合を楽しむことに徹した。この地域は本当に海も景色も奇麗で、安藤氏の建築を介して見るその風景もまた素晴らしいものだった。

ベネッセミュージアムを出たら、海沿いを北上して本村地区へ戻る。途中には直島のシンボルとも言える草間弥生氏の黄色いカボチャ。快晴の空、穏やかな海、そしてカボチャ。ちょっとシュールだけれど直島らしい一枚。



本村地区に戻ると13時を過ぎていた。ここでランチにしようと、古民家をリフォームしたカフェサロン 中奥へ。名物のオムライスを頂いたが、フワフワの卵と酸味の利いたトマトソースが絶品でかなりレベルが高いランチだった。店内も味のある作りになっていて、何枚か写真を撮らせて頂く。





ランチの後は本村地区の古民家を利用したアート群、家プロジェクトを散策。古く味のある町並みを歩くこと自体も面白かったし、点在するアートもなかなか面白い。写真を撮るには一番良いシチュエーションだ。



16時頃まで本村地区を散策した後は、島の西側 宮ノ浦地区へ。ここで夕日を見て、風呂と夕食を済ませるスケジュールだ。まずは港にある、赤カボチャへ。これは島の東にあった黄カボチャと双璧をなす作品。夕日とカボチャもなかなか絵になる。



夕日は丁度瀬戸大橋の方向に沈んで行く。低い所に若干雲があって沈みきる所までは見れなかったものの、2016年最初の夕日としては上々の出来。

夕日を撮っている間に体がすっかり冷えきってしまったので、港にほど近い 直島銭湯 I♥湯 で温まることに。ここもアート作品の一部。外観も内装もぶっ飛んでて、まあ面白い銭湯だった。



体を温めたら、宿のご主人に勧めて頂いた 魚料理が美味しいと言う居酒屋 魚河岸7070(なおなお)へ。入ってみるとお客は僕一人。マスターもゆるーい感じの人で、「メニューとか無いんで、適当に作ります。ぼったくったりしないから安心して下さい(笑)」と。聞けばマスター東京で居酒屋を何店舗か経営していたのだけれど、ある程度成功したので権利を売って、故郷の直島に帰ってきたのだと言う。ゆるい見た目とは裏腹に魚の仕入れや料理に対するこだわりは相当なもので、料理はメチャクチャ上手い。マスター曰く「酒飲みが作る、酒飲みのためのつまみですから」とのこと。



途中でニューヨークから来て1ヶ月かけて日本中を回っていると言うカップルが来店。彼らの旅話もなかなか面白く、下手な英語で喋りながら盛り上がる。正直下手な英会話教室通うより、こうやって酒飲んでだべってるのが一番の上達への道じゃないかと…。

マスターは料理を作りつつ、手が空くと客席でビールを飲みつつ自分も夕食がてら作った料理を食べている。「ちょっと味見してみてよ」とお裾分けをちょこちょこ頂き、結局だいぶ食べさせてもらった。刺し盛り、キンメ煮付、ヒラメ&カンパチ、ブリの幽庵、サワラの煮付、豚角煮といろいろ頂いたけど、中盤からはマスターからのおすそ分け。マスターも島をどうやって発展・維持させて行くかとか、いろいろ考えてるみたいで、そんな話を聞きながら結局4時間以上も飲んでいた。宿や居酒屋のご主人と仲良くなって飲み明かすのは、相変わらず僕の旅の王道だ(笑)
結局解散したのは23時頃。本当は星を撮りに行きたかったんだけど、だいぶ飲んでいたし、何より寒かったのでこの日は断念。それでも有意義な直島の一日を満喫。
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この記事へのコメント
1. Posted by 福本義直 2016年03月06日 12:38
あ〜
あの時のお客さん、凄く良く書いてくれてありがとう。覚えてるよ〜。あれはあれで楽しかったね。また来てね。
今度店が移転になったから。
近くの古民家でやってるので、待ってます。
また飲みましょうよ 笑
あの時のお客さん、凄く良く書いてくれてありがとう。覚えてるよ〜。あれはあれで楽しかったね。また来てね。
今度店が移転になったから。
近くの古民家でやってるので、待ってます。
また飲みましょうよ 笑
2. Posted by なおき 2016年03月06日 18:55
福本さん
あのときはお世話になりました。実際魚上手かったですし、福本さんの商売に対する考え方とか共感するところも多かったので、飲んでて楽しかったです。是非是非またお邪魔します。
あのときはお世話になりました。実際魚上手かったですし、福本さんの商売に対する考え方とか共感するところも多かったので、飲んでて楽しかったです。是非是非またお邪魔します。