2010年07月04日

ハープ

こいつも弦楽器に入るんだな。
なぜなら弦が張ってあるからだ。
同じ弦が張ってある楽器でも、ピアノは弦楽器でなく「打楽器」に入ります。
なぜなら、鍵盤を叩くからだ。
それはともかく。

ハープってのは、イメージ通りの形の楽器ですな。
音域は実に広いです。
こんな感じ。

harp


でも、非常に大きな制約があります。
ハープには7つのペダルがありまして、それぞれが「ドレミファソラシ」の各音に対応しています。
で、ペダルをいじることで、それぞれの音を半音上げたり下げたりするわけです。
ペダルは足で操作します。

例えば、ハ長調(C-major)の曲を演奏するときであれば、全てのペダルを「フラット」の位置にセットします。
ホ長調(E-major)の曲の時は、ド・レ・ファ・ソの音を「シャープ」の位置にセットするわけです。
従いまして、今までハ長調で演奏していたのを、瞬時にホ長調にしろと言われても、ペダルをガコガコとセットする時間が必要になるっていうわけなのですよ。
あるいは、「ド-ド#-レ-レ#-ミ-ファ-ファ#-ソ」みたいな半音階は、演奏できないってことなのです。

打ち込みであっても、半音階なんかを使っちゃうと、あーこいつハープのこと知らねえなーなんて思われちゃうわけですな。
イレギュラーな臨時記号が出てくるような曲の時は、ペダルを操作する数秒間を空けておけば、その音のペダルだけいじって臨時記号を表現することは可能です。

じゃあ、音を聴いてみましょうかね。







実に優雅ですね。
でも、多くの人がイメージするハープの音って、こういう感じじゃないでしょうか。







こういうのをグリッサンドと申します。
指を滑らせることでバーッと弾いたり、あるいは専用の爪で弾いたりします。

ハープは結構、使いでがありまして。
グリッサンドで盛り上げるのはもちろん、アルペジオで伴奏したり、メロディーを弾いたりと、いろいろ使えます。
ちなみに、実際のハープでは、右手左手どっちを使うかは奏者が勝手に決めます。
ピアノは楽譜に右手左手指示されてますけども。

優雅な音なんで、たおやかな女性をイメージしたりしますけども。
実際、女性の奏者が多いですけども。
弦がかなりきつく張ってありますんで、弾くにはそれなりにチカラがいりますよ。
重さも30キロくらいありますし。
値段もグランドピアノくらいします。安いグランドピアノよりも高いです。





easy_orch at 19:00│Comments(0)clip!弦楽器 

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