海水魚に限ったことではありませんが、酸欠は命に直結する重要な問題です。
よく溶存酸素を増やそうと激しくエアレーションをしている水槽などがあったりしますが、現実には逆効果で魚のストレスは増大しても溶存酸素が増えることはありません。

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理由はその空気玉の大きさにあります。
大きな空気玉では浮力も大きいため、水の中で留まる時間は非常に短く、あっという間に大気に放出されてしまうため溶存酸素が思ったほど上がらないのです。
逆に小さな空気玉にすれば、浮力が小さくなりますので水中にとどまっている時間が長くなり、しいては溶存酸素が上がっていくことになります。

さらに小さな空気玉にすることで、魚に与えるストレスも大きく減らせることができます。
大きな空気玉では水中内での炸裂音が魚たちに強いストレスを与え続けます。
特に海で採取されて間もない魚たちは、これらの与えられるストレスが非常に苦手で、時として死んでしまう原因にもなります。


酸素水など最近もてはやされているナノバブルなるものがありますが、確かに理想なのですがなかなかそこまでは手が出なかったりします。
細かい泡にしてくれるウッドストーンでも、やはり空気玉の大きさには限界があるのです。

そこでナノバブルとはいかなくても、マイクロバブルぐらいは作れそうだと昨年あたりから我が家で行っている方法があります。

我が家ではこれまでに水槽を購入した際におまけで付いてきたパワーヘッドを再利用して、マイクロバブル発生器を作っています。
使い道に困っていたおまけのパワーヘッドが思わぬところで役に立ちました。
何より魚たちには好評です。

使用するものは、パワーヘッドと空気の調整弁、そしてエアーとエアーチューブだけです。
しかもパワーヘッドの水の吸い口にエアーチューブを挟むだけの簡単な構造です。
またエアポンプとパワーヘッドの間に空気の調整弁を挟むことで、バブルの量を調整します。
パワーヘッドから出て来る空気玉は非常に小さく、エアーの量を調整することで間欠式にも出来ます。

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※吸い口の網の一部を切断してエアチューブを差し込む

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※エアーの調整弁を付けることで、バブル量を調整する


 

注意としては必ずエアー調整弁を付けなくてはなりません。
エアー調整弁が ないと、マイクロバブルを上手く作ることが出来ないのです。

また、マイクロバブルとすることで、有機物のキャリーアップ現象が起きやすくなります。
キャリーアップ現象は泡で水中内の有機物などが浮き上がる現象です。
そのため、底面濾過などには不向きかもしれません。

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※細かい泡に包まれた有機物が浮気上がり易くなるので、水面で汚水を吸い取る工夫が必要になる

その他のろ過方式の場合には、出来るだけ水面付近から汚水を吸い取る様な仕組みをすると、より効果的にマイクロバブルの効果を体感することもできます。
いろいろと工夫をしながらやってみるのも面白いと思います。


2019年6月追記

能力の大きいパワーヘッドと組み合わせるとより多くのマイクロバブルが発生するはずです。
また、バブルが小さくなるにつれて視認が出来なくなります。