2006年05月11日

愚者のエンドロール 〔米澤穂信〕 3

愚者のエンドロール (角川スニーカー文庫)愚者のエンドロール (角川スニーカー文庫)
米澤 穂信

角川書店 2002-07
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おすすめ平均

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≪内容≫
「折木さん、わたしとても気になります」
文化祭に出展するクラス製作の自主映画を観て千反田えるが呟いた。
その映画のラストでは、廃屋の鍵のかかった密室で少年が腕を切り落とされ死んでいた。
誰が彼を殺したのか?その方法は?
だが、全てが明かされぬまま映画は尻切れとんぼで終わっていた。
続きが気になる千反田は、仲間の折木奉太郎たちと共に結末探しに乗り出した!
さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリの傑作。
(BOOKデータベースより)

シリーズ物の第二弾。
このシリーズはなんと読んだらいいのかな?
「氷菓」シリーズ? 「古典部」シリーズ?

未完成の映画のラストを推理するという内容で、その解答のパターンがいろいろと提示されていきます。
映画制作関係者に話を聞いて回るのですが、その話に対してああでもないこうでもないと議論を交わす場面はなかなかに楽しい。
“やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことは、手短に”をモットーにする省エネ少年・折木奉太郎をはじめとする古典部のメンバーが個性的で、その会話を読んでるだけで楽しい。
好奇心旺盛なお嬢様・千反田(ちたんだ)える。
知識を手広く収集することが得意な福部里志。
他人にも自分にも厳しい伊原摩耶花(まやか)。
私は、寡聞にしてというか寡読にして知らないのですが、古今東西のミステリーのパターンの一端に触れられたのも良かった。
シャーロッキアンとホームジストって違うのか?
シャーロッキアンは、シャーロックホームズのとても熱心なファンのことらしいのだけど。
ホームジストとはいったいどんな人たちのことなんだろう?
と本筋とは関係ないところが妙に印象に残っています。
この後、「ホームジスト」検索してみよう♪

このシリーズ、続きはあるのでしょうか?
続きがあったら読んでみたいなぁ〜〜

文庫
角川スニーカー文庫[2002.8発行]
【読了 2006.5.6】

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や・ら・わ行:米澤穂信 

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1. 愚者のエンドロール  [ 本のある生活 ]   2006年05月11日 23:05
愚者のエンドロール 米澤穂信 「氷菓」に続く古典部シリーズ。さっそく読みました。個人的には「氷菓」の方がおもしろかったし、好きな話です。 「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」がモットーのホータロー、「自分が興味を....
2. ★ 愚者のエンドロール 米澤穂信   [ IN MY BOOK by ゆうき ]   2006年05月12日 00:09
愚者のエンドロール米澤 穂信 角川書店 2002-07by G-Tools ネタバレはしていないつもりだけど警報は出しておこう 面白かった!満足♪ 古典部のメンバーは、先輩から文化祭で上映するビデオ映画の試写会に招待されます。しかしそのビデオ映画は、廃屋でショッキングな...
3. 『愚者のエンドロール』  米澤穂信 角川文庫  [ アン・バランス・ダイアリー ]   2006年05月12日 07:16
4         愚者のエンドロール 続いて古典部第2弾。文化祭の準備に忙しい夏休み、奉太郎たち古典部のメンバーは、神山高校の「女帝」、須山先輩から、2年生が製作したビデオ映画を観てほしいと頼まれる。そのミステリー映画は未完成。脚本を担当....
4. (書評)愚者のエンドロール  [ たこの感想文 ]   2006年05月12日 07:38
著者:米澤穂信 夏休みも終盤、文化祭で発表する文集『氷菓』の編集会議に出た古典部
5. 愚者のエンドロール(米澤穂信)−その1−  [ まあぼの交差点 ]   2006年08月26日 01:25
古典部シリーズの2作目である,米澤穂信の「愚者のエンドロール」(2002,WhyDidn'tSheAskEBA)を読んだ。今回は「外堀」から埋めていきます。また,「本題」以降ネタバレありです。さらに,登録しようとしたら文字数オーバーになってしまったので,急遽2つに分けました...
6. 「愚者のエンドロール」米澤穂信  [ 読書とジャンプ ]   2006年08月26日 09:39
余りにも睡眠不足すぎて、読んでる最中、船をこぎまくりだったので、こりゃあか〜んってなわけで、途中で放り投げてた古典部シリーズ第2作をようやく読み終わりました。投げっぱなしですっかり忘れてたよ!Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーンところで、千反田ちゃんは、今回、...
7. 愚者のエンドロール/米澤穂信  [ Crescent Moon ]   2006年12月04日 12:35
3  「折木さん、わたしとても気になります」 文化祭に出展するクラス製作の自主映画を観て千反田えるが呟いた。 その映画のラストでは、廃屋の鍵のかかった密室で少年が腕を切り落とされ死んでいた。 誰が彼を殺したのか? その方法は? だが、全てが明かされぬまま映画....
8. 「愚者のエンドロール」米澤穂信  [ しんちゃんの買い物帳 ]   2007年09月27日 17:09
愚者のエンドロール (角川スニーカー文庫)米澤 穂信 (2002/07)角川書店 この商品の詳細を見る 米澤さんの積読本を四冊も抱えているのに、またもや再読の道を選んでしまった。 古典部シリーズの二冊目です。 省エネがモダ
9. 愚者のエンドロール 米澤穂信  [ 苗坊の読書日記 ]   2008年02月24日 19:49
4 愚者のエンドロール (角川スニーカー文庫) 「折木さん、わたしとても気になります」文化祭に出展するクラス製作の自主映画を観て千反田えるが呟いた。 その映画のラストでは、廃屋の鍵のかかった密室で少年が腕を切り落とされ死んでいた。 誰が彼を殺したのか?その方法は...
10. 『愚者のエンドロール』米澤穂信 感想  [ まったり感想日記 ]   2008年03月23日 09:37
角川の2冊読んでカバープレゼントフェアの為に買った作品。最初”患者”って読んでしまって、〔『患者のエンドロール』って何、面白そうじゃね?〕って思ったのに、フェアネタの日記を書こうとアフィリエント検索する内に『愚者』だということが分かり、恥ずかしくなって...
11. 愚者のエンドロール 米澤穂信  [ 色々なポイント+α ]   2008年05月17日 00:57
愚者のエンドロール 米澤穂信 「折木さん、わたしとても気になります」文化祭に出展するクラス製作の自主映画を観て千反田えるが呟いた。その映画のラストでは、廃屋の鍵のかかった密室で少年が腕を切り落とされ死んでいた。誰が彼を殺したのか?その方法は?だが、全....
12. 米澤穂信『愚者のエンドロール』  [ itchy1976の日記 ]   2010年08月17日 18:13
愚者のエンドロール (角川スニーカー文庫)米澤 穂信角川書店このアイテムの詳細を見る 今回は、米澤穂信『愚者のエンドロール』を紹介します。古典部シリーズ第2弾です。あとがきによると、本作はバークリー『毒入りチョコレート事件』への敬意と愛情を持ってかかれたそうだ...
13. 古典部、再び!  [ 笑う社会人の生活 ]   2012年06月25日 20:58
小説「愚者のエンドロール」を読みました。 著者は 米澤 穂信 「氷菓」に続く 古典部シリーズ2作目 脚本家が倒れ 犯人がわからない ミステリーの自主映画の真相を探る 前作と同じく、古典部のメンバーの キャラの良さ、楽しさが魅力ですね ストーリー、ミステリーと...
14. 米澤穂信 「愚者のエンドロール」  [ こみち ]   2012年10月15日 21:08
JUGEMテーマ:読書感想文   ◆古典部シリーズ    試写会の件は、てっきり入須冬実が   千反田えるを操り、折木奉太郎を巻き込んだ   と思いこんでしまうほど、仕込みがよく描かれていました。    奉太郎の推理を少

コメント一覧

1. Posted by june   2006年05月11日 23:06
この続きありますよー。
「クドリャフカの順番」です。
これは単行本で出てます。これはいよいよ・・・って、お楽しみをばらしてはいけませんね。
おもしろいので、是非読んでみてください。
2. Posted by ゆうき   2006年05月12日 00:11
こんにちはー。トラバありがとうございました。
この本最高ですよね!終盤からラストにかけてが、
本当に楽しかったです。
古典部シリーズでは、わたしはこれが一番好きです。
ではでは。
3. Posted by EKKO   2006年05月12日 07:19
こんにちは。
「氷菓」にTBありがとうございました。
この本も面白かったです。
是非「クドリャフカ〜」も読んでみてくださいね〜古典部メンバーがさらに身近に感じられると思います。
4. Posted by エビノート   2006年05月12日 19:38
juneさん
こんばんわ!
続きがあるんですね〜良かった♪
文庫で探してたんですけど、なかったので、
これで終わり〜とちょっと残念だったのです。
内容を忘れないうちに読んでみようと思います!
5. Posted by エビノート   2006年05月12日 19:43
ゆうきさん
こんばんわ〜
TB&コメントありがとうございます
終盤からラストにかけて、止まりませんでした。
そう来るのか〜と驚きとともに楽しむことができて、満足です。
「クドリャフカの順番」絶対読みます!
楽しみ〜♪
6. Posted by エビノート   2006年05月12日 19:45
EKKOさん
こんばんわ!
TBの件では、大変失礼しました。
コメントいただけて、嬉しいです。
ありがとうございます
次の「クドリャフカの順番」もとっても楽しそうで、今からわくわくしています。
7. Posted by Ray   2006年12月04日 12:38
こんにちは〜♪
チャットでの誤字が楽しい1冊でしたね(笑)
誰と誰がどんな経緯で話してるのかしら…?と思ったら、次作で明らかになってました。
たまたま…ですけど、続けて読めて良かったです
8. Posted by エビノート   2006年12月04日 21:33
Rayさん
チャットでの会話で始まり、チャットで締めくくる形になってましたね。
文字だけの会話なのに、しっかり登場人物の性格まで反映してるところがナイスでした。
笑わせてもらいました♪
次の「クドリャフカ〜」も続けて読まれたんですね!
私はやっぱり「クドリャフカ〜」が一番好きです(^_^)
9. Posted by しんちゃん   2007年09月27日 17:13
あれこれと推理する過程は面白かったです。
だけどその結果にはあれ?っと思いました。

最後のあの人にはやられました。
それと「ほうたる」にも。ぷぷっ。
10. Posted by エビノート   2007年09月27日 20:40
しんちゃんへ♪
いろんな仮説を立てながら推理していく過程が楽しかったですね。
その結果も、私はへぇぇ〜と驚くばかりでした(^_^;)
あの人は今回もやってくれましたね〜。
やっぱり侮りがたし!最強です(笑)
そうそう、「ほうたる」にも爆笑でした。
11. Posted by 苗坊   2008年02月24日 20:07
こんばんわ。
TBさせていただきました。
古典部シリーズ、今更ながらはまっています^^
素敵な作品ですよね。
ホータローの考えたストーリー、好きです。
私は「L」のネームを見た時に、笑っちゃいました^^;
狙ってなかったと思いますが。
にしても、お姉さんはすごいですね^^;
怖いです。
第4弾も楽しみです。
12. Posted by エビノート   2008年02月24日 21:01
苗坊さんへ♪
こんばんは!
古典部シリーズ、はまっちゃいますよね♪
私も一冊読むごとに、次!次!っとなって読みました。
「L」といえば、今だったらあの漫画を思い浮かべちゃいますね〜ホータローの名前も笑っちゃいましたが、「L」の方も可笑しい(^_^)
お姉さんはやっぱり侮りがたしですよね〜笑
13. Posted by らぶほん   2008年03月11日 16:07
こんにちは。
誰も死なないミステリー、別に殺人がなくてもミステリーのような気はしますが、ノリのいい高校生にとっては物足りなかったのでしょうね。
それにしても、「女帝」の呼び名は伊達じゃない!と実感できたラストでした。
14. Posted by エビノート   2008年03月12日 20:13
らぶほんさんへ♪
こんばんは!
ミステリーといえば、殺人は付き物!というイメージ、確かにありますもんね〜
今は日常の謎を追うミステリーも多くなってきましたけれど。
女帝にふさわしい彼女の活躍?でしたよね〜
神山高校にはまだまだ、個性のある生徒がいそうですよね。
15. Posted by はな   2008年03月23日 09:43
こんにちは〜

>古今東西のミステリーのパターンの一端に触れられたのも良かった。
同じく、デス!!
古典ミステリは読んたことがろくすっぽないので、勉強になりました♪

人が死ぬ=ミステリを期待するクラスメイトというのは納得してしまいました。2時間ドラマですけど、タダのなぞ解きで終わってしまってがっかりしてしまったことありました(笑)
まだまだ高校生並ってことでしょうかっ(〃∇〃)
16. Posted by エビノート   2008年03月23日 20:35
はなさんへ♪
こんばんは!
古典ミステリは読んだことがないので、へぇ〜、こういうパターンがあるのか!と、勉強になりました
いつかちゃんと読みたいと思っているんですけど、なかなか手が回りません
ミステリといえば、人が死んで・・・というのが王道と思っちゃいますもんね〜
2時間ドラマでは、やっぱり殺人事件がないと盛り上がりに欠けるという思いが、私の中にもあるようです(^_^;)
17. Posted by しお   2008年05月19日 10:41
「古典部」シリーズ二作目面白かったです。本当の殺人がなく爽やかな学園ものはいいですね。相変わらず色んな人に振り回されるホータローがいい味出してます。タロットの「力」は的確ですね。シリーズがあと二つ出ていて楽しみです!
18. Posted by エビノート   2008年05月20日 20:00
しおさんへ♪
本当の殺人はなかったですが、これもちゃんとミステリで、楽しかったですね〜。謎解きをああでもない、こうでもないと一緒になって楽しみました。
そして、あれこれと振り回されるホータローの姿は面白かったです。プププっと笑っちゃいました。
次はいよいよ文化祭ですね〜♪

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