2006年08月06日

リズム 〔森絵都〕 3

リズム (講談社青い鳥文庫)リズム (講談社青い鳥文庫)
金子 恵

講談社 2006-06-15
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≪内容≫
ロック青年のいとこの真ちゃんを慕う少女さゆきが自分らしさを探し始める中学3年間の物語。
大人になると忘れてしまう中学時代の気持ちや、宝物のように大切な一瞬を丁寧にすくいあげ、「私たちの気持ちを言葉に表現してくれた」と中高生の絶大な支持を得ている森絵都のデビュー作『リズム』と続編『ゴールド・フィッシュ』の2作品を1冊に収録!
小学上級から。
(BOOKデータベースより)


装丁は単行本の方が好きです。
でも、『リズム』と『ゴールド・フィッシュ』が一冊になっているというのでこちらを借りてきました。

「リズム」
さゆきは、今年誰でも入れる近所の若菜中学に進学した。
さゆきが「第二のわが家」だと思っている藤井家には、いとこの真ちゃんがいる。
真ちゃんは高校に行かず、働きながら音楽をやっている。
「変わらないものがあたしは好き」と思うさゆきだが、その思いとは裏腹にさゆきの周りにある大切なものが変わり始めて―。

「ゴールド・フィッシュ」
中学3年生になったさゆき。
受験生になったさゆきは進路決定を目前に控えて憂鬱。
もう一人のいとこ、高志くんやお姉ちゃんが子どものころの夢をあきらめても、真ちゃんが歌を歌っている限りは大丈夫だと思える。
真ちゃんはあたしの夢そのものだ、そう思っていた。

どちらも良かったですねぇ。
さゆきがいとこの真ちゃんから教わった言葉がとっても良い。
「そう、さゆきだけのリズム。それを大切にしていれば、まわりがどんなに変わっても、さゆきはさゆきのままでいられるかもしれない」
森さんの作品の中には、こういうきらめくような言葉が出てきて、読者の胸を打つんです。
特に児童文学の作品は読者が小学高学年から中学生ということもあって、伝えたいメッセージがよりストレートに伝わってくるような気がします。

個人的には「ゴールド・フィッシュ」の方が好きです。
内容的にはこちらの方が重いけれど、深みがあるとも言えるかな。
真ちゃんが持っているミュージシャンになるという夢、それを自分の支えにしているさゆきですが、真ちゃんの夢も前途洋洋という感じではありません。
それに、おじさん・おばさんの夫婦の問題も。
社会の厳しさ、思うように生きられないさまを垣間見て、それでも夢を大切にしようと思うさゆきの姿に成長を感じます。
さゆきらしい夢を見つけたラストがとっても良かった!

文庫
講談社青い鳥文庫[2006.6発行]
【読了 2006.8.3】

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1. ゴールド・フィッシュ 続リズム 森絵都  [ 苗坊の読書日記 ]   2006年08月06日 12:55
4 ゴールド・フィッシュ さゆきは15歳になった。世間で言う受験生だ。 将来のことが、重くのしかかる。 真治のバンドが解散し、テツがとても逞しくなり、さゆきは自分の道がわからなくなる。 ドラムスティックで自分のリズムを取りながら、ずっと連絡のない真治からの連絡....
2. リズム 森絵都  [ 苗坊の読書日記 ]   2006年08月06日 13:00
4 リズム 13歳のさゆきの周りには、姉と、従兄弟の高志と、その弟の真治。 そして幼馴染の気弱なテツがいる。 特に小さいころからずっと好きな真ちゃんと一緒に過ごす時間が多かった。 今、姉は高校受験を控えており、家の中はぴりぴりしている。 高志と真の親が離婚を....
3. ゴールド・フィッシュ  [ のほほんの本 ]   2007年03月16日 22:34
森絵都『ゴールド・フィッシュ』(講談社 1991) 評価:★★★☆☆ 彼女からバレンタインデーにもらった本です。 『リズム』の続編ですね。 リズムのような雰囲気で一気に読めてしまいます。リズミカルな文章でさくさく進みますね。非常に読みやすかったです。 ...

コメント一覧

1. Posted by 苗坊   2006年08月06日 13:01
こんにちは〜2作品TBさせていただきました。
2作品が1つに集録されてるんですね。
いいかも〜。
この作品は結構共感が持てましたねぇ。
さゆきの気持ちがわかるな〜と思って。
真ちゃんの苦悩も伝わるし、青春小説だなぁと思いました。
やっぱり森さんは、児童小説がいいなぁ。
2. Posted by エビノート   2006年08月06日 21:15
苗坊さん
こんばんは〜♪
この作品、良かったですねぇ〜
さゆきが真ちゃんに依存しているように思えて大丈夫かね、この子…と心配してしまいましたが、ちゃんと成長してくれて良かったです。
まるで親心?
読者の心にストレートに届くメッセージがとっても素敵ですよね。
児童文学から離れてほしくないなぁと私も思います。

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