2006年08月09日

眠れぬ真珠 〔石田衣良〕 4

眠れぬ真珠眠れぬ真珠
石田 衣良

新潮社 2006-04-27
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≪内容≫
恋は、若さじゃない。
愛は、経験じゃない。
女性版画家と17歳年下のウェイターが過ごす美しく限られた日々。
恋愛小説の真髄、石田衣良の真骨頂!
(出版社/著者からの内容紹介より)

銅版画のアーティストである内田咲世子は45歳、独身。
若いころ結婚に一度失敗した。
子どもはおらず、両親も他界して久しく、他に家族はいない。
犬のパウルと暮らし、画廊の雇われ支配人・三宅卓治とは不倫の関係が長く続いている。

そんな彼女が心惹かれたのは、カフェのウェイターとして働いている、映像作家の卵・徳永素樹だった。
17歳も年下の28歳の男にとっては、自分は女だとさえ認識されていないだろう。
更年期障害の症状のひとつ、ホットフラッシュと幻覚と貧血の症状に悩まされ、女性としてはとうに下り坂を向かえている自分になど…と思いながらも、素樹から目が離せない。

年下の男性との恋を、切ないまでに描いてくれちゃっていて、いやぁ〜すっかりはまってしまいました。
年齢を重ねてきた女性の等身大の姿が描かれているような気がします。
ただし、生活に疲れ切ったおばさんではなく、咲世子はアーティストであり、まだまだ魅力的で、読者が憧れるような素敵な女性です。
こんな風に年を重ねていけたらと、図らずも思ってしまいました。

女は二種類に分かれるのだという。
光を外側に放つダイヤモンドの女。
光を内側に引き込む真珠の女。
幸せになれるのは、男たちの誰にでも分かるゴージャスなダイヤモンドの女で、真珠の価値のわかる男なんて滅多にいない。

輝くような若さともって生まれた美貌を持つダイヤモンドの女である椎名ノアは、本当に欲しいものは必ず手に入れてきたという。
同じ表現者として素樹の将来を応援したい、映像の仕事で羽ばたいていく彼をとめることは出来ないし、応援したいと思う咲世子。
ノアと咲世子、この二人が対照的に描かれています。

が、もう一人印象的に登場するのが、亜由美という女性です。
三宅卓治のストーカーになってしまった哀れな女性です。
ストーカー行為をする彼女の話は痛々しくて哀れでした。
彼女はダイヤモンドにも真珠にもなれなかった女性でしょう。
感情移入してしまったのは主人公の咲世子ですが、ノアと、そして亜由美、それぞれの女性の姿が印象的でした。
果たして自分はどういう風に生きていくのかなぁ〜

久しく忘れていた恋をする気持ち、取り戻してみたくなりました。
素敵な恋をしてみたい〜
そう思ってしまう、大人の女性のための恋愛小説でした。

単行本
新潮社[2006.4発行]
【読了 2006.8.5】

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ebinote at 00:14コメント(2)トラックバック(2) 
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トラックバック一覧

1. 眠れぬ真珠⇔石田衣良  [ らぶほん ]   2007年04月03日 17:17
3 45歳の女性版画家・咲世子は更年期障害に苦しんでいる。 若い頃の情熱もなく、過去の遺産を仕事に活かしつつ暮らしていた。 そんな咲世子が17歳年下の素樹に恋したことをきっかけに、生活は一変していく。 畏れながらも咲世子は前に進んでいく。 凛と顔を上げて自分らし....
2. 眠れぬ真珠  [ 石田衣良の小説 ]   2009年12月06日 18:33
Amazon.co.jp ウィジェット■眠れぬ真珠 (新潮文庫) 四十五歳の女性が、十七歳年下の青年と恋に落ちる・・・ 興味本位な性描写の連続を予想した小生が愚かでした。 「年を重ねる」という事実に関しては、どちらかといえば男性より女性の方が敏感なのではないでしょう...

コメント一覧

1. Posted by 弥勒   2006年08月10日 01:47
最近、石田さんから離れ気味です。
好きな作家さんなんですけど、恋愛している気持ちが
大人すぎて理解出来ない部分もあり・・・
石田さんて女性の気持ちを表現するのがお上手ですよね!!
これはちょっと読んでみたいです!!
2. Posted by エビノート   2006年08月11日 00:07
弥勒さん
こんばんは〜
石田さんのこの小説、年下男性に惹かれるなら、ツボにはまるかもしれません!!
石田さんってホント女性の心理をよく分かってらっしゃるって感じがします。
更年期に悩む女性の心理なんで分かるの〜とびっくりでした。

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