2006年11月27日

I LOVE YOU 〔伊坂幸太郎・他〕 3

I love youI love you
伊坂 幸太郎

祥伝社 2005-07
売り上げランキング : 102890
おすすめ平均

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≪内容≫
祥伝社創立35周年記念特別出版
愛してる、って言葉だけじゃ足りない(オール書下ろし)
恋愛には物語がある。
初めて異性を意識しはじめたとき、相手とのあいだに微妙な距離感を感じたとき、初恋の同級生との再会を果たしたとき、そして別れを予感したとき…。
さまざまな断片から生まれるストーリーを、現在もっとも注目を集める男性作家たちが紡ぐ、至高の恋愛アンソロジー
(出版社/著者からの内容紹介より)

LOVE or LIKE』に続いて(出版はこちらの方がさきですが…)男性作家によるアンソロジーです。
執筆陣はちょっと違うんですね〜
伊坂さんの短編を目的に読んだんですが、どの作品も良かったです。
男性作家の描く恋愛って、ロマンティック。
微笑ましいような、ちょっと照れてしまうようなそんな恋愛の形だったり。
切ないんだけど、ドロドロせずに美しい恋愛の終わりの形だったり。
恋愛の理想の形って感じでした。
うん、いいねぇと素直に思えました。
この作品の中に登場する女性と私って、百万光年くらいかけ離れているけど。

★収録作品★
伊坂幸太郎 「透明ポーラーベア」
転勤で恋人の千穂と遠距離恋愛に突入することが決まっている僕(優樹)は、動物園で富樫さんと再会した。富樫さんは姉の元恋人だった。

こんな短い短編でも、ちゃんと他の作品とのリンクが貼られていることに気付いてニヤニヤしてしまいました。
レッサーパンダはものものしいゲージで囲まれてるんです(笑)
「繋がってる」という感覚が心地いい作品。

石田衣良 「魔法のボタン」
恋人と別れてからの4日間で体重が3キロも減少した隆介は、幼稚園時代から20年来の幼馴染の萌枝と待ちあわせ。萌枝は寝坊した上、寝起きのすっぴんの姿で現れる。

幼稚園で流行っていたという「魔法のボタン」ごっこが効果的に使われてますね〜
なんだか、読んでるこっちの方が照れくさくなっちゃうけれど、いい作品でした。

市川拓司 「卒業写真」
木内さん?と柔和な善人顔の青年から声をかけられたわたし。くまのプーさんに似た印象の彼は、中学校の同級生の渡辺くんだった。

これも、好きです♪
声をかけられて、だれだかわからないという経験はわたしも何度もしているので、冒頭で必死に思い出そうとしている主人公の女性(木内さん)の気持ちがとってもよく分かりました。
そのあとの展開が意外だったなぁ〜そうくるか!って感じ。

中田永一 「百瀬、こっちを向いて」
大学卒業を前にして、帰郷した僕(相原ノボル)は、天神の町で神林先輩に再会した。僕は高校の時、神林先輩と付き合っているという幼馴染の宮崎先輩からある頼みごとをされて……。

中田永一さんって、『LOVE or LIKE』でも書かれてましたよね。
この人はきっと福岡、それも久留米に近いあたりで暮らしてたことがあるんじゃないかな?
だって、西鉄久留米駅や西鉄バスのターミナルや、久留米スカラ座、お好み焼き屋の『甲子園』とか、筑後川沿いの道が当たり前のように登場するんですよ。
それも主人公の故郷、高校時代を過ごした懐かしい場所として。
久留米に馴染みのある私には、自然にその風景が思い浮かべられたんでした♪
『甲子園』ってあの店だよね〜
まだ、やってるのかな?
久しぶりに行ってみようかなぁ〜

中村航 「突き抜けろ」
電話する曜日や時間、デートする日にちをきっちり決めて、規則正しく彼女と交際をすすめる僕。ある日、友人の坂本から地元の先輩・木戸さんのアパートに付き合ってほしいと頼まれる。

恋愛メインというよりは、僕と坂本と木戸さんの交流がメイン?
でも、きちんと僕の恋愛観というか、生き方まで揺さぶっちゃう内容になってたから、やっぱり恋愛の話かなぁ。
木戸さんがすごく個性的でした。

本多孝好 「Sidewalk Talk」
約束の時間を過ぎても、彼女は姿を現さない。彼女を待つのがこれで何度目だったかは覚えてない。が、最後くらい遅れてやってくる彼女を笑顔で迎え、きちんと振舞おう。

これは切なくなっちゃう話でした。
別れを決めた男女の最後の食事の風景。

単行本
祥伝社[2005.7発行]
【読了 2006.11.23】

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★アンソロジー★ 

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1. I LOVE YOU  [ 苗坊の読書日記 ]   2006年11月30日 00:13
5 I love you 「透明ポーラーベア」伊坂幸太郎 優樹は彼女の千穂と動物園にいた。 そこで、かつての姉の彼氏だった富樫さんと再会する。 「魔法のボタン」石田衣良 隆介は彼女に振られ、落ち込んでいた。 こういうときに呼びつけるのは、幼馴染の萌枝。20年を越える友人....
2. I love you  アンソロジー  [ モンガの独り言 読書日記通信 ]   2006年12月01日 22:18
I love you 伊坂 幸太郎, 石田 衣良, 市川 拓司, 中田 永一, 中村 航, 本多 孝好  187 ★★☆☆☆  【I love you】 アンソロジー 祥伝社  《恋愛って、心からアイシテイルと言えるもの…》 出版社 / 著者からの内容紹介より 祥伝社創立35周年記念特別出...
3. 「I LOVE YOU」伊坂幸太郎、石田衣良、他  [ うらひろ ]   2006年12月02日 23:53
「I love you」 伊坂幸太郎・石田衣良・市川拓司・中田永一・中村航・本田孝好(祥伝社) 6人の男性作家による恋愛小説集。 もちろん一番のお目当ては伊坂幸太郎。伊坂さんと石田衣良以外の人は読むのは初めてです。 それぞれに良かったですが、最後の本田孝...
4. I LOVE YOU  [ miyukichin’mu*me*mo* ]   2006年12月26日 00:20
 『I LOVE YOU』   伊坂幸太郎:著 「透明ポーラーベア」   石田衣良:著 「魔法のボタン」   市川拓司:著 「卒業写真」   中田永一:著 「百瀬、こっちを向いて」   中村 航:著 「突き抜けろ」   本多孝好:著 「Sidewalk Talk」    別に、クリスマスに...
5. I love you 伊坂 幸太郎, 石田 衣良, 市川 拓司, 中田 永一, 中村 航  [ 座間市民の読書記録 ]   2007年03月06日 10:27
I love you/伊坂 幸太郎 ¥1,680 Amazon.co.jp 伊坂 幸太郎, 石田 衣良, 市川 拓司, 中田 永一, 中村 航 上記5人の男性作家による恋愛アンソロジーです。私は普段は「江國 香織って誰?」っていうくらい恋愛小説にはノータッチなんですが伊坂幸太郎に惹かれ読...
6. 「ILOVEYOU」中村航。ギブ&テイク、かぁ。  [ 末っ子長女にしえみのイラスト日記 ]   2007年03月24日 01:40
少しずつ少しずつ 大切に育んで。 大きくなるものなんかじゃなくても 濃くなるようなものじゃなくても。 ただひたすらに 育んで、育んで。 そう願いつづけることだけが 愛情の交換なのかなって その時の僕は感じていた。 世界中を廻るギブ&テイクのなかで
7. I LOVE YOU アンソロジー(伊坂幸太郎、石田衣良、他)  [ "やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書!! ]   2007年09月25日 11:26
3 I LOVE YOU ■やぎっちょ書評 文庫になるの早かったかな? アンソロジーも短編もそんなに好きじゃないので単行本のときは手に取らなかったんだけど、今は軽く読めてしかも恋愛ちっくなないようにタラ〜っとしていたい気分なので買っちゃいました。 伊坂さんが恋愛書く....
8. I LOVE YOU/伊坂幸太郎、石田衣良、他  [ 徒然書店 ]   2007年10月04日 21:18
10月になりましたね! 「I LOVE YOU」/伊坂幸太郎、石田衣良、他 恋愛には物語がある。 初めて異性を意識しはじめたとき 相手とのあいだに微妙な距離感を感じたとき 初恋の同級生との再会を果たしたとき そして別れを予感したとき…。 さまざまな断片から生まれるストーリ...
9. ライバル達の競演  [ 活字の砂漠で溺れたい ]   2008年01月27日 19:15
I LOVE YOU (祥伝社文庫 ん 1-42) 祥伝社発刊の恋愛小説アンソロジー 「I LOVE YOU」を読んだ。 6人の作家による短編の書き下ろし、 その中には、もちろん好きな作家もいたし、 読んだことはないけれど、名前は知っている作家もいたし、 恥ずかしながら、まったく知ら...

コメント一覧

1. Posted by プリン   2006年11月27日 22:56
わたしはアンソロジーはほとんど読んだことがないのですが、(図書館で見つけにくくありませんか??)これは豪華な執筆陣ですね〜

中村 航さんや市川拓司さんは、しょっちゅう名前を見かけますが、なんとなく読んでいないままなので、こういうのでちょっとチェックしてみるのもいいですよね(^o^)/
2. Posted by エビノート   2006年11月28日 22:31
プリンさん
こんばんは!
私の行く図書館はアンソロジーだけ別コーナーにしてある所と、アンソロジーも単独作も一緒の図書館と2パターンです。
アンソロジーを読んでみようかな?という時には前者の図書館に行って探すことにしてます。
確かに、探しづらい面がありますよね〜
このアンソロジーは豪華な執筆陣ですよね!
中田永一さん以外は知ってるんですけど…日頃なじみのない作家さんの作品を手に取るにはいい機会ですよ。
プリンさんもぜひせひ!
3. Posted by 苗坊   2006年11月30日 00:14
アンソロジーってあまり読まないんですけど、この作品はとても好きですね。
どの作家さんも良いです。
私は特に石田衣良さんの作品がすきなのですが。
こういう照れくさい感じ、好きです^^
「LOVE or LIKE」は予約中です。
読んだら、カキコしにきますね^^
4. Posted by エビノート   2006年11月30日 19:35
苗坊さん
こんばんは!
この本の執筆陣はほんとに豪華ですね〜
装丁もステキだし、買っちゃおうかなぁ〜と思ってみたり。
石田衣良さんの作品よかったですよね。
「魔法のボタン」が効果的に使われていて、心の中できゃぁ〜と叫びながら読んじゃいました。
照れくさいけど、こういう関係って良いですよね
5. Posted by ひろねこ   2006年12月02日 23:56
私は「Sidewalk Talk」がお気に入りです。
それとやっぱり伊坂さんの作品はいいですね。リンクの発見もうれしいですよね。
6. Posted by エビノート   2006年12月03日 22:28
ひろねこさん
別れを描いた作品は、やっぱりちょっと切なかったです。
お互いに相手のことを想ってる部分がちゃんとあるのに……
でも、最後がこの作品で、全体がピリリとしまった感じがします

伊坂さんの作品も読めて良かったです!
こんな短篇にもリンクを作ってくれるのが心憎いですよね
7. Posted by miyukichi   2006年12月26日 21:17
5  こんばんは♪
 TBどうもありがとうございました◎

 伊坂さん目的に読んだの、私も同じです(笑)
 でも、思いのほか(といっては失礼だけど)
 どれもなかなか楽しく読めましたよね。

 いろんな方の記事を見ていると、
 人によってほんとに好みが違うんですよ。
 そういうところも、とてもおもしろいなぁって
 思いました。
8. Posted by エビノート   2006年12月26日 22:37
miyukichiさんへ
お目当ての作家さん以外にも、自分と相性のいい作家さんに出会えるのはいいですよね〜
他の方とお気に入りの作品が同じだと嬉しいし、
違っていても自分とは違った受けとめ方をしてあるんだなぁと思えますよね。
本当、興味深いです!
コメントありがとうございました
9. Posted by 弥勒   2007年10月04日 21:17
本書を読んでみて
イマイチ乗りきれなかった弥勒です(笑)
さっぱりしていて、何か物足りないといいますか…
微妙に共感出来なかったす(^_^;)
伊坂氏は良かったです(笑)
10. Posted by エビノート   2007年10月04日 22:16
弥勒さんへ♪
イマイチ乗り切れなかったんですね〜。
共感というよりは、ああ、こんな恋も良いなぁ〜という感じで読みました。
伊坂さんの恋愛小説ってのは初でしたが、伊坂さんらしさがありましたね♪
11. Posted by yori   2008年01月27日 19:25
エビノートさん こんばんは
それぞれの作家の持ち味が上手く出ていて楽しい一冊でした。私は元々ファンである本多さんと、まったく知らなかった中田さんの作品が、特にお気に入りです!!
12. Posted by エビノート   2008年01月27日 21:46
yoriさんへ♪
こんんばんは!
このアンソロジーはyoriさんの仰られるように競演と呼ぶのがふさわしい一冊でしたね!
どの短編も良かったです〜。
中田さんは私も全く知りませんでした(^_^;)
というよりも、祥伝社のアンソロジー以外には作品を書いていらっしゃらない?
そんな感じを受けましたけど、どうやら今年、単行本の発売予定があるとか。
楽しみです。

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