2007年06月21日

月島慕情 〔浅田 次郎〕 4

月島慕情月島慕情
浅田 次郎

文藝春秋 2007-03
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≪内容≫
三十を過ぎた吉原の女郎・ミノにふってわいた“幸運”。
自分にふさわしい幸せを見つけた彼女の人生の選択とは?
“感動無限大”短篇集。
(出版社/著者からの内容紹介より)

浅田次郎さんの短編集です。
それぞれの短編で描かれるのは、他の浅田さんの作品とも共通するものがあるんですけど、やっぱりじんわりと心にしみます。

★収録作品★
「月島慕情」…三十を過ぎて身請けが決まった吉原の花魁・生駒太夫。結婚をすれば平松ミノになる。ミノという嫌いな名前を、平松という幸せでくるんでくれる時次郎に感謝する。
「供物」…別れた元夫の仏前を訪れる初江。故人が好きだった、そして離婚の原因ともなった酒を供物に、二十年前に不幸を背負わされて逃げた道を、遡って行く。
「雪鰻」…雪深い北海道の自衛隊駐屯地。深夜、酔った三田村陸将から鰻をご馳走になりながら、戦時中の思い出を聞く当直の私。大好物の鰻を、三田村陸将が食べられない理由とは?
「インセクト」…入学した直後に大学紛争が始まってしまい、法学部の学生であるという自覚もないまま、何だか騙されているような日々を過ごす悟。アパートの隣室の夏子とその娘の美鈴(みいちゃん)。
「冬の星座」…解剖学を教える教師・雅子とレポートを書きあぐねている学生・大田は、雅子の親がわりを務めてくれた人の通夜に連れ立って出かけることに。
「めぐりあい」…温泉街でマッサージ師として働く時枝。東京から来たという客の体をほぐしている際に甦る悲しい記憶。
「シューシャインボーイ」…銀行員を辞めて、アカネフーズの社長のお抱え運転手として再就職した塚田。社長と、社長が気にかける靴磨きの男との関係とは?

親子の情愛。男女の情愛。
あったかいものと切ないものが押し寄せてきて、何度か涙がにじみました。
やっぱり上手いよなぁ〜。
登場人物たちが生きている時代や、回想される時代、そして彼らの人生は、私のものとはほとんど重ならないにも関わらず、登場人物たちにいつの間にか心が寄り添ってしまって、ついつい泣けてしまう。
あ、でも「インセクト」は、上京してきてなかなか環境に溶け込めない大学生の姿は良かったんですけど、彼がペットにするモノには悲鳴をあげてしまいました(>_<)
「月島慕情」「雪鰻」「冬の星座」「めぐりあい」そして「シューシャインボーイ」が特に好きです。
「あたし、あんたのおかげで、やっとこさ人間になれたよ」
「閣下。お茶が入りました。鰻をお召し上がりください」
「俺のこと、かんにんして下さい」
「ありがたう」
登場人物の言葉に込められた深い深い思いが、それぞれに胸に迫ってきて泣けました。
たぶん、何度読んでも同じところで泣けてくると思います。
良かった!!

単行本
文藝春秋[2007.3発行]
【読了 2007.6.4】

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ebinote at 21:47コメント(2)トラックバック(0) 
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コメント一覧

1. Posted by yori   2007年06月21日 22:34
ああ〜 読まれましたか!!
表紙がまたそそられる
浅田先生期待の一冊ですねえ。
私も近々読みたいと思っております!!
2. Posted by エビノート   2007年06月22日 23:20
yoriさんへ♪
読みましたよ〜〜
初めて浅田さんの短編集『鉄道員』を読んだ時と同じように、
良いなぁ〜〜と思える作品が多かったです!
浅田ワールド、yoriさんも是非堪能されてくださいね♪

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