2007年07月25日

やさしい死神 〔大倉崇裕〕 3

やさしい死神 (創元クライム・クラブ)やさしい死神 (創元クライム・クラブ)
大倉 崇裕

東京創元社 2005-01-08
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≪内容≫
落語専門誌の編集部に配属された間宮緑に落語がらみの騒動が持ち込まれる。
「名探偵」でもある牧大路編集長とのコンビで展開する、バラエティに富んだ作品5編を収録した、落語シリーズ第3弾。
(MARCデータベースより)

三人目の幽霊』『七度狐』に続く、「季刊落語」シリーズ第3弾。
今回は、短編集でした。

相変わらず、落語のネタを交えた謎解きは面白いです〜。
やっぱり落語を聴いてみたいですねぇ。
寄席に行きたい!!

シリーズ第1作、第2作と、どちらかというと芸の厳しさを感じ出せる事件が多かったのですが、今回は師弟関係のあったかさを感じさせる短編が多くて、読後感が良かったです。
弟子の成長を願って、師匠が見せる愛情。
そして、師匠のことを思って、弟子が起こす行動。
そのどれもがじんわりあったかい気持ちを運んでくれます。
師匠への尊敬の念、弟子への深い愛情。
こういう関係って、良いですね。

そうそう、師弟関係といえば、牧編集長と主人公の間宮緑もそうでした。
最初は、「季刊落語」編集部に配属されて右も左も分からなかった間宮緑ですが、この作品では、成長の兆しがよりはっきり見えていています。
編集者としてのキャリアだけじゃなく、事件の推理の仕方もね。
牧編集長に寄りかかるばかりだった間宮緑が、「こんなとき、編集長だったらどうするだろう」と思いながら、自分でも推理していくようになっていて、成長したなぁ〜とちょっと感心してしまいました。
まだまだ、頼りないところはあるものの、今後の成長が楽しみな感じですね。
シリーズ第4弾、早く読みたいです♪

★収録作品★
「やさしい死神」…月の家花助の高座を、ニコリともせず睨んでいる客が気になった間宮緑。そんななか、花助の師匠・月の家栄楽が「死神にやられた」とのメッセージを残して、自宅で倒れてしまう。

「無口な噺家」…脳梗塞で倒れ、必死のリハビリの結果、高座に復帰する松の家文喬。その弟子で、物足りない芸ゆえに先行きを危ぶまれていた噺家二人が急に上達する。二日続いた救急車を呼ぶといういたずら電話。

「幻の婚礼」…「俺、幽霊と話をしちまったんだ」と、鈴の家梅太郎から相談を受ける間宮緑。しかし、事件の際に頼りになる牧編集長は出張中。そこで久しぶりに再会した元名物編集長の京(かなどめ)に相談をもちかける。

「へそを曲げた噺家」…高座の途中で携帯電話の音が鳴ったことでへそを曲げた噺家・華駒亭番治。しかし、噺家の不興を買った客は、携帯の電源は確かに切っていたと言う。

「紙切り騒動」…松の家京楽から破門を言い渡された松の家京太。今日限り噺家を辞めるという京太から、伝説の紙切り芸人「紙切り光影」を探して欲しいと頼まれる。

単行本
東京創元社[2005.1発行]
【読了 2007.7.22】

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1. やさしい死神  [ どくしょ。るーむ。 ]   2007年09月04日 01:04
著者:大倉 崇裕 出版社:東京創元社 紹介文: 『季刊落語』シリーズ3作目、落語をテーマにした連作短編集です。 前作「七度狐」はガチ本格でしたが、今回は殺人事件が苦手にもオススメ。 江戸落語が楽しめるのがこの作品のもう一つの嬉しいところで、今回は短編集な...

コメント一覧

1. Posted by しお   2007年07月25日 23:17
この「季刊落語」シリーズが気になり出してきました(`・_・´)ネットで図書館の検索をしてみたら、すぐにでも借りれそうです。借りるかどうかは別にして・・・

ん?下の「平家物語」は何?!(−ω− ?)
2. Posted by エビノート   2007年07月25日 23:38
しおさんへ♪
「笑酔亭梅寿謎解噺」を楽しんでいただけたしおさんには、このシリーズも楽しんでいただけるかも?
お笑いの要素は残念ながらないんですが(苦笑)
正統派のミステリという感じです。

「平家物語」は、無料のブログパーツを見つけたので、試しに置いてみました。
『平家物語』の冒頭の部分が好きなので♪
ゲームもできるんですよ。
3. Posted by ia.   2007年09月05日 00:58
こんばんわ。
いつもたくさんTBしちゃってすみません。
エビノートさんの紹介される本が面白いので、
つい同じ本を読んでしまうので(^^;
今「人柱はミイラと出会う」を読んでいます。
いつもありがとうございます。
4. Posted by エビノート   2007年09月05日 19:34
ia.さんへ♪
こちらこそいつもTBありがとうございます!
とっても嬉しいです〜♪
『人柱はミイラと出会う』を読まれてるんですね。
感想楽しみにしてますね!

今、全く読書する気にならず…という状態なんですが、復活したら大倉さんの別の作品を手に取ってみようかな〜なんて、思ってます♪

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