2008年06月13日

モーニング Mourning 〔小路 幸也〕 3

モーニング Mourningモーニング Mourning
小路 幸也

実業之日本社 2008-03-19
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≪内容≫
大学時代の親友の訃報に接した「私」は、葬儀の席で大学時代バンドを組んでいた仲間と再会する。
葬儀を終えたとき、仲間の1人の淳平が自殺を口にする。
説得を試みる「私」と仲間たちだったが、封印してきた過去が浮上し…。
(MARCデータベースより)

「モーニング」って、そういう意味だったのね!
すっかり、てっきり「朝」の爽やかな雰囲気で進んでいく物語なんだろう〜と思い込んでました(^_^;)

大学時代の親友の葬儀の席で、二十年ぶりに再会した4人の仲間。
ゆっくりと語り合うこともないまま、さてそれぞれに帰宅しようかという時になって、仲間の一人・淳平が自殺を口にする。
何とか自殺を思いとどまらせようと、ヒトシとワリョウ、そして私・ダイは、淳平の借りたレンタカーに乗り、福岡から東京へロングドライブをすることになる。
「俺が死ぬ理由。思い出してくれたら、死ぬのをやめる」との淳平の言葉に、思い出すとしたら死んでしまった真吾と共に仲間5人で過ごした大学時代にあるはずだと、大学時代のエピソードから淳平に死を決意させた何事かを思い出そうとする。

学生時代の思い出が綴られた物語なのだけど、仲間の一人が言い出した自殺の動機を探るというミステリ仕立てになっているので、最後まで読み飽きません。
年代も性別も登場人物とは違うけれど、未来への希望と不安を抱えていたあのころ、自分自身の学生時代を思い出しながら読み進めました。
あのころは何をするにも一緒だった友人も、今ではそれぞれに仕事を持ち、家庭を持ち、日々の生活に追われてそれぞれに忙しい。
そんな中で、全員が顔を合わせる機会というと、この作品のように仲間の葬儀とかそういった機会くらいしかないんだろうなぁと思います。
自殺云々という問題は抜きにして、こうやって仲間が久しぶりに集い、共に過ごした日々を一緒に思い出す時間を持っている。
そのことが何だかちょっぴり羨ましくもありました。
思い出されるエピソードは、青春につきもの?の痛みを伴うものであるかもしれないけれど、それでもやっぱり羨ましいなぁ。
ミステリ仕立ての部分、、物語の結末もなるほどと納得できるものでした。
「モーニング」=「朝」という勘違い?もあながち外れてないよね(笑)というラストが心地良かったです。

単行本
実業之日本社[2008.3発行]
【読了 2008.6.10】

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1. 筋書き通りの哀愁  [ 活字の砂漠で溺れたい ]   2008年06月14日 08:25
40歳代後半の男達が、学生時代の想い出を抱えた 仲間達と二十数年振りに再会し、昔を懐かしみつつ、 今を憂いながらも、想い出に浸るため、一夜の旅に出る。 私自身が40歳代のなかばだからだろうか、 こういう小説を読むと、いささか、お腹が一杯になる。 さり気なく....
2. 『モーニング』 小路幸也  [ Roko's Favorite Things ]   2008年06月15日 00:05
モーニング Mourningposted with amazlet at 08.
3. 「モーニング」小路幸也  [ しんちゃんの買い物帳 ]   2008年06月16日 12:50
モーニング Mourning(2008/03/19)小路 幸也商品詳細を見る 慎吾の葬儀が、終わった。涙が、溢れてきた。大声で泣きそうだった。生まれて初めてだ。の..
4. モーニング   〜小路 幸也〜  [ My Favorite Books ]   2008年06月18日 21:24
morning ではなくて mourning 朝 ではなくて 喪。 大学時代の親友の葬儀に参列した4人。 そのうちのひとりが「自殺をする」と告げる。 そ??.
5. モーニング Mourning  [ ぼちぼち ]   2008年06月21日 21:10
JUGEMテーマ:読書 大学時代の親友である河東真吾の訃報に接した私。葬儀のため福岡に集まったのは、同じ大学でバンドを組み、四年間一つ屋根の下で共同生活を送った淳平、ヒトシ、ワリョウ。葬儀を終え、それぞれの家へ、仕事へ戻ろうとしたとき、今は俳優となった淳平が言...
6. 本「モーニング Mourning」  [ <花>の本と映画の感想 ]   2008年07月12日 18:45
モーニング Mourning 小路幸也  実業之日本社 2008年3月 大学時代のバンド仲間の一人河東真吾の葬式に福岡に集まった淳平、ヒトシ、ワリョウ。帰り際、淳平は、自殺すると言い出す。思いとどませるために、東京へ車で向かうなか、昔のことを思い出し、...
7. モーニング  [ 個人的読書 ]   2008年10月15日 23:34
モーニング Mourning/小路 幸也 ¥1,680 Amazon.co.jp 「モーニング」 小路幸也・著 実業之日本社・出版 『学生時代の旧友再会、過去と現在ロードノベル』  今では、東京バンドワゴンが有名でしょうか? 小路幸也さんです。本作は、ノンシリーズ。  ...

コメント一覧

1. Posted by yori1199   2008年06月14日 08:28
エビノートさん おはようございます
同年代のオジサン的には、あまりにもストレート過ぎて、ちょっと退きました 苦笑 といいながらも、一気に最後まで読んでしまいました 笑
2. Posted by Roko   2008年06月15日 00:07
エビノートさん☆こんばんは
最近、学生時代の友達と会う機会が増えました。
何でも言い合えるし、色んな痛みを分かり合える友達って、歳をとればとるほど大事だなぁって思う今日この頃です。
3. Posted by しんちゃん   2008年06月16日 12:50
同居とか、青春とか、ロングドライブとか。
久しぶりに小路さんらしい作品だと思いました。
少し引っかかる部分がありましたけど、またこういうのを読みたいです。
4. Posted by エビノート   2008年06月17日 20:09
yoriさんへ♪
こんばんは。
同世代が読むと、ストレートすぎて・・・というところがあるんですね。私は、同年代になった時にこうやって昔の仲間が集まるのって良いなぁ〜と羨ましくなっちゃいました。葬儀がきっかけというのは、何とも切ないですけど。
5. Posted by エビノート   2008年06月17日 20:15
Rokoさんへ♪
こんばんは。
何でも言いあえる友人って、大きな財産ですよね。そういった友人は、やっぱり学生時代を共に過ごした仲間の方が多いです。今は、時候のあいさつくらいしかなかなか出来ないんですけど、久しぶりに会いたくなっちゃいました。
6. Posted by エビノート   2008年06月17日 20:20
しんちゃんへ♪
小路さんらしい作品でしたね〜。大学時代の回想が重苦しい面はあるにしても、生き生きとしていて楽しそうでした。
ひっかかる部分?どこやろ?
私は自殺云々ってところはあまり好きじゃなかったんですけど、でも、読後感は良かったです。
7. Posted by す〜さん   2008年06月18日 21:26
若い頃って、何も怖いものない!みたいな
勘違いでなんでもやれた。
そんな雰囲気がある作品でした。
自殺をしようと言った意図が
本当にあれだけだったのか?
それだけが疑問です。
8. Posted by エビノート   2008年06月19日 22:31
す〜さんへ♪
こんばんは。
大学生だから、若かったからできたことでしょうね〜。彼らがやったことは犯罪かもしれないけれど、気持ちは分からんでもないな〜とそこはすんなりと受け止められました。
自殺をしようと言った意図、あの理由だけだとそんなに軽々しく言わないでよ!って気持ちが残っちゃいます。
本気が途中で変化したんだったら、まあ納得できるかなぁ〜と。思いつきですが(^_^;)
9. Posted by    2008年07月12日 18:47
一つ屋根の下で過ごした大学生時代ってとても楽しそうでした。
昔のことを思い出すことは、今の生活を大切にすることにつながるように思います。
10. Posted by エビノート   2008年07月12日 23:41
花さんへ♪
大学時代の様子、本当に楽しそうでしたね。
単に昔のことを懐かしむのではなくって、一つ屋根の下で過ごした大事な仲間をこれ以上喪わないために昔のことを思い出そうとする。その想い、すごくいいなぁと思いました。
11. Posted by indi-book   2008年10月15日 23:49
読みました。
ラストは、ちょっと物足りなかったけど、
(本当に、自殺にいたるような凄い理由があると
 思っていたので、、)
でも、ただ、みんなと過ごす時間を作りたいがために
ついた嘘ならすべて許せます。


12. Posted by エビノート   2008年10月16日 20:29
indi-bookさんへ♪
こんばんは。
理由に関しては、ちょっと肩透かし気味でしたよね。
でも、それによって昔の仲間が集まって、濃密な時間を過ごせた。その様子は素直に良いなぁ〜と思えたので、まあいいかと(笑)
もしかしたら、本気が途中で変化したのかもしれないし・・・と、好意的にとらえることもできるかなぁと。
13. Posted by かっぱ   2009年03月02日 04:15
4 たまたま図書館で手に取ったのがはじまりで、スラスラと読み終えてしまいました。
最後は予測できなかったけれどもまぁ面白かったかなというのが感想ですね。
もうちょっとしたラストの展開に刺激があったならよかったかなとおもったけれど
全体的に見てスッキリした感じで読み終えれたし内容も自分的には満足のいく
作品でしたね!!
14. Posted by エビノート   2009年03月04日 20:12
かっぱさんへ♪
コメントありがとうございます。
たまたま図書館で手に取られた本だったんですね。
仰るとおり、ラストの展開に物足りなさを感じるところもあったけれど、読後感のよさで帳消しです。
こういう友情も良いなぁ〜と、気持ちよく本を閉じることが出来ましたね。

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