2008年11月24日

聖域 〔大倉 崇裕〕 3

聖域聖域
大倉 崇裕

東京創元社 2008-05
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≪内容≫
安西おまえはなぜ死んだ? マッキンリーを極めたほどの男が、なぜ難易度の低い塩尻岳で滑落したのか。事故か、自殺か、それとも――3年前のある事故以来、山に背を向けて生きていた草庭は、好敵手であり親友だった安西の死の謎を解き明かすため、再び山と向き合うことを決意する。すべてが山へと繋がる、悲劇の鎖を断ち切るために――。
「山岳ミステリを書くのは、私の目標でもあり願いでもあった」と語る気鋭が放つ、全編山の匂いに満ちた渾身の力作。著者の新境地にして新たな代表作登場!!
(出版社/著者からの内容紹介より)

大倉崇裕さんの作品は、落語を扱ったミステリが好きで読んでます。
が、この作品は大倉さん初の山岳ミステリですね。
山岳、山登り…私には全く縁がない分野ですが、大倉さん自身は大学の時に山岳系の同好会に所属していて、ずっと書きたかった分野なのだそう。

塩尻岳で滑落し行方不明になった安西と学生時代パートナーだった草庭が、安西の事故の原因を探るという内容。
事故だったのか、自殺だったのか、それとも誰かに殺害されたのか?
塩尻岳で過去に起こった安西の恋人の死亡事故と絡んで物語は展開します。
そして、別の事故が原因で、これまでずっと山に背を向け続けていた草庭が自分の過去と向き合うという内容にもなっています。
安西の件と草庭自身の問題とこの二つが両輪となって、最後まで面白く読むことができました。
真相はもしかして…と予想していた部分だったので驚きはありませんでしたが、それでも全く縁のなかった分野の小説を面白く読むことができたので満足です。

縁のなかった分野の小説を読むと影響されやすい私は、やってみたい〜となるんですが、山登りはやっぱりパスかな。
体力ないし、万が一の遭難とか事故とかを考えると生半可な気持ちでは挑戦できない感じがします。

単行本
東京創元社[2008.5発行]
【読了 2008.11.15】

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トラックバック一覧

1. 聖域  [ どくしょ。るーむ。 ]   2008年11月25日 01:15
著者:大倉 崇裕 出版社:東京創元社 感想文: 大倉さんの山岳ミステリ。落語シリーズとは一味違う大倉作品です。 「ホワイトアウト」や「マークスの山」など、山岳ものは名作が多いんですよね。 親友の死の真相を探るうち、思いがけない過去の事件との繋がりが浮かび...
2. 聖域 大倉崇裕  [ 粋な提案 ]   2008年11月26日 20:12
聖域(2008/05)大倉 崇裕商品詳細を見る ブックデザインは岩郷重力+WONDER WARKZ。 草庭は学生時代、山岳部の好敵手で親友だった安西が滑落した報せ...
3. 「聖域」大倉崇裕  [ ナナメモ ]   2008年11月26日 22:14
聖域 大倉 崇裕 JUGEMテーマ:読書 安西おまえはなぜ死んだ? マッキンリーを極めたほどの男が、なぜ難易度の低い塩尻岳で滑落したのか。事故か、自殺か、それとも――3年前のある事故以来、山に背を向けて生きていた草庭は、好敵手であり親友だった安西の死の謎を解き...
4. 聖域  [ ぼちぼち ]   2008年11月26日 22:28
JUGEMテーマ:読書 安西おまえはなぜ死んだ? マッキンリーを極めたほどの男が、なぜ難易度の低い塩尻岳で滑落したのか。事故か、自殺か、それとも――3年前のある事故以来、山に背を向けて生きていた草庭は、好敵手であり親友だった安西の死の謎を解き明かすため、再び山...
5. 聖域  大倉崇裕  [ 今更なんですがの本の話 ]   2008年12月02日 23:10
かつて東城大学山岳部の同期生として、ともに凌ぎを削った草庭と安西。大学を卒業して五年。仲間達がそれぞれの道を歩む中、安西は登山家としてのキャリアを積む一方、草庭はある事故をきっかけに山から離れていた。 そんな時、草庭は安西からの誘いを受け、三年ぶりに冬の....
6. そこに山があるから  [ 活字の砂漠で溺れたい ]   2008年12月03日 20:11
娘さん よく聞けよ  山男にゃあ惚れるなよ〜 などと唄にまで謡われるくらいなのだから、 きっと山男は女性にモテモテなのだろう。 しかし、あえて「山男にゃあ惚れるなよ〜」 と但し書きをつけるくらいなのだから、 やはり賢明なる女性は、出来ることであれば ....

コメント一覧

1. Posted by ia.   2008年11月25日 01:24
こんばんわ。
落語ものとはちょっと違う雰囲気でしたね。
ラストは私も薄々。
でもコツコツ事件の核心に迫っていく手法は面白かったですね。
草庭を巡る人間関係も良かったです。
2. Posted by エビノート   2008年11月26日 19:19
ia.さんへ♪
こんばんは。
落語ものとは雰囲気が違ってましたが、なかなか面白かったです。ラストはやっぱりねぇ〜というところに落ち着きましたが、草庭の再生という点で読後感爽やかでしたね。
3. Posted by 藍色   2008年11月26日 20:12
TBありがとうございました。
山の描写が見事でしたね。
草庭と周囲とのいい関係が、印象的でした。
4. Posted by なな   2008年11月26日 22:22
たしかに、マラソンがテーマの物語を読めば走ってみたくなったりするのに
これは冬山の怖さを感じて、「魅了された人たち」ってすごいし
遺された妻はかわいそうだと、完全に一歩引いた視点で見てました。
「生還 山岳捜査官・釜谷亮二」お読みになったんですね。
気になってました。
5. Posted by ちきちき   2008年11月26日 22:27
こんばんは。
冬山登山はハードル高すぎてなかなか一歩踏み出せない感じですよね。
その分景色とか充実感は特別なんでしょうねえ。うらやましい。

自分にはできない分?いろいろ想像力たくましく楽しめました。登山シーンは迫力ありました。
6. Posted by エビノート   2008年11月27日 19:34
藍色さんへ♪
こんばんは。
山の様子が目に浮かぶようでしたね〜。
山の雄大さと共に、厳しさも伝わってきました。
草庭を見守り支えてくれる人間関係も良かったですね。
7. Posted by エビノート   2008年11月27日 19:38
ななさんへ♪
ちょっとやってみようかな?と気軽に足を踏み入れてはいけない、そんな山の厳しさも感じました。
そして、山に挑戦する人たちってすごいなぁ〜と改めて思いましたね。
『生還』も読んでみました。続編というわけではないのですが、こちらも山を舞台にした物語でしたよ。『聖域』に登場した人物がゲスト出演してたりします。
8. Posted by エビノート   2008年11月27日 19:43
ちきちきさんへ♪
『聖域』というタイトルどおり、冬山には気軽に足を踏み入れられない何かがあるような気がします。そんな『聖域』に果敢に挑戦する登山家ってすごいですよね。なんだかひたすら感服してしまいます。
自分ではできない分を物語を通して楽しめましたね。これまでに見た冬山の映像をイメージしながら読んでました。
9. Posted by たまねぎ   2008年12月02日 23:33
エビノートさんこんばんは。特に作中で出てくるのは危険とされる冬山なだけに、立ち入りがたさを感じさせますよね。
まずは気軽にハイキング程度の……と言いたい所ですが、登山ブームの結果、標高600m程度の高尾山でも事故が多くなっているなんてニュースと聞き、やはり山は厳しいのだなと思いました。
10. Posted by エビノート   2008年12月03日 20:30
たまねぎさんへ♪
こんばんは。
冬山の雄大な風景を思い浮かべると、実際に見てみたい〜となるんですけど、やっぱりなかなか。事故や遭難をしないための万全の準備を考えると、素人には大きな関門ですね。気軽に足を踏み入れることは難しい、山はまさに「聖域」という感じがします。
11. Posted by yori   2008年12月03日 22:09
エビノートさん こんばんは
落語ミステリーは興味ありですねえ〜
どんな作品があるのでしょうか???
12. Posted by エビノート   2008年12月04日 20:37
yoriさんへ♪
『三人目の幽霊』『七度狐』『やさしい死神』という「季刊落語」シリーズというのがありますよ。
落語のネタと、ミステリと気楽に楽しめるシリーズです。
読んでいると寄席に落語を聴きにいきたくなっちゃうんですよね〜。

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