2008年12月21日

おいしい水 〔原田マハ・伊庭靖子〕 3

おいしい水 (Coffee Books)おいしい水 (Coffee Books)
原田 マハ

岩波書店 2008-11
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≪内容≫
携帯電話もメールもないあの頃、会いたければ、待つほかなかった。知りたければ、傷つくほかなかった。私は何ひとつ、あなたのことを知らなかった―。
80年代の神戸を舞台に、若い恋の決定的瞬間をたどったラブストーリー。
(MARCデータベースより)

まるで写真かと思う伊庭靖子さんの油彩と原田マハさんの物語が組み合わさった絵本のような一冊。
物語はとても短いのであっという間に読めてしまいますが、物語と油彩とがよく合っているので、二つをしみじみと眺めるのも楽しいひと時でした。

19歳の私が写った二枚の写真。
なさけない泣き方をしている泣き顔の写真と必死に走る濃紺のPコートの後姿の写真。
神戸の街で大学生だった私の一瞬を切り取った写真。
この写真を撮ってくれたのはべべだった。
「スチール・アンド・モーション」という輸入雑貨の店でアルバイトをする私・安西は、アルバイト前に立ち寄る「エビアン」という名のコーヒショップでべべと出会った。

震災で神戸の街が一変してしまう10年前の思い出なので、1980年代のこと。
携帯電話もメールもインターネットもまだない時代の、ちょっとノスタルジックな恋の話は、不器用でそれでいて純粋で、ああなんだか懐かしいなぁ〜というもの。
固いつぼみが花を開こうとする時の痛みや切なさが、繊細に描かれていると思います。
そして安西がべべに惹かれるその思いが、ところどころに差し挟まれる光の加減が美しい画とよく合っていて、べべの抱える事情など暗いものもあるのに全体に綺麗な印象が残る作品になっていました。
大人向けの絵本といった感じ。

単行本
岩波書店[2008.11発行]
【読了 2008.12.13】

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1. 「おいしい水」原田マハ  [ しんちゃんの買い物帳 ]   2008年12月25日 13:32
おいしい水 (Coffee Books)(2008/11)原田 マハ伊庭 靖子商品詳細を見る 泣き顔の女の子がポジフィルムに写っている。必死に走る女の子が写っている。??.

コメント一覧

1. Posted by しんちゃん   2008年12月25日 13:32
こんにちは。
ベベってそういう人だったの、とビックリ。
だけど乙女の心情にぐっときました。
それと読んでいて8ミリ映画を連想しました。
2. Posted by エビノート   2008年12月27日 20:18
しんちゃんへ♪
こんばんは。
そうですね〜べべの謎にはビックリでした。
女の子の気持ち伝わってきましたね〜。
大人向けの絵本と書いたんですが、8ミリ映画の連想も頷けます。泣き顔の女の子の姿とか目に浮かぶようでした。

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