2009年03月30日

ロコモーション 〔朝倉 かすみ〕 2

ロコモーションロコモーション
朝倉かすみ

光文社 2009-01-21
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≪内容≫
小さなまちで、男の目を引く「いいからだ」を持て余しつつ大人になった地味な性格のアカリ。色目を使われたり「むんむんちゃん」などのあだ名をつけられたりしない静かな生活を送りたくて、大きなまちに引っ越し、美容関係の仕事を見つけた。しかし、新しくできた屈託のない親友、奇妙な客、奇妙な彼氏との交流が、アカリの心の殻を壊していく―。読む者の心をからめ取る、あやうくて繊細でどこか気になる女のひとの物語。
(BOOKデータベースより)

ううっ。この間読んだ『夫婦一年生』との落差の大きいことといったら…。ほんとに同じ人が書いた小説かいな?と首をかしげるんだけれど、文章はやっぱり朝倉さんの文章なんだよねぇ〜。「むんむんちゃん」とか「ドゥビドゥビドゥ」とかちょっとした表現が。

1965年生まれのアカリの半生を描いた作品。
13歳で母を亡くしたあと育ててくれた祖母は、母に似たアカリに「いやらしい」と言い、隙を見せないようにと言い含める。
そんな風に育ったアカリは、「いいからだ」を持ちながら地味な性格の持ち主。
「いいからだ」を持つという以外の自我を持たない、「いいからだ」がもとで抑圧された自我を育てきれていないように思えるアカリの姿が、危うすぎて痛々しい。
途中まではまあ、面白く読んでたんですけどね〜。
ヘアサロンの受付の仕事を見つけ、アカリのことを「おねえさん」と呼んでくれるさくらちゃんと、「ひみつのティナ研究所」会合を開いたり。
南の島の旅行パンフレットを集め、いつか行くときを想像してみる秘密のひと時だったり。
そんな風に淡々と過ぎる日々は結構面白かったのだけれど、トビサワが登場した辺りから雲行きがおかしくなっちゃって…。
む〜ん。何で〜?と思いながら読み進めることに。
ただ流されているだけのような気がしてね、なんだか読んでいてどんよりとなってしまった。
もうちょっと何とかならんかったのかな?違った選択もあっただろうに…。と、なんだかやりきれなさを感じてしまったのでした。

でもまあ、「ごめんなさい」とずっと謝りつづけてきたアカリが、ラストで言いたいと思った言葉には、ほんのちょっと希望が見えたような気がするので良しなのかなぁ〜。

単行本
光文社[2009.1発行]
【読了 2009.3.17】

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ebinote at 17:50コメント(0)トラックバック(0) 
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