2009年06月10日

短劇 〔坂木 司〕 3

短劇短劇
坂木 司

光文社 2008-12-17
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おすすめ平均

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≪内容≫
たとえば、憂鬱な満員電車の中で。あるいは、道ばたの立て看板の裏側で。はたまた、空き地に掘られた穴ぼこの底で。聞こえませんか。何かがあなたに、話しかけていますよ。坂木司、はじめての奇想短編集。少しビターですが、お口にあいますでしょうか。
(BOOKデータベースより)

26の掌編がつまった作品集。
「山椒は小粒でもぴりりと辛い」とは、“からだは小さくても、気性や才能が鋭く、またすぐれていて、決してあなどることのできない存在のたとえ”だけど、この作品集では「掌編でもぴりりと辛い」といったところかな。
「カフェラテのない日」は、ほほう〜となる穏やかな読み心地の作品だったのに、続く「目撃者」では溜飲が下がると同時にコワ〜ッ!となり、「雨やどり」ではしんみり切なくなり、「幸福な密室」では意外なオチにへぇっ!となり…。
短いながらに工夫された作品で飽きることなく読むことが出来ました。
どちらかというと、ビターだったり、ブラックだったりという話が多かったけれど、坂木さんがこういうの書くんだぁ〜とちょっと新鮮でもありました。
短さがアダになって?いまいちオチにインパクトが足りない作品もあるにはあったけれど、まあ楽しめましたよ♪
好きな作品は、「カフェラテのない日」「目撃者」「雨やどり」「MM」「ケーキ登場」「最後」「穴を掘る」「最先端」「ゴミ掃除」「物件案内」「試写会」「ビル業務」「秘祭」
「ケーキ登場」では、まったく違う事情を抱えた登場人物たちがその後どういう行動をとって、どんな顛末を迎えたのか気になります。
「物件案内」で登場した物件案内の女性に部屋を紹介してもらいたいな〜なんて思ったり。
「秘祭」には笑ってしまいました。これは、一生忘れられない祭だろうなぁ〜。そして公には絶対したくないだろう、当事者なら(笑)
「目撃者」「最後」「ゴミ掃除」「試写会」などのオチが効いて、ブラックさが際立った作品も良作で、美味しくいただきました。

★収録作品★
「カフェラテのない日」「目撃者」「雨やどり」「幸福な密室」「MM」「迷子」「ケーキ登場」「ほどけないにもほどがある」「最後」「しつこい油」「最後の別れ」「恐いのは」「変わった趣味」「穴を掘る」「最先端」「肉を拾う」「ゴミ掃除」「物件案内」「壁」「試写会」「ビル業務」「並列歩行」「カミサマ」「秘祭」
「眠り姫」「いて」

単行本
光文社[2008.12発行]
【読了 2009.5.19】

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トラックバック一覧

1. 短劇   〜坂木 司〜  [ My Favorite Books ]   2009年06月10日 21:37
坂木さんの最新作はショートショート集。 初めの作品は非常に爽やかな感じのする作品だったのに、 回を重ねるごとに ブラック、かつ奇妙??.
2. 短劇(坂木司)  [ Bookworm ]   2009年06月11日 13:45
ショート・ショート集。 ちょっとホラーちっくで、SF作品あり、ミステリっぽさもありの、ブラック系がやや多め。そんな感じの作品が多かったかな。・・・なんでもありってこと?(笑)
3. 『短劇』  [ blog mr ]   2009年07月24日 07:01
 坂木司  光文社  短編集というより、ショートショート。  帯に「甘いぞ。苦いぞ。おどろくぞ。」とあるが、まさにその通り。  作者本人も後書きで言っているが、「いい話」だったはずがブラックな話になってしまった、らしい。 「ビル業務」が特にショートショートS...
4. 時にはショートショートも!  [ 笑う社会人の生活 ]   2013年04月13日 18:22
小説「短劇」を読みました。 著者は 坂木 司 題名からわかるように短編集 というよりか 26話のショートショート 話によって 出来不出来、好き嫌いなどありますが・・・ ホント 短いためストレスなく読めて 気軽に読めるのが良いですね けっこうブラックなものや不思...

コメント一覧

1. Posted by す〜さん   2009年06月10日 21:38
それまでの坂木さんとは違った
一面が見られて良かったかな。
でも、やっぱり短編なので
オチがきつかったというのもあって
なかなか入り込めなかったですね。
2. Posted by エビノート   2009年06月12日 21:50
す〜さんへ♪
こんばんは。
坂木さんの違った一面でしたね〜。こんな作品も書くのか!と、特にブラックな作品で意外な感じがしました〜。こういうのもありかなと思います。
ただ、もうちょっと・・・というものもあったのは残念。次に期待ですかね。

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