2009年11月03日

青嵐の譜 〔天野 純希〕 3

青嵐の譜青嵐の譜

集英社 2009-08-05
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≪内容≫
第20回「小説すばる新人賞」受賞第一作。
渾身の書き下ろし長編小説。
―文永11年(1274年)、アジア全土を揺るがす蒙古軍が、九州北方、玄界灘に浮かぶ、壱岐の島を襲撃した。
「小説すばる新人賞」の新鋭が描く、「元寇」に巻き込まれた若者達の青春群像劇。
(BOOKデータベースより)


元寇の前後の動乱を生きた3人の男女を中心に描いた物語。

13世紀後半、壱岐島。
高麗王朝の政変に巻き込まれてただ一人日本に漂着した麗花。
将来は絵描きになりたいという夢を持つ博多商人の子・二郎。
壱岐の守護代の郎党の養子になった宋人の血をひく宗三郎。
二郎の父の養女となった麗花は母の形見の笛を見事に吹き、宗三郎は剣の稽古に励む。そして、二郎は絵描きになりたいという夢を叶えるために宋に渡ることに。
しかし、高麗を属国にした蒙古の勢いは止まらず、宋は滅亡し、日本に襲来してくるのは時間の問題だった。

天野さんのデビュー作『桃山ビート・トライブ』でも音楽の持つ力、魅力というものが描かれていました。
この作品でも笛の奏者として成長する麗花と麗花が加わる桔梗一座の音楽のリズム、音楽に込められた思いが伝わってくるように描かれていてとても魅力的でした。
離れ離れになった3人が、それぞれに生き延びて再び遭うまでの物語も、元寇という歴史上の出来事とどう絡めてくるのか、ワクワクするような展開で面白く読めました。
上下ニ段組で結構分厚い本だったので、読むのに時間がかかるだろうと思っていたのに読み終わったのはあっという間。
だからといって、中身が軽いかというとそうではなく、前述の音楽の魅力、そして戦に巻き込まれて命を落とす様々な人々の儚さや悲哀、けれども力強く生きようとする名もなき人たちの息づかいまで伝わってくるような描写がたっぷりで内容も充実していたと思います。
天野さんの3作目も大いに期待したいですね〜〜♪

単行本
集英社[2009.8発行]
【読了 2009.10.15】

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トラックバック一覧

1. 青嵐の譜(天野純希)  [ Bookworm ]   2009年11月05日 17:19
著者のデビュー作である「桃山ビート・トライブ」(小説すばる新人賞受賞作)を読んでから、次作をとっても楽しみに待ってました。今作は壱岐と博多を舞台に二度の元冠襲来に翻弄された3人の男女を描いた青春群像劇。
2. 「青嵐の譜」天野純希  [ しんちゃんの買い物帳 ]   2009年11月05日 22:50
青嵐の譜(2009/08/05)天野 純希商品詳細を見る 文永の役と弘安の役。この二度にわたる元軍の日本襲来をあわせて、元寇という。元は属国の高麗を逮..
3. 天野純希 『青嵐の譜』 庶民の視線で描いた蒙古襲来 異色の歴史小説  [ 日記風雑読書きなぐり ]   2009年11月24日 15:45
元寇という歴史上の大事件を鎌倉幕府と朝廷の確執、あるいは得宗専制体制の確立など中央政権からみた小説はあるのかもしれない。本著は壱岐、博多で暮らす庶民や土着の武人の視線で元寇を描いた異色の歴史小説である。

コメント一覧

1. Posted by はな   2009年11月03日 13:59
歴史ものですね。。。

こんど、読みますよ。。
2. Posted by エビノート   2009年11月04日 21:09
はなさんへ♪
コメントありがとうございます。
歴史モノはとっつきにくい面もありますが
この作品なかなか面白かったです。
機会がありましたら、ぜひ。
3. Posted by すずな   2009年11月05日 17:27
ご無沙汰してます^^;すっかり月一ペースになってますが…;;;

これ、1作目に負けないくらい面白かったですね〜!厚さに慄いたんですが、読み始めると一気で…。
エビノートさんの書かれている通り、音楽がメインではないのに「音楽」が伝わってくるような作品でした。
3作目も楽しみですね!
4. Posted by エビノート   2009年11月05日 20:59
すずなさんへ♪
こんばんは!
私もすっかりご無沙汰しちゃってます(^_^;)
なかなか伺えず、すみません〜
沢山TBいただいてありがとうございます!!

すずなさんも、分厚さに躊躇しちゃったクチですか〜。私もそうでした。しかも、元寇のころのことってあんまり詳しくないので、面白いだろうかと不安だったんですが、杞憂でした。
音楽という要素も生かされていて、読んでいて楽しかったですね。
次回作にもぜひ取り入れてほしいなぁ〜。

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