2010年01月12日

SOSの猿 〔伊坂 幸太郎〕 3

SOSの猿SOSの猿

中央公論新社 2009-11-26
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≪内容≫
ひきこもり青年の「悪魔祓い」を頼まれた男と、一瞬にして三〇〇億円の損失を出した株誤発注事故の原因を調査する男。そして、斉天大聖・孫悟空―救いの物語をつくるのは、彼ら。
(BOOKデータベースより)

伊坂さんの最新刊『SOSの猿』です。
漫画家の五十嵐大介さんと競作した作品なのだそうです。
「猿」「孫悟空」「エクソシスト」などというキーワード、登場人物や台詞について意見交換して、それぞれの物語を作り出したのだとか。
五十嵐さんの方も、2010年2月に『SARU』という作品を刊行するらしい。
へ〜〜、漫画のほうもちょっと気になります。
ここ最近、伊坂さんの作品はこういう風に競作だったり、コラボだったりということが増えましたね。
伊坂さんの小説が郵便で届くという試み(『バイバイ、ブラックバード』)もされていたりするし。
伊坂さんと仕事をしたいという要望が多いのだろうし、伊坂さん自身も小説以外のいろんなジャンルの作品に触れて刺激を受けたり、新しい試みによってこれまでとは違う作品を作りあげたいということなのかも。
読むほうとしては楽しいですが、伊坂さんの作品を読んだら、漫画も読みたくなるし、DVDも見たくなるし、CDも聴きたくなるしで出費が……(^_^;)

さて、『SOSの猿』です。
『西遊記』、悪魔祓い、株取引誤発注問題など様々な要素が絡み合いながら構成された物語がどう繋がってゆくのか、伊坂さんはどうまとめるんだろうかと興味津々。
少しずつ繋がりが見えたところで次はこうくるだろうと予測したところを、見事にひっくり返されて、こうくるか!と驚き。
張られた伏線はほとんどは繋がり、いくつかは謎が残されたままだった気がする。
これはやっぱり『SARU』を読んでみないと分からない?
『西遊記』は小さな頃、堺正章さんが出演していたTVドラマを楽しく見ていたので、わから〜んということもなく、そのあたりは楽しく読むことが出来ました。
それでも、へぇ〜そうなんだということが結構あって面白かったです。
ユングなどの心理学系の話は難しかったですが、漫才コンビ孟子孔子やコンビニ合唱隊などとの会話だったり、段ボールのエピソードの顛末などには、ああ、伊坂さんの作品だなぁ〜という軽妙さを感じることができました。
「この物語が、誰かを救う」という帯の言葉がありました。
そっか、こういう風に繋がったんだということが分かって、ふふふと微笑みたくなるラスト。
前作『あるキング』がイマイチ乗り切れなかったのに比べれば、面白く読むことができたほうかな。

単行本
中央公論新社[2009.11発行]
【読了 2009.12.11】

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1. 「SOSの猿」伊坂幸太郎  [ うらひろ ]   2010年01月17日 17:42
SOSの猿クチコミを見る ひきこもり青年の「悪魔祓い」を頼まれた男と、一瞬にして三〇〇億円の損失を出した株誤発注事故の原因を調査する男。そして、斉天大聖・孫悟空―救いの物語をつくるのは、彼ら。(「BOOK」データベースより) この作品は、読売新聞夕刊に連載され...
2. SOSの猿  [ Akira's VOICE ]   2010年03月04日 10:51
伊坂幸太郎 著 
3. 『SOSの猿』 著:伊坂幸太郎  [ *モナミ* SMAP・映画・本 ]   2010年03月06日 14:10
副業が「エクソシスト」である遠藤次郎の話悪魔祓いの話と、 猿(?)が語るシステム会社の調査員、五十嵐の話が、 交互に織り交ぜられ、ストーリーは進む。 2つの物語は次第に近づき、かすめ合い、影響し合い、 収束され1つの物語を成すように見えながら、 決して重...
4. SOSの猿 伊坂幸太郎  [ 色々なポイント+α ]   2010年03月12日 01:00
SOSの猿 伊坂幸太郎 ひきこもり青年の「悪魔祓い」を頼まれた男と、一瞬にして三〇〇億円の損失を出した株誤発注事故の原因を調査する男。そして、斉天大聖・孫悟空─救いの物語をつくるのは、彼ら。(「BOOK」データベースより) 結果、話が繋がるんだと思ってい...
5. SOSの猿<伊坂幸太郎>-本:2010-34-  [ デコ親父はいつも減量中 ]   2010年09月05日 09:52
SOSの猿クチコミを見る # 出版社: 中央公論新社 (2009/11/26) # ISBN-10: 4120040801 評価:77点 内容(「BOOK」データベースより) ひきこもり青年の「悪魔祓い」を頼まれた男と、一瞬にして三〇〇億円の損失を出した株誤発注事故の原因を調査する男。そして、斉天大聖・...
6. SOSの猿<伊坂幸太郎>-本:2010-34-  [ デコ親父はいつも減量中 ]   2010年09月05日 09:52
SOSの猿クチコミを見る # 出版社: 中央公論新社 (2009/11/26) # ISBN-10: 4120040801 評価:77点 内容(「BOOK」データベースより) ひきこもり青年の「悪魔祓い」を頼まれた男と、一瞬にして三〇〇億円の損失を出した株誤発注事故の原因を調査する男。そして、斉天大聖・...

コメント一覧

1. Posted by ひろねこ   2010年01月17日 17:45
こんにちは。
確かに最近の伊坂さんはコラボ作品が多いですね。私は伊坂さんサイドのものしか手に取っていないのですが、コラボ作品も気になるところです。
私はこの作品で、最近の新しい伊坂さんにようやく?完全にやられた感じです。やっぱりすごいなと。
2. Posted by エビノート   2010年01月18日 21:09
ひろねこさんへ♪
こんばんは。
伊坂さんの作品だけで良いやと思ってても、読み終わると気になっちゃいますね〜。『SARU』見かけたら買っちゃうかも。
最近の伊坂さんにやられちゃったんですね〜。私は、理解できてないところが多いのでまだまだという感じです。でも、伊坂さんが向かおうとしている先が気になって仕方ありません。
3. Posted by しお   2010年03月12日 05:27
「猿の話」がザックリと夢だということにされるのは納得出来かねるんだけど、予言とするならば違う所がいくつかあってもいいかと思いました。
4. Posted by ロエベ バッグ   2013年04月25日 16:20
まったり読書日記:SOSの猿 〔伊坂 幸太郎�%c

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