2009年06月20日

『十二歳』

十二歳十二歳
著者:椰月 美智子
販売元:講談社
発売日:2002-04
おすすめ度:5.0
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第42回 講談社 児童文学新人賞受賞作品。

初めて読む作家さんで、どんな感じかなぁ?と楽しみに読みました。
これがいわゆるデビュー作品で、正直あまり期待していなかった分、
想像以上に新鮮、鮮烈で、お気に入りの作家さんになりそうです。

かつて十二歳だった大人の女性が読むと、
絶対分かる分かるって、理解できるエピソードばかりで、
自分ではその時は自覚していなかった成長の過程も、
今だから、“そうだったよな〜”って思える。

大人になる前の子供。小学生も高学年になると、いろんなことが変わってくる。
自分も周りも、心も体も。1年でうんと違う。
大人になってからの1年とは全然違うスピードで変化していくこの年頃の、
揺れ動く気持ちが、ほんとに新鮮でした。



ebisuke1014 at 01:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!児童書 

『佐藤さん』

佐藤さん佐藤さん
著者:片川 優子
販売元:講談社
発売日:2004-07-16
おすすめ度:4.5
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出だしはコミカルで、幽霊が見えたりしゃべったり、
そのうち守護霊になったり、面白おかしい展開かと思いきや、
最後はドカンと重いネタが仕込まれていて、
“おいおいここにきてそれはちょっとハードだろ…”と思ったけど、
結局は純愛物語で、ヘビーさを感じさせない爽やかさでまとめてありました。

こんな純朴な高校生があるのかなって、
読んでると小学生が主人公だったかしらと、錯覚するほど。

でも、こんなに純粋だからこそ、これこそがほんとに人を好きになるということかと、
思い出させてくれた気がします。



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オレンジソース

オレンジソース (きらきらジュニアライブシリーズ)
オレンジソース (きらきらジュニアライブシリーズ)
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いじめから脱却するための、一歩。その一瞬を捉えた作品です。
とても短くて、大きな活字なので、すぐに読めます。

いじめは、極ささいなことから始まりますよね。特に小学生の頃は。
少し目立つことをしたら、それをしつこくからかわれて、それがいじめにつながる。
オレンジソースというお洒落なワードが、
いじめのニックネームになっているとは・・・
こういう洒落た言葉も、「気取っている」や「えらそう」という風になり、
いじめの対象になるというのは驚きではありますが。

この作品の、この「一歩」の後が気になるところですが、
それはさて置き、この一歩の勇気が何よりも大事ということですね。



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2008年12月14日

ヴィヴァーチェ(紅色のエイ)

ヴィヴァーチェ  紅色のエイ (銀のさじ)ヴィヴァーチェ 紅色のエイ (銀のさじ)
著者:あさの あつこ
販売元:角川グループパブリッシング
発売日:2008-07-04
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近未来の地球が舞台ですが、何だか今の格差社会がもっともっと進んだ様な社会す。
灰汁色の霧に覆われる最下層地区の貧しい暮らしをしているヤンとその親友ゴドは、
いつか、ロケットで宇宙に出ようという夢を持つ・・・・

未来は未知。
何がおこるかわからないから、あきらめない。
ヤンはそう思っています。

なんだか、え?え?という間に最後は話が展開していきますが、
これが、いわゆる、未来は未知ということで・・・。
ファンタジーだから、細かいことはさておき・・・なのでしょうか。

と思っていたら、どうやら、これは第1弾で、続きが出る様ですね。なるほど。
物語が一気に展開して、さぁ、これからどうなる!?ってところで終わっているので、納得しました。
まだまだ序章の段階なのでしょうね。それならやはり、まだ先を読みたいです。



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2008年11月04日

コーギビルのゆうかい事件

コーギビルのゆうかい事件
コーギビルのゆうかい事件

「コーギビルの村まつり」の続編?になるのかな。

主人公のコーギ犬のケレイブが、無事大学を卒業し、

その後、探偵になってからのお話です。

 

おんどりのベーブゆうかい事件がおこり、その捜索にケレイブがのりだします。

なかなか愉快なお話でした。

「村まつり」の時と変わらず、村の風景は細やかなタッチの水彩画で描かれています。今回は、特に秋色のタッチがやわらかくて、良かったです。

今回は、ずるがしこい「アライグマ」も加わり、お話も一ひねりしてあり、面白く読めました。



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コーギビルの村まつり

コーギビルの村まつり
コーギビルの村まつり

賑やかな村まつりのおはなしです。

この村には、コーギ犬と、猫とウサギと、ボガート(トロルの妖精の一種)が住んでいます。

何せ賑やかです。きっと、子供たちに読み聞かせたら、
子供たちもワクワクすることだろうと思います。

お話もそうですが、絵が繊細で、、
村まつりの楽しいイメージが再現できるように細かいところまで描いてあります。



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2008年11月03日

緑の模様画

緑の模様画 (福音館創作童話シリーズ)
緑の模様画 (福音館創作童話シリーズ)
高楼さんの描く少女って、すごく「いかにも少女」という感じがする。
このお話に出てくるのは、春から中学生になる3人の女の子達だけど、
女の子特有の会話とか、心の動き、行動があって、
「そういえば、こんな感じだったよな〜」って、懐かしい感じがした。

3人が出会って、仲良くなって、ほとんど毎日一緒にいるようになって、
そんな中でいろんな不思議な経験をしていく春休みなんだけど、
それが、早春の爽やかさと相まって、物語がすごくピュア。

きっと、あっという間に大人になっちゃうんだろうけど、
忘れられないキラキラした思い出になるんだろうなぁ〜って。

大人と子供の間の、一瞬をとらえた思春期の物語は、
ファンタジックで、ミステリアスで、ロマンチックでした。



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ぼくはきみのミスター

ぼくはきみのミスター
ぼくはきみのミスター
「ある日一匹の小さな犬がわたしの家にやってきて、いっしょに暮らしたいと言った。」
というのが冒頭の一文。

その犬はミスターと言って、全く変わった犬だった。
最初はそんな気持ちなんて全くなかったのに、ミスターのペースにのせられて、
いつの間にか一緒に暮らすことに・・・・。

このミスターが面白くって、憎めないやつなんですよね。
すごくわがままで、自己主張が強いけど、かわいいやつ。

動物のお話をせがむんだけど、聞かせてやると、
それは「動物の話」じゃなくて、「人間が作った人間の話」だっていう。

ラスト1ページのミスターの言葉に、ドキっとする。
「・・・ぼくらはとらえらえ、痛めつけられ、虐待されて、せまい檻のなかに閉じ込められる。なかには射殺されたり、とさつされたり、食べられてしまうものもいる。だけどぼくたち動物はけっして復讐なんかしないよ」

児童書だけど、なかなか奥深いな。



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2007年12月19日

3びきのろしありす

3びきのろしありす

クリスマスの絵本です。

3びきのちょっとおしゃまな、ロシアりすの姉妹の物語。

おしゃまだけど、心の中はとっても素直なところが、かわいかったです。

 

しゅるしゅる くっく

しゅるくっく・・・

これがスープを作る音なのが、なんともいいですね。



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2007年09月01日

つきのうさぎ−むかし むかしもりのなかで−

つきのうさぎ

表紙にも雰囲気が出てますが、せつない感じです。

どうして、月の中にうさぎがいるようになったのか、

という物語です。

 

うさぎは、小さくて非力だけど、

とっても大きな「おもいやり」を持っていて、

そして、それを身をもってしめしてくれます。

とても小さな体で・・・・

あ!という瞬間に・・・・

とても切ないです。



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2007年07月21日

ルリユールおじさん

ルリユールおじさん
いせ ひでこ・作

こちらはぐっと、大人っぽい絵本です。

表紙も、中身の絵も、少し寂しげなアンニュイな雰囲気が漂っていますが、

中身は、とてもあたたかいものです。

舞台はパリ。日本ではあまり馴染みのない、

手作業で製本・装丁をする職人さんの話。

新しく作るだけでなく、本の修復もしてくれる。

本を大切にするあたたかい心も、

オンリーワンの本たちも、受け継がれる伝統技術も、本当にすばらしいと感じました。



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てがみをください

てがみをください
やましたはるお さく・むらかみつとむ え

むらかみつとむさんの絵が好きなので、

つい、選んでしまいました。

グリーンがとってもあざやかな、絵本でした。

そのグリーンと同じ色のかわいいかえるさんが出てきます。

絵本の内容も、ポストの中にかえるさんの家があるところなんか、

空想の世界が活きてて、良かったです。



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2007年06月29日

ハチドリのひとしずく

ハチドリのひとしずく いま、私にできること
「ハチドリのひとしずく」という物語は、南アメリカの先住民に伝わるお話です。
ハチドリは体長10cmくらいの小さな鳥です。

森が火事になり、動物達がわれ先にと逃げる中、
ハチドリはくちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは火の上に落とします。
そんなことをして一体何になるでしょう?他の動物たちは笑います。
でも、ハチドリはこう答えます。
「私は、私にできることをしているだけ」

小さな力が寄せ集まれば、大きな力になる。
まずは自分が出来ることを、始めよう。
エコに対する考え方のきっかけにと、物語が引用してあります。

それから、自分に出来ることをしている様々な人々の紹介があり、
最後に具体的に、日々の生活の中でできるエコ活動が紹介されてあります。
それらは、自分でも出来そうなこともあり、今までしてきたこともあり、
とても身近に感じました。
「自分にも出来ることがある。」
そう実感できたら、エコに関心を持てるし、もっと関わっていけると思いました。



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2007年06月24日

番ねずみのヤカちゃん

番ねずみのヤカちゃん

お薦めされて読んだ絵本。

お薦めされるだけあって、かわいらしい良い絵本でした。

「番ねずみのヤカちゃん」とは、

番犬ならぬ、番ねずみ。そして、やかましやだからヤカちゃん。

一匹だけいつも声が大きくて、でも、

そんなあけっぴろげなところがかわいらしいし、

ねずみとしては、欠点でありながら、

おもいがけず役に立つ良いところだったりします。

何がどう良い風にころがるか、分からないですね。

大人しくて静かな良い子だけが、良い子とは限らないということでしょうか。

 



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2007年06月06日

カラフル

カラフル

児童書です。
「おめでとうございます!抽選にあたりました!」と天使が、
死んだはずの僕の魂に言った。
死んだ僕の魂は、大きな過ちを犯した罪な魂だそうだ。
抽選であたった魂には再挑戦のチャンスが与えられ、成功すれば輪廻のサイクルに戻れるという・・・
なかなか面白い設定でした。
そして、以前犯した罪の大きさを知るための生活が始まります。

どんな大罪なんだろう?っていうのは、最後まで秘密ですが、
確かにそれは大罪でした。このまま死んでしまうのは、やっぱり辛すぎます。
ラッキーチャンスが与えられるべくして与えられた魂だったのでは?

この世界は、いいこと以外に辛いこと悲しいこともある。
色で例えるなら、沢山のカラフルな世界。
キレイな色も汚い色もあって、それが知らない間に、人を励ましたり、傷つけたりしている。
人は人をちょっと誤解したりしながら、そういうカラフルな世界で生きている。
いろんな色があっていいんだ、それが自然なんだよって教えてくれます。



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2007年06月05日

ぐるんぱのようちえん

ぐるんぱのようちえん

ぐるんぱっていうのは、表紙にも出てるように、ゾウなんです。

ずーっとひとりぼっちでくらしてきたので、さびしいゾウなんです。

大きくなっても働いていなくて、だから、いざ働きにいってもうまくいかないんですね。

この先、どうなるんだろう?ってちょっと寂しい気持ちになったんですけど、

「適材適所」って言葉が思い浮かぶような、お話の展開になりました。

よかったなぁ〜ほっとしました。

いい絵本だと思います!



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2007年04月23日

よるのようちえん

よるのようちえん

谷川俊太郎ぶん 中辻悦子え・しゃしん

だれもいなくなったようちえんってちょっとこわい

でも、そこに、そっとさんや、すっとさんや、さっとさんや、

じっとさんや、ぜっとさんや、もっとさんや、ぱっとさんや・・・・・・・

が遊んでいるとしたら、なんだか、みてみたいきがするな。

 

谷川俊太郎さんが文を書いているけれど、

「あれはもしかすると ぱっとさん

 ぱっとさんは ぴぽぺてぽ」

とか、意味はなさないけど、響きのおもしろそうなことばがならんでる。

大人は意味とか考えちゃうけど、きっと子供はそんなことは関係なく、

自然に受け入れられるし、そういう楽しそうな響きって大好きなんだろうな。



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2007年03月31日

かいじゅうじまのなつやすみ

かいじゅうじまのなつやすみ

4歳の甥っこが好んで選んだ絵本。

男の子はやっぱり「かいじゅう」が大好きですよね。

かしゃーん、どしゃーん、ぐしゃーん、むしゃーんとものをこわしたり、

ふねをばんばんしずめたり、ひこうきをばりんばりんにかじったり、

ゆうえんちでおおあばれしたり。

そういう大胆な動きが子供は好きなのかもしれないけど、

一見、おっかなそうなかいじゅうたちが、実は心やさしくて、

子供たちと遊んだり、人間を助けたり、一緒に働いたり、

そういう顛末だったのが良かったです。

やっぱり乱暴な男の子より、優しい男の子に育って欲しいですから。



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2007年03月10日

てぶくろ

てぶくろ―ウクライナ民話

ウクラナ民話を絵本にしたもので、

本文は、英語で書かれていますが、ガイドのCDがついていて、

英語と日本語両方で聞けます。

音楽も聞きながら、それで絵も楽しめるというお得で楽しい絵本です。

 

おじいさんが落としていった手袋の中に動物たちが、

「入れて」「入れて」とやってくる。

現実的には、ありえないだろ!
って思う「クマ」だとか、「イノシシ」だとかも入っちゃうんだけど、

そういうのが絵本の世界では「有り」だから楽しいですよね。



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さっちゃんのまほうのて

さっちゃんの まほうのて

たばたせいいちさんと先天性四肢障害児父母の会の共同制作の本

先天性四肢障害で、指の無いさっちゃんが、

おかあさんになれないかもしれないって、ちいさな心を痛めているのは

読んでてつらかった。

お母さんに訴える表紙の絵のシーンもやっぱり涙がでてしまう。

だけど、最後はようちえんのジャングルジムでともだちと元気に遊ぶすがたがみれるから、安心できる。

子供って残酷だけど、すなおで、こころがすごく優しい。

お母さん、お父さん、ともだち、みんなの愛情で、

すくすく育って欲しいな。

もし自分に子供が出来たら読んであげたい本です。

 



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