話題としては少し古いが、
Lancet 2010;375:735

スタチンの使用で糖尿病の新規発症がOR 1.091.02-1.17)倍増える
スタチンと糖尿病発症リスク



Statin therapy is associated with a slightly increased risk of development of diabetes, but the risk is low both in absolute terms and when compared with the reduction in coronary events. Clinical practice in patients with moderate or high cardiovascular risk or existing cardiovascular disease should not change



スタチンによる治療は糖尿病進行リスクをわずかに増やすが、その危険は冠動脈イベントを減らすことに比べて低い。実地臨床においては中等度や高度の心臓血管リスク患者や既存の心血管症をもつ患者には変更すべきではない。


としているも、やはり不安はある。

昨年JAMAにそのリスクベネフィットに関する論文が掲載された。
JAMA.2011;305(24):2556-2564.

スタチンのリスクベネフィット

スタチン高用量治療
VS標準量治療で

新規糖尿病発症NNH498 心血管イベント抑制NNT155

In a pooled analysis of data from 5 statin trials, intensive-dose statin therapy was associated with an increased risk of new-onset diabetes compared with moderate-dose statin therapy

5つのスタチントライアルの分析において集中的なスタチン治療は
適度なスタチン治療と比べて糖尿病発症リスク増加に関連する。


スタチン系薬剤について、1次予防に関するエビデンスは日本人では乏しいと感じている。
合併症の有無や将来リスクに関してNNTとNNHを熟慮した上で処方すべきではないだろうか。
検査値だけ見て、とりあえず処方されているケース。。。
一方で、低リスク患者に早期からストロングスタチンを投与することで
動脈硬化進展抑制を期待できるような試験結果もあるが・・・・。
そもそもコレステロールは下げるべきか。