上気道炎に汎用されるカルボシステイン。中耳炎などでも処方されることも多く、小児から高齢者まで処方頻度は非常に高い薬剤です。COPD患者では痰がらみ症状を訴えるケースも多く、このような去痰薬を使用するケースもあるかと思います。

【文献タイトル・出典】

Effect of carbocisteine on acute exacerbation of chronic obstructive pulmonary disease (PEACE Study): a randomised placebo-controlled study.

Lancet.2008 Jun 14;371(9629):2013-8. PMID:18555912

【論文は妥当か?】※抄録情報のみ

[Patient]

過去2年間に少なくとも2回の増悪を経験した40歳~80歳のCOPD患者709人(FEV(1)/FVC0.7未満、FEV(1)25%~79%)

[Exposure]

カルボシステイン1500mmg/日の投与354

[Comparison]

プラセボの投与355

Outcome

1年間のCOPD増悪頻度

研究デザインは何か?

中国における22施設ランダム化比較試験

ランダム化されているか?

されている

患者背景は同等か?

抄録に記載なし。

盲検化されているか?

2重盲検

サンプルサイズは十分か?

抄録に記載なし。結果に有意差あり

ランダム化は最終解析

まで保持されているか?

intention to treat.解析

追跡期間は?

1

 

【結果は何か?】

アウトカム

E

カルボシステイン

C

プラセボ

結果

リスク比[95%信頼区間]

年間の

増悪頻度

1.01

(SE0.06

1.35

(SE0.06

0.75 [0.62-0.92],

p=0.004

【結果は役に立つか?】

カルボシステインなどの粘液溶解薬は、COPD患者における増悪の予防のための価値ある治療法として認識されるべきである。と結論しています。統計的有意差は出ていますが、臨床上どの影響があるか、微妙なところでしょうか。コストやリスクを考慮すれば、ルーチン投与もありかなという気もします。