HR2.01.14.0)と表記されることがあります。

( )内を95%信頼区間といいます。

通常臨床試験は人類すべてを対象にできれば
正確なデータが取れますが現実不可能です。

そこで、試験に同意が得られた、

何人かを集めて試験を行います。

人類すべてを母集団といい、
集められた試験対象者を標本と呼びます。


試験結果、たとえばHR2.0は標本に対する数字

でこのまま実臨床に反映できません。

なぜなら、標本に参加している人はそもそも、
臨床治験に自ら参加したいと思う人たちで

母集団とその性質は大きく異なるからです。

そこで得られた結果を母集団に当てはめると
どんな感じになるかを示したのが
95%信頼区間と呼ばれるものです。

標本ではHR2.0ですが母集団では
HR1.1からHR4.0まで幅が出たとすると

HR2.095CL 1.14.0)と表記されます。

効果を大きく見積もると4倍、
少なく見積もっても
1.1倍、
95%の確率でそうなるということです。
残りの
5%は4倍以上になるかもしれませんし、
1.1倍以下になるかもしれません。
結構あいまいなのです。

ちなみに95%信頼区間が1をまたぐ場合、

たとえばHR2.0 0.95.0)だと
少なく見積もった場合リスクは減少するが
多く見積もるとリスクは
5倍となり、
要するにHR
2.0に有意差はないということになります。