HR2.0(1.1-4.0)と表記されることがあります。
( )内を95%信頼区間といいます。
通常臨床試験は人類すべてを対象にできれば
正確なデータが取れますが現実不可能です。
そこで、試験に同意が得られた、
何人かを集めて試験を行います。
人類すべてを母集団といい、
集められた試験対象者を標本と呼びます。
試験結果、たとえばHR2.0は標本に対する数字 でこのまま実臨床に反映できません。 なぜなら、標本に参加している人はそもそも、 母集団とその性質は大きく異なるからです。 そこで得られた結果を母集団に当てはめると 標本ではHR2.0ですが母集団では HR2.0(95%CL 1.1-4.0)と表記されます。 効果を大きく見積もると4倍、 ちなみに95%信頼区間が1をまたぐ場合、 たとえばHR2.0 (0.9-5.0)だと
臨床治験に自ら参加したいと思う人たちで
どんな感じになるかを示したのが
95%信頼区間と呼ばれるものです。
HR1.1からHR4.0まで幅が出たとすると
少なく見積もっても1.1倍、
95%の確率でそうなるということです。
残りの5%は4倍以上になるかもしれませんし、
1.1倍以下になるかもしれません。
結構あいまいなのです。
少なく見積もった場合リスクは減少するが
多く見積もるとリスクは5倍となり、
要するにHR2.0に有意差はないということになります。
コメント