過去にはビタミンEは認知症の進行を遅らせる可能性が示唆れていました。N.Engl.J.Med 1997 Apr 24;336(17):1216-22 PMID:9110909 しかしながら、ビタミンEサプリメントの高用量摂取は死亡リスク増加を示唆する報告Ann.Intern Med 2005;Jan4;142(1):37-46 PMID:15537682 も存在し、その使用を積極的に行うべきかは議論の余地があります。JAMAから最新の報告

【文献タイトル・出典】

Effect of Vitamin E and Memantine on Functional Decline in Alzheimer Disease The TEAM-AD VA Cooperative Randomized Trial

JAMA 2014;311(1)33-44. PMID:24381967

【論文は妥当か?】※抄録情報のみでの吟味

[Patient]

軽度から中等度のアルツハイマー型認知症患者613

[Exposure;1]

αトコフェロール2000IU/日 152

[Exposure;2]

メマンチン20mg/日 155

[Exposure;3]

αトコフェロール2000IU/日+メマンチン20mg/日 154

[Comparison]

プラセボ152

Outcome

ADCSADLスコア(日常生活スケール078でスコアが高いほど機能障害の程度が低い)

研究デザインは何か?

多施設ランダム化比較試験

ランダム化されているか?

されている

患者背景は同等か?

 

盲検化されているか?

2重盲検

サンプルサイズは十分か?

 

ランダム化は最終解析

まで保持されているか?

intention-to-treat解析されているか?


追跡率:561/613人=91.5

追跡期間は?

平均2.27

 

【結果は何か?】

アウトカム

E

トコフェロール

メマンチン

C

プラセボ

結果

平均スコア変化差

[95%信頼区間]

ADCSADL

スコア

E1

140

 

140

3.15[0.925.39]

E2

142

1.98[0.244.20]

E3

139

抄録に記載はないが有意は無い

【結果は役に立つか?】

マンチンの有効性は統計的にも示せませんでした。ビタミンEのスコア差も統計的有意に出てはいますが、078のレンジのうち3ポイント前後です。臨床的な影響はどの程度なのでしょうか。安全性については、染症と外寄生がプラセボ群で13件(11例)、メマンチン群31件(23例)、併用群44件(31例)とE群で多かったものの、重大な有害事象ともに治療群間に差はなかったとしています。しかしながらビタミンE2000IUという高用量摂取が長期的なアウトカムにどのように影響してくるのか、ADの罹患年齢なども考えればなかなか難しい問題です。