高度な慢性腎臓病(CKD)患者へのアンギオテンシン変換酵素阻害剤(ACEI)またはアンジオテンシンII受容体ブロッカー(ARB)のようなレニン-アンギオテンシン-アルドステロン系のブロッカーを使用するベネフィットは明確ではありません。高K血症リスクなどは侮れないものがあります。透析直前の高血圧および貧血を有する高度CKD患者CKDへのACEI / ARBの使用の有効性と安全性を評価した観察研究

【文献タイトル・出典】

Renoprotective effect of Renin-Angiotensin-aldosterone system blockade in patients with predialysis advanced chronic kidney disease, hypertension, and anemia.

JAMA Intern Med. 2014 Mar 1;174(3):347-54PMID: 24343093

【論文は妥当か?】

[Patient]

台湾における高血圧合併の成人CKD患者28497人(血清クレアチニン6.0mg/dL超、ヘマトクリットレベル28%未満で赤血球生成刺激剤を使用中の患者)

[Exposure]

ACEI / ARBの使用14117

[Comparison]

ACEI / ARBの非使用14380

Outcome

全死因死亡と長期透析導入の複合アウトカム

研究デザインは何か?

前向きコホート研究

調整した交絡因子は何か?

抄録に詳細の記載なし(Cox比例ハザード回帰モデルによるハザード非の算出)

追跡期間は?

中央値7か月

 

【結果は何か?】

アウトカム

ハザード非[95%信頼区間]

透析導入

0.940.910.97

全死亡と透析導入

0.940.920.97

K血症による入院

1.311.21-1.43

K血症関連死亡

1.030.92-1.16

 

【結果は役に立つか?】

CKDに対するACE阻害薬はRCTでもその有用性は報告されていますが、高K血症への警戒は十分すべきでしょう。

(参考)慢性腎臓病患者で透析導入を遅らせることができる薬はありますか?