Bohlken J.et.al. [Progression of Mild Cognitive Impairment to Dementia of Patients in German Primary Care Practices: A Retrospective Database Analysis]. Fortschr Neurol Psychiatr. 2016 Nov 15. [Epub ahead of print] PMID: 27846645

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27846645

 

［目的］軽度認知機能障害から認知症への進展率とドイツのプライマリケアにおける潜在的なリス因子を探索する。

 

［方法］2000～2014年の間にMCIと最初に診断された40歳以上の4057人を解析対象とした。プライマリアウトカムはMCIから5年間の追跡期間中に診断された全原因認知症とした。Cox比例ハザードモデルを用いて、交絡因子（年齢、性別および健康保険の種類）で調整し、MCIから認知症への進展を検討した。

 

［結果］被験者の平均年齢は73.9歳であった。男性は43.9％、民間保険加入者は5.2％であった。 5年間の追跡調査後に、女性27.4％、男性25.7％で認知症を発症。認知症の割合は、60歳以下の年齢層で6.6％から80歳以上の年齢層で39.0％に増加し、ハザード比は1年ごとに増加した（HR = 1.06）

 

［結論］4人に1人の患者がMCI診断後5年間に認知症を発症した。性別や健康保険種類には関連性はなかったが、年齢は認知症発症高リスクと関連していた。