Cahill A.et.al. Don't call me crazy!
Delirium occurs outside of the ICU. J Trauma Acute Care Surg. 2017 Oct 16. [Epub
ahead of print] PMID: 29040201
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29040201
[背景]せん妄は、集中治療室(ICU)の患者の間でよく研究されてきた。
ただし、ICUを超えるデータは限られている。本研究の目的は、ノンクリティカルケアエリア(NCCA)でのせん妄の発生率とそれに伴うリスク要因を展望的に評価することである。
[方法]研究倫理審査委員会承認後、2015年12月から2016年2月まで、都市型外傷センターにおいて前向きコホート研究を実施した。 外傷外科医によって指定された研究領域に入院したすべての患者が含まれていた。せん妄評価方法(Confusion Assessment Method、CAM)を、退院まで12時間ごとに実施した。Delirious patients(CAM +)には、せん妄の重症度を定量化するためにCAM-Sを実施した。 人口統計、検査室データ、および入院患者の薬物リストを分析した。
[結果]148名のうち12名(8%)がCAM +、136名(92%)がCAM-であった。CAM +患者の平均CAM-Sは7±3であった。患者は52±20歳、男性は45%であった。65歳以上の患者のうち9名(21%)がCAM +であった。 せん妄と関連する薬物は、デュロキセチン(p = 0.04)、セルトラリン(p = 0.04)、葉酸(p = 0.01)、チアミン(p = 0.01)、ビタミンD(p <0.001)、アトルバスタチン(p = 0.01) 、ハロペリドール(p = 0.04)、メトプロロール(p = 0.02)、およびバンコマイシン(p = 0.02)。せん妄と関連した異常な検査値にはアルブミン(p = 0.03、OR 7.94、CI 1.1-63.20)、カルシウム(p = 0.01、OR 4.95、CI 1.5-16.7)、ナトリウム(p = 0.04、OR 3.91、CI 1.13-13.5)、ヘマトクリット(p = 0.04 )、平均体色ヘモグロビン濃度(p <0.05、OR 5.29、CI 1.19-23.46)。
[結論]私たちの研究は、NCCA全体で8%のせん妄発症率を示し、65歳以上の患者では21%に増加した。NCCA患者の間で同定された多くの危険因子は、ICU文献と一致している。 しかしながら、本発明者らのCAM +患者は、以前はせん妄の発症に関連していなかったさらなる危険因子を有していた。
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