Guo F, et al : Cervical Cancer Incidence in Young U.S. Females After Human Papillomavirus Vaccine Introduction. Am J Prev Med. 2018 Aug;55(2):197-204. PMID: 29859731

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29859731

 

[背景]2006年以来、ヒトパピローマウイルスワクチンは米国の若い女性に推奨されている。この研究は、ヒトパピローマウイルスワクチン導入前後の若い女性の子宮頸癌発生率を比較することを目的とした。

 

[方法]この横断的研究では、がん登録と監視、疫学、および最終結果の発生率に関する米国プログラムのデータを使用した。Cancer Statistics 2001-2014米国データベースを用いて、

15-34歳の女性を対象とした。この研究は、ヒトパピローマウイルスワクチンが導入される4年前(2003年〜2006年)と、ワクチン導入後、直近4年(2011年〜2014年)における4年間の侵襲性子宮頸がんの年間発生率を比較したものである。

 

[結果]2011年から2014年までの4年間の子宮頸癌の年間発生率は、15~24歳の女性では2003~2006年に比べて29%低かった(1,000人あたり8.4、割合率0.71,95CI = 0.64,0.80)、25~34歳の女性では13.0%低かった。

 

[結論]ヒトパピローマウイルスワクチンの導入後の若い女性の子宮頸癌の発生率の有意な低下は、ヒトパピローマウイルスワクチン接種の早期の効果を示し得る。