Dave CV, et al : Sodium-Glucose Cotransporter-2 Inhibitors and the Risk for Severe Urinary Tract Infections: A Population-Based Cohort Study. Ann Intern Med. 2019 Jul 30. [Epub ahead of print] PMID: 31357213

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31357213

 

【背景】ナトリウム-グルコース共輸送体-2SGLT-2)阻害剤による重度の尿路感染症(UTI)のリスクを評価する先行研究では、相反する知見が報告されている。

 

【目的】SGLT-2阻害剤の使用を開始した患者が、ジペプチジルペプチダーゼ-4DPP-4)阻害剤またはグルカゴン様ペプチド-1受容体(GLP-1)アゴニストの使用を開始した患者と比較して、重度のUTIイベントのリスクが高いかどうかを評価する。

 

【方法】米国を拠点とする商業的請求に関する2つの大規模データベース(20133月から20159月)をもちいたPopulation-based cohort study. 各データベース内で、2つのコホートが作成され、傾向スコアで11に一致させた。 患者は18歳以上で、2型糖尿病であり、SGLT-2阻害剤とDPP-4阻害剤(コホート1)またはGLP-1アゴニスト(コホート2)の使用を開始していた。主要な結果は、主要なUTIUTIを伴う敗血症、または腎盂腎炎の入院として定義される重度のUTIイベント。二次アウトカムは抗生物質で治療された外来UTI。 ハザード比[HR]は、傾向スコアが一致した各コホートで推定され、90を超えるベースライン特性で調整した。

 

【結果】傾向スコアの11マッチングの後、2つのデータベースのコホート1123 752人、コホート2111 978人の患者が特定された。コホート1では、SGPP-2阻害剤を新たに投与された人は、DPP-4阻害剤群の57のイベント(IR1.77)と比較して、61の重度のUTIイベント(1000人年あたりの発生率[IR]1.76)を有していた  HR0.98 [95CI0.68から1.41])。コホート2では、SGLT-2阻害剤の投与を受けた患者は73のイベント(IR2.15)であったのに対し、GLP-1アゴニスト群の87のイベント(IR2.96)(HR0.72 [CI0.530.99]

 

年齢、性別、虚弱のいくつかのサブグループ内及び、カナグリフロジンとダパグリフロジンについての感度分析で結果はロバストであった。さらに、SGLT-2阻害剤は外来UTIのリスク増加と関連していなかった(コホート1HR0.96 [CI0.891.04];コホート2HR0.91 [CI0.840.99])。

 

limitation】研究結果の一般化可能性は、商業保険に加入している患者に限定される場合がある。

 

【結論】日常の臨床診療で見られる患者の大規模コホートでは、SGLT-2阻害剤療法を開始する患者の重度および非重度のUTIイベントのリスクは、他のセカンドライン抗糖尿病薬による治療を開始する患者のリスクと同様。

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