Fralick M, et al : Assessing the Risk for Gout With Sodium-Glucose Cotransporter-2 Inhibitors in Patients With Type 2 Diabetes: A Population-Based Cohort Study. Ann Intern Med. 2020 Jan 14. doi: 10.7326/M19-2610. [Epub ahead of print] PMID: 31931526

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31931526

 

【背景】高尿酸血症は、2型糖尿病患者によくみられ、痛風を引き起こすことが知られている。 ナトリウム-グルコース共輸送体-2SGLT2)阻害剤は、グルコースの再吸収を防ぎ、血清尿酸値を低下させる。

 

【目的】SGLT2阻害剤を処方した成人とグルカゴン様ペプチド-1GLP1)受容体アゴニストを処方した成人との間の痛風の割合を比較する。

 

【デザイン】Population-based new-user cohort study.

 

【セッティング】20133月から201712月までの米国の商業保険データベース。

 

【参加者】SGLT2阻害剤を新たに処方された2型糖尿病患者は、GLP1アゴニストを新たに処方された患者と傾向スコアでマッチングした。 痛風の既往がある場合、または以前に痛風特有の治療を受けていた場合は、除外された。

 

【評価項目】一次アウトカムは、痛風の新規診断。 コックス比例ハザード回帰を使用して、主要転帰と95CIのハザード比(HR)を推定した。

 

【結果】この研究では、SGLT2阻害薬またはGLP1アゴニストを新たに処方された2型糖尿病の295 907人の成人を特定した。痛風発生率は、SGLT2阻害剤を処方した患者(1000人年あたり4.9イベント)でGLP1アゴニストを処方した患者(1000人年あたり7.8イベント)よりも低く、HR0.6495CI0.57から0.72) )および1000人年あたり-2.9CI-3.6-2.1)のリスク差であった。

 

limitation】未測定の交絡、欠落データ(すなわち、不完全な検査データ)、および痛風の低ベースラインリスク。

 

【結論】SGLT2阻害薬を処方された2型糖尿病の成人は、GLP1アゴニストを処方された成人より痛風の発生率が低かった。ナトリウム-グルコース共輸送体-2阻害剤は、2型糖尿病の成人の痛風のリスクを低下させる可能性があるが、この観察結果を確認するには前向きの研究が必要。