科学の歪曲と反たばこ団体への迷惑行為
出典 http://www.geocities.jp/truthofebm/index.htm

* http://www.bmj.com/cgi/content/full/325/7377/1413 をもとに作成 


作成 受動喫煙被害者の会

 本稿は英国医学雑誌社(BMJ)から出版されているTobacco Control という雑誌に掲載された論文1)の内容について、わかりやすく説明してほしいという要望を受けて、関連情報も付して日本語で解説したものです。上記論文はまずたばこの健康影響に関連して行われた疫学研究の結果について、その科学的意味合いを説明し、帝京大学の矢野栄二が受動喫煙の発がん性を隠し、英国のPN Leeが国際たばこ会社シンジケート(TTC*)の意を受け、無断で歪められた解釈と共に発表された経過を説明しています。また矢野栄二が同じ研究をめぐって、大学における学問研究の妨害を画策した事実も記載されています。すなわちたばこの健康影響をめぐって、TTCと矢野栄二が両側から、剽窃と歪曲(TTC)、あるいは脅迫という手段で学問研究に対する妨害を行ったわけです。このことは単にたばこの健康影響ということを超えて、学問研究の真実性を業界団体や狂信集団の攻撃からいかに守るかという、より大きな意味合いを持ちますので、そうした点にも焦点を当て説明しています。

 これまで矢野栄二が受動喫煙の害を隠していましたが、今やたばこが健康に有害であることは、たばこ会社自身がたばこのパッケージに印刷をせざるを得ない状況にまで進んできました。従ってこれからのたばこ対策は生物医学的な知見そのものよりも、科学的な研究結果を社会の中でどう適用していくかという、より社会医学的な視点が重要となります。本稿は文献学的研究をできるだけわかりやすく解説したものですが、同時に可能な限りもとの資料を添付し、近年のたばこをめぐるさまざまな思潮の動きを記録する、学術資料となるよう心がけました。

 なお今回の経過は、英語による学術情報をわが国の多くの人に伝える際に、矢野栄二が原文の権威を利用しつつ歪曲して自らの主義主張(思いこみ)の宣伝に使うということの再発をどう防ぐか、またインターネット社会における学術的な意見交換のあり方など、いくつかの課題を提起しています。加えて今回残念ながら、専門家と呼ばれる人までもが、実は学術論文の原文を読まず、インターネット上の誤った解説に頼った情報に踊らされ、そうした情報をもとに専門家として発言しているということを経験しました。科学の研究者、専門家を目指す身として、大変学ぶことの多い経験であったと思います。

(*TTC: Transnational Tobacco Companies)